2022.07.15

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【バーチャル美術館オープン】ウクライナの子ども達の描いた絵画をスマホ鑑賞してみた!鮮やかな色彩に目も心も奪われた件

6月末、ウクライナの子どもたちの絵画をパソコンやスマートフォンで鑑賞できる「バーチャル美術館—ウクライナ館」がネット上に公開されました。展示作品は「世界こども図画コンテスト」の過去入選作から選ばれたもので、自由な発想で伸び伸びと描かれた絵画揃いです。ロシアによるウクライナ侵攻が始まって約5か月。現在も戦禍に苦しむウクライナの人々への連帯の思いを胸に、じっくり鑑賞してきました。

【画像を見る】ウクライナの子どもたちに思いを馳せながら鑑賞してほしい「バーチャル美術館」

「世界こども図画コンテスト」は、JAグループの出版・文化団体である一般社団法人 家の光協会が主催しています。今年で30回目を迎える伝統あるコンテストで、昨年は日本を含む50の国や地域の子どもたちから、約1万点の図画の応募があったそうです。

今回、公開された「バーチャル美術館—ウクライナ作品館」は、今までにウクライナから寄せられた作品12,000点の中から、金賞受賞作品を中心に選りすぐりの57点が展示されています。

どのように鑑賞するのか、どんな作品があるのか、さっそく観ていきましょう。

PCでもスマホでもOK!いつでも鑑賞できる

バーチャル美術館—ウクライナ作品館は、下のURLからアクセスできます。
https://sv60.3d-gallery.net/?uid=Lo1KXCg0YRTzyN



「ENTER」をクリック(タップ)すると、



美術館内を見て回るための方法が選択できるようになります。自動再生「作品」は、作品が順番に自動表示されていきます。自動再生「展示」は、俯瞰した視点から美術館内をひと巡りします。

今回は、「自分で操作」を選びました。



「自分で操作」を選ぶと、上の写真のように絵画が展示されたフロアが表示されます。ここからPCやスマホを操作して、館内を移動するのですが、操作方法は以下の通りです。





若干、操作にクセがあるので最初は難しく感じるかもしれません。慣れれば、自由に動き回れるようになるでしょう。



それぞれの絵画は、本物の美術館のように歩き回りながら鑑賞できます。気になる絵画があったら、その絵画をクリック(タップ)してみましょう。



絵画が拡大されて、タイトルや描き手の名前、年齢、いつ受賞した作品かなど、絵画の詳細をチェックすることができます。もっと拡大することもできるので、筆のタッチなど細かいところまでじっくり鑑賞できますよ。

笑顔と平和に満ちあふれた色彩豊かな作品に釘づけ

展示作品の中で気になった作品をいくつか紹介します。



これは、パユク・ワレーリヤさん(女・8歳)の『小さなヒツジ』という作品(2015年・金賞)です。クリスマスを祝って着飾った羊が、にぎやかにそして鮮やかに描かれています。見ているだけで楽しくなりますね。



次は、コヴェルコ・ソフィアさん(女・10歳)による『デート』という作品(2016年・金賞)です。おませな女の子のドキドキするような心情が伝わってきます。



こちらは、ユルヤ・シュヘルビーナさん(女・6歳)の『わたしの家族』という作品(2002年・金賞)。両親と姉妹がとびきりの笑顔で描かれていて、幸せな日々を送っていることがわかります。



最後は、ハミド・アミールさん(男・11歳)の『オデーサの家』という作品(2021年・銀賞)。ウクライナ南部の港湾都市オデーサは、ロシア軍の激しい攻撃にさらされています。ハミドくんの家が、無事であることを祈らずにはいられません…。

他にも、色彩豊かで、笑顔と平和に満ちあふれた作品が数多く展示されています。

平和な日本で暮らしていると、ウクライナで起こっていることを対岸の火事としてとらえてしまいがちになります。しかし、子どもたちの絵画を眺めていると、平和な国が政治的な出来事一つで一変してしまう可能性を突きつけられます。

なお、館内の「ごあいさつ」では、ウクライナへの支援金の受付も案内しています。



ロシア軍によるウクライナ侵攻は、今もまだ続いていて、解決の見通しは立っていません。そして現在も、罪のない多くの人々が家族や家、あるいは命を失い、避難を余儀なくされています。

ウクライナの人々に対する連帯の気持ちをいっそう深めるためにも、バーチャル美術館―ウクライナ館を訪れてみませんか?

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