2023.09.15

食べる

【キッチン菜園】空き缶で“もやし栽培”に挑戦!緑化に注意の再トライで大成功!【サステナ昭和暮らし】

おかずにもう一品とか、量増ししたいんだけどな、といったときに大活躍する食材といえば、もやし。味にクセがないので、どんな料理でも脇役としてそっと活躍してくれる一方、おみそ汁やナムルなど、自ら主役も張れる。さらに他の野菜に比べて圧倒的に安い。本当に便利でありがたい野菜のひとつです。そんなもやしが、実はお家で簡単に栽培できるってご存じでしたか?今回は誰でも簡単にもやしが栽培できちゃう方法を試してみました!

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「もやしの栽培方法」はこの雑誌から…





当メディア「あたらしい日日」の背景には、月刊『家の光』という家庭雑誌の存在があります。その歴史は古く、大正14年の創刊。上のアイデアは古い月号の記事の中からピックアップしました。当時の読者が実際に行なっていたもやしの栽培方法を家庭雑誌『家の光』に投稿したものと思われます。

わたしももやしは好きです。
味良し、食感良し、何よりコスパも良い!低カロリーで罪悪感なくお腹いっぱい食べられるところも魅力です。
ただ、この投稿者さんは「自家栽培」しちゃうくらいのもやし好き。
張り合うつもりはありませんが、きっともやし愛は敵わないだろうな…。
それでも、こんな簡単そうな方法で栽培できるならやってみたい!というわけで、書かれている通りの方法でもやし栽培をしてみました。

種子と道具を揃える

まずは今回の主役、もやしのタネ。



よく行く園芸店や生花店、スーパー、100均など目を光らせて探したのですが、もやしのタネはなかなか見つからず、Amazonにて注文。他の野菜はあるのにもやしは見当たらないなんて、意外と手軽なものではないのかも?

そして空き缶です。



わが家はビールを飲む人がいないのでノンアルコールの缶を集めました。
決して、もやし栽培を言い訳にこんなにたくさん飲んだわけではないのです。

雑誌の通り、底から「一二センチ(12cm)」を測ると、ほぼほぼ缶の長さと同じでした。
これ、ビールのロング缶なら上の方を切らなくてはいけなかったかもですね。
とりあえず上の部分を缶切りで開け、ケガしないよう養生しました。



そして、わが家の家庭菜園用の土を入れます。



丸く切ったフェルトを入れます。



ここにタネを入れます。



これで準備完了!
あとはフェルトが乾かないよう水やりをして、育つのを待つばかりです!

ここで実験的要素を加えましょう

そもそも、なんでビールの空き缶指定なのかがわたしとしては疑問でした。
この方法なら、密閉容器とか紙コップなどでも良さそうなものです。
というわけで缶の隣でこういうものを用意しました。



密閉容器です。
砂は転倒防止のため、と記事にありましたので、密閉容器の場合は必要ないかと思いました。
なので、密閉容器にフェルトを敷き、その上にタネを入れただけの状態です。

もやし栽培開始!

さすがに、種まきをした次の日は何の変化もなかったのですが、3日目にして変化が!



お分かりいただけただろうか…

画面上のタネから芽が出てる!
早っ!3日目でもう⁉︎

そしてその変化は密閉容器の方でも…



芽が出てる!

確かにもやしのことは好きですが、こんな風に「愛おしい」気持ちになるというのは初めてです。
タネから白い芽が出てきているのを見た瞬間、胸にこみ上げてくる喜びは、普段もやしに対して抱く感情とは全くの別物でした。

そしてさらに1日経ったとき。



ちょっと伸びてるのがわかるでしょうか。
この時ほど「缶で栽培する」ことのもどかしさを感じることはありませんでした。
というのも、缶ゆえに、横からの写真が撮れないのです。
どれだけ伸びたかをお伝えできないもどかしさ。
遠近法ではわかりにくいですが、確かに前日芽が出ていたもやしは背が高くなっていました。



密閉容器の方もちらほら芽を出してきました。

そしてさらに2日後には信じられない光景が!



どんどん伸びてきて、葉っぱまで出てきてしまった写真です。



ただ、密閉容器はまだこの状態。
少々発育が良くないですね。





栽培を始めてから6日後にはもうこんな状態。
どんどん伸びてきました。

実はわたし、どんな植物もたちどころに枯らしてしまう、いわゆる栽培下手なのです。
でもこんなに伸びてくれたら自信がつきますね。
植物を育てることにこんな効果があるとは。

一方密閉容器の方です。



遅いとはいえ、育ってきています。

この後もスクスク育ったもやし達、9日目にはこうなりました。



何ともオーガニックな雰囲気になってきました。
そろそろ収穫かしらと思い、試しに一缶引っこ抜いてみました。

結構しっかりフェルトを打ち破って根を貼っていた様子。
引っこ抜くのも少し力が必要でした。



もやし栽培成功!と喜んでいたのですが、はたと立ち止まり、自分の心の声に耳を傾けます。
「これ、もやしっぽくなくない?」

この辺りはもやしっぽいような気はしますが、もやしってもっと白くて短くて、こんな普通の植物みたいな様子ではないような。



収穫したもやしです。
しかしこれを眺めるにつけ、「これはもやしではない気がする」と何処かから聞こえてきます。
緑の葉っぱがそもそももやしらしくないのです。



しかし、せっかく栽培したもやし。食べてみたら意外ともやしと確信できるかもしれない!とシンプルに塩とゴマ油で炒めてみました。



おいしくないわけではないけれども、青臭い味も少しあって、食べ応えももやしというより水菜に近い感じ。
ここで疑念が確信に変わりました。「これ、もやしじゃない」

ちなみに、この日からさらに3日後、密閉容器もやしの方が頃合いになりましたので収穫しました。

こちらも完全に草。
もっといえば、缶で栽培したものより色が濃いような気がします。



原因は、もやしの「緑化」

このように、缶・密閉容器で育てたもやしが水菜のように(水菜ほど食べやすくもないくらい硬い)なってしまったことについて調べてみると、これはどうやら「緑化」したということのようです。

もやしは暗いところで栽培されるのが基本だそうで、他のもやしの栽培法を見てみても、アルミホイルなどを使って光が入らないようにしていました。
もやしが白いのは、暗いところで育てているからなんですね。

最後の仕上げに4~5時間、光を当てて緑化させる、としている人もいるので、緑化自体は悪いことではないようですが、今回栽培したもやしは筋張っていて、成功とは言い難いものでした。

ということで…

ビン栽培で再度チャレンジ

そこで、多くのサイトで紹介されている「もやしのビン栽培」に挑戦。

準備するのはこちら、ビンとガーゼ。そしてアルミホイルです。



まずはタネに水を吸わせます。
入れたタネの5倍くらいの水を入れて、1日放置します。
ビンにはガーゼをかぶせ、ゴムで止めておきましょう。



2日目にはこのように、水が濁っています。



これを濁りがなくなるまですすぎ洗いをします。
この時、ガーゼを外さず、水道水を入れて水洗いするようにすすいでください。
そして水を抜いたらアルミホイルで密閉。



光が入らないように、下から、上からとアルミホイルをかぶせました。
ガーゼも外さず、そのままかぶせてください。

あとは毎日、朝晩一回ずつ、アルミホイルを外し、中に水を入れてすすいで、水を抜いてまたアルミホイルをかぶせる、ということを繰り返します。

すると6日後には…



みっちり!
しかも今回のはもやしっぽい姿で育っています!
もう1、2日成長させても良かったのですが、ビンが小さくガーゼを突き破る勢いだったのでここで収穫です。



こんなに収穫できました。
ほとんど100%発芽したようで、豆のままで残っているものはありませんでした。
タネの殻と根の部分、葉っぱの部分を取り除きます。



量が減ったような気もしますが、一回分のもやしとしては申し分なさそうです。

もやしは暗いところで栽培しましょう

今回、記事の再現に挑戦して惜しくも失敗したのは、おそらく「光」が原因だと思います。
記事には「暖かい窓際」とありますが、おすすめは暗いところでの栽培です。
1週間程度で育てられる簡単なもやしのお家栽培。
ぜひチャレンジしてみてくださいね!

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