2022.12.24

食べる

【リュウジレシピ】え、鶏肉を昆布締めに⁉ダブルのうま味効果で“世界一”の「鶏ステーキ」焼いてみた!

バズレシピでおなじみ、料理研究家・リュウジさんが“世界一うまい鶏ステーキを焼く方法”というツイートをしていました。焼く方法?珍しく調理テクで攻めてきたのかな?と思いましたが…実はポイントは「昆布締め」でした!昆布締めといったら白身魚ですよね。それを鶏肉で…?よくよく見ると、鶏肉のイノシン酸と昆布のグルタミン酸の旨味相乗効果でめちゃくちゃおいしいステーキが焼き上がるとか。これは見逃せませんね。試してみましょう!

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1.8万いいね!を獲得したTwitterの話題レシピ♪

バズレシピでおなじみ、料理研究家リュウジさんのTwitterはこちら。


リュウジさん曰く、「マジで普通の鶏肉が地鶏レベルにうまくなる魔法のレシピ」ですって!!!

Twitterには、「鶏なのにうまぁ」「うますぎてひっくり返りました。お盆中、もっかい作っちゃいます」「簡単でとてもおいしかったです、お肉のうま味がすごかったです」「めちゃめちゃおいしかったです♪実は昆布が苦手なんですが、昆布までペロリでした!!!家族にも好評で、いい1日になりました♡」などなど、実際作った方たちから大絶賛する声が続々と届いていましたよ。

「うますぎてひっくり返った」だなんて、期待が高まりますよね。ワクワク♪

世界一うまいチキンステーキ!「鶏肉の昆布締め」材料と作り方

材料

【材料】1~2人分
鶏もも肉…1枚(350g)
塩…小さじ1/2弱(約2.8g)※塩は鶏肉の重さに対して0.8%が目安。ちなみに小さじ1杯分の塩は6gだそうです。
昆布…適量
日本酒…適量(数滴ほどで昆布を湿らす程度)
サラダ油…小さじ1くらい

今回使う鶏もも肉は1枚220gだったので、塩は220g×0.8%=1.76g。小さじ1/4強の塩ということになりますね。

わが家には日本酒がないので、今回は料理酒で代用します。ちなみに、日本酒と料理酒は違うもの。米と米こうじが原料の日本酒に対して、料理酒の原料は、米・米こうじ・塩が基本。料理酒には塩が含まれているものが多いとか。また、日本酒は料理酒よりアミノ酸が豊富に含まれているそうですよ。

【作り方】
1.鶏肉を広げ、厚みのある部分に包丁を入れて全体の厚さを均一にします。

リュウジさんは、鶏肉の下処理はしていませんでしたが、気になる方は、脂肪や筋などは取り除いてくださいとのこと。わたしは、“気になる方”なので、軽く下処理をしました。

2.1の両面に塩を振ります。

3.鶏肉の大きさに合わせて昆布を適当にカットし、鶏肉の両面に昆布を貼り付けます。昆布が乾いている状態だと、昆布の旨味が鶏肉に移らないので、日本酒を数滴昆布にたらし、湿らせて使うとよいとのこと。

昆布を張り付けた鶏肉

昆布と鶏肉が密着するようにラップで包み、最低3時間、できれば6時間冷蔵庫で寝かせるといいそうです。

ラップで包んだ鶏肉

わたしは5時間、冷蔵庫で寝かせました。

4.冷蔵庫から“鶏の昆布締め”を取り出し、昆布を外します。

昆布をはずす

5時間寝かせた鶏肉

昆布は鶏の水分を吸収して大きくなっていました。水分が減った鶏肉を焼くと味が凝縮してとってもおいしいのだとか。

鶏肉を常温に戻すため、電子レンジ(600W)で20秒加熱します。ちなみに500Wの場合は24秒加熱。

鶏肉が常温になっていないと、焼いたとき、火が鶏肉の中までしっかり通らないことがあるそうです。ちなみにリュウジさんは鶏肉にラップをせずに加熱していたので、わたしもラップをせずに“チン”しました。

5.鶏肉から取り除いた昆布は食べやすい大きさにキッチンばさみでカットします。

6.フライパンにサラダ油を引き、強めの中火で温めます。油が温まったら、鶏肉の皮目を下にして入れ、1~2分焼いた後、ふたをします。時々ふたを開けて、皮目の焼け具合を確認。焼き色が付いていない部分は、トングなどで押して焼き目をつけます。

鶏肉を焼く

7分くらい焼いてひっくり返すと、皮目がパリッと焼けていました。

皮目を焼いた鶏肉

ひっくり返した後は、弱火にしてじっくり火を通します。フライパンに溜まった油を皮目にかけながら焼くと、よりパリッと仕上がるそうです。

鶏肉にしっかり火が通るか心配だったので、ひっくり返してから10分ほど焼きました。焼き過ぎかしら?

7.鶏肉を焼いている横で、フライパンの空いたスペースに5を入れて、焼きます。昆布は生の鶏肉を包んだものなので、食べるときは必ず、火を通してくださいとのこと。昆布がパリッと焼けたら、お皿に取り出して広げておきます。

昆布を焼く

8.両面焼けたら鶏肉を取り出して、まな板に置き、肉汁が落ち着くまで1分ほど待ちます。取り出してすぐ切ると、せっかくの肉汁が全部出てしまうそうです。

9.8を適当な大きさに切って、焼いた昆布を敷いたお皿の上に盛りつければ出来上がり!

チキンステーキ

昆布を鶏肉にのせて食べるとおいしいとのことなので、リュウジさん流に昆布をのせて、いただきます!

チキンステーキ

おお~、皮がパリッと焼けています。昆布と塩で鶏肉の水分をしっかり抜いたおかげですね。それにしても昆布の旨味がすごい!鶏肉もやわらかくてジューシー。

昆布と塩だけの味付けなのに、ものすごくしっかり味がついていて、旨味が溢れ出ています。リュウジさんのおっしゃる通り、鶏肉のイノシン酸と昆布のグルタミン酸、この2つの旨味成分の相乗効果ですね。ちなみに、パリッと焼いても昆布はけっこう噛み応えがあるので、小さめにカットすることをおすすめします。

チキンステーキ

続いて、鶏肉だけで食べてみると…。鶏肉にもしっかり昆布の旨味が染み込んでいます。鶏肉の旨味も凝縮していて、味が濃い!ですが、鶏肉の臭みはありません。シンプルな味付けながら、奥深い味わい♪

昆布の旨味溢れる、リュウジさんの「鶏肉の昆布締め」、みなさんもぜひ作ってみてくださいね。

<参考文献>

「※酒みづき〜日本酒と料理酒の違いは?代用する際に知っておきたいこと〜」
https://www.sawanotsuru.co.jp/site/nihonshu-columm/health-beauty/sake-for-cooking/

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