2022.11.06

食べる

【調理の裏ワザ】冷凍すると固まりがちな「チーズ」をくっつかせずに冷凍する方法!「え、あの粉で⁉」

管理栄養士のともゆみです。ピザやグラタンなどの上にのせる用の短冊状に切られたシュレッドチーズ。袋に大量に入っていて、一度ではなかなか使いきれないもの。冷凍保存している方もいると思いますが、そうするとチーズが団子状の塊になってしまいますよね…。そんなプチストレスを解消する裏ワザを情報番組『バゲット』で披露していました。これでプチストレスが解消されそうと思い、試してみました。

パン粉、砂糖…使いかけの「袋もの」の口にはめるだけ!セリアの「フタックル」で調理のプチストレス解消!

さて、問題です。

チーズを「パラパラ」のまま冷凍するのに必要なのは…何でしょう?

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正解は…

片栗粉です。


わが家は子どもがチーズ好きで、シュレッドチーズを常備しています。定番のピザやグラタン以外にも、お肉や魚の上にのせて焼いたりしています。そうするとしっかり食べてくれるので重宝しているんですよ。封を開けたら、次にいつ使うかわからないので冷凍庫へ入れるのですが、大きな塊になって困っていました。こんな感じで…。

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袋の上から「ドンドン」たたいてみるのですが、硬いし、塊が多少小さくなるくらいで、「パラパラ」にはならないまま使用していました。

そんな状態を「片栗粉」だけで解消してくれるということですが、本当でしょうか?

では実際に裏ワザをやってみます。

チーズを「パラパラ」のまま冷凍する裏ワザ

【用意するもの】
シュレッドチーズ…150g
片栗粉…小さじ1
ジッパー付き保存袋…1枚

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(注)チーズ500gに対して片栗粉大さじ1だそうなので、今回残っているチーズの量が150gだったので、片栗粉の量を1/3の小さじ1でやってみます。

【やり方】
チーズを保存袋に入れて片栗粉をまぶし、保存袋をきっちり閉めます。

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袋ごと振って全体にまぶしていきます。

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あとは冷凍するだけです。

一晩冷凍しました。
冷凍したものをお皿の上に出してみます。

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わぁ、見事に「パラパラ」です。
これはいいです。手間もかからないし、使う片栗粉もわずかです。塊のチーズを「ドンドン」たたかなくて済みます。これからは余ったシュレッドチーズはこの方法で決まりですね。

ちなみに片栗粉がついた状態で料理に使っても、味や食感に影響はまったくないそうです。
チーズ150gに対して片栗粉小さじ1なので、見た目は片栗粉が付いてるのかわからないくらいですが、念のため調理してみます。

「オクラのチーズ焼き」

オクラ3本のガクの部分を剥き、斜め半分に切ります。耐熱皿にのせて、塩を一振りして、パラパラのシュレッドチーズを適量のせます。トースターで7分焼いて出来上がりです。

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はいはい、おいしいですよ~。片栗粉感はまるっきりわかりませんね。
ふつうのシュレッドチーズとまったく同じ味でした。

チーズの栄養

チーズは、乳酸菌と酵素で牛乳を発酵させたナチュラルチーズと、2~3種類のナチュラルチーズを加熱・溶解し加工したプロセスチーズに分かれます。シュレッドチーズはナチュラルチーズに属しますが、ナチュラルチーズには乳酸菌や酵素が生きたまま含まれているため、優れた整腸作用があります。

チーズは原料である牛乳の栄養素を凝縮したものなので、主成分はたんぱく質と脂質、その他にカルシウムやビタミンB2も豊富に含まれています。チーズに含まれるカルシウムは牛乳同様に吸収率は抜群です。骨粗しょう症の予防に役立ちます。ビタミンB2は脂質の代謝に関与しているため、揚げ物など油を多く摂ったときは意識して摂るといい栄養素です。その他、ビタミンB2は健康な皮膚、髪、爪をつくり、口内炎を防止する働きもあります。

栄養豊富なチーズですが、ビタミンCと食物繊維が入っていないため、野菜と一緒に食べるとバランスが良くなります。

この裏ワザを試すときに、最初、片栗粉の量が少なすぎない?と思いながらやったのですが、ちゃんと「パラパラ」になりました。簡単に出来るのでぜひやってみてくださいね。

<参考文献>
からだによく効く食べ物大事典 監修 三浦理代 池田書店
専門医が教えるビタミン・ミネラル早わかり 幻冬舎

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