2021.08.09

食べる

【農家直伝】トマトを煮込むだけ!トマト以外は何も入れない、コクとうまみがぎゅっと詰まったトマトソースレシピ

甘みと水分をたっぷりたくわえた完熟トマトの袋売りを見つけたら、ぜひ作ってみてほしいのがトマトソース。まとめて作って冷凍しておけば、いろいろな料理にアレンジできます。東京都調布市で「伊藤農園 asobibatake」を営む農業男子、伊藤彰一さんが実践しているトマトソースの材料はトマトだけ。トマトそのもののうまみがたっぷりのトマトソースレシピを聞きました。



材料はトマトだけ!自家製トマトソース

「伊藤農園 asobibatake」の伊藤さんの農園では、野生に近い「ソバージュ栽培」という育て方を実践しています。珍しい種類のミニトマトは収穫体験でも大人気。



「たくさんの脇芽を伸ばす栽培法なので、短期間にたくさんのトマトが実ります。おかげで、収穫体験のときにも『たっぷりとってくださいね』と言えるのですが、とりきれない分は残ってしまいます」(伊藤さん)



完熟したトマトは放っておくと割れてしまいますが、割れると売り物にはなりません。

「山ほどの割れたトマトを無駄にしないように、わが家ではトマトソースにしますよ」と伊藤さん。

いろんな種類のトマトを混ぜてもいい!何も加えず煮込むだけだという伊藤家特製トマトソースの作り方を教えてもらいましょう。

伊藤家特製トマトソース

用意するのはトマトだけ。水も一滴も加えない、純度100%のトマトソースです。

「うちは、いろんな種類のトマトを混ぜて作っちゃいます。それぞれに味が違うので、深みのある味わいになるのかもしれません」と伊藤さん。



材料(できあがり約800ml)
トマト(大中小いろいろ)…1.3kg

作り方
1.トマトは洗ってヘタをとり、ミキサーにかけてなめらかにしたら、大鍋に入れる。



2.ときどきかき混ぜながらフタをせずに中火で煮る。水分がある程度減り、とろみがついてきたらできあがり。



味付けはしません。トマトだけで作るトマトソースです。

冷凍保存で、いろんな料理の「うまみベース」に

当日使わない分は、トマトソースを冷凍しましょう。

冷めたら、冷凍可能なジッパー付き保存袋に入れます。



平らに整えて、冷凍室へ。



冷凍したら、1か月以内を目安に使い切りましょう。使う前日に冷蔵室で解凍しておけばすぐに料理に使えます。



トマトを煮詰めることで、トマトのうまみと甘み、香りがぐっと濃くなったトマトソース。



簡単でおいしいアレンジ料理は、次回以降教えてもらいます。お楽しみに!





伊藤農園asobibatake

伊藤彰一さん

東京都調布市、京王線仙川駅から徒歩3分、住宅街の中にある農園。400年以上続く農家を継承し2016年に就農。1ヘクタールの農地で年間30品目の野菜を育て、近隣スーパーの直売コーナーで販売する他、学校給食やレストランなどに提供する。毎年夏休みシーズンには「ミニトマト狩り」「枝豆収穫祭」「夏野菜収穫体験」などのイベントを開催して大人気。大学時代に電子工学を専攻し、卒業後はITベンチャーでシステムエンジニアとして人事・会計などの業務ソフトウェアやアプリ開発に携わった。伊藤さんが開発した個人農家向け栽培管理無料アプリ「Agrihub(アグリハブ)」ユーザーは現在1万6000人を超える。
ホームページはhttps://itonouen-sengawa.studio.site/
アグリハブについてはこちら

写真/石塚修平 取材協力/JAマインズ・JA東京中央会

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