2022.12.10

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【子どもの手洗い】「自宅で過ごす4時間」と「公園で遊ぶ2時間」で手に付く菌の量は同じ!?効果的な手洗い法は…

冬は、さまざまな感染症が懸念されますよね。特に気がかりなのが、子どもの手洗い。わが家でも、外出中や帰宅後は子どもたちに「手を洗ってー!」と口うるさく言っています。そんななか、ライオン(株)から気になる実験結果が。「自宅で4時間過ごした後と、公園の遊具で2時間遊んだ後で、手に付く菌の量が同じ」らしいんです。それって本当!? と気になったので、詳しく調べてみました。

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外出中は手の汚れが気になるけど、かたや家では…

コロナ禍が始まって以来、こまめな手洗いを心がけている方は多いと思います。

わたしもその一人ですが、とくに心配なのが6歳と1歳の子どもたち。
外に出ると、そこらじゅういろいろなものを触りますし、公園に行くとかならず遊具で遊びます。
「汚れたその手をお口に入れないで~!」と絶叫することもしばしば。

外出中も、持ち歩いているアルコールで子どもの手を消毒したり、手洗いをさせたりと、ついつい神経質になってしまいます。


出典/写真AC

かたや、家にいるときは「室内はキレイだし~」と、手洗いは水だけでテキトーにすませ、子どもにも、あまり手を洗うよう言っていませんでした。

そんな中、ライオンが発表した実験結果に驚きました。
家の中で過ごしていても、公園の遊具で遊んだ後でも、手の菌量は変わらない結果になる可能性があるんですって!

これは衝撃です…。さっそく実験内容について見ていきましょう。

家にいても、手に菌は付着する!

ライオンが2021年10月に実施したアンケートによると、「外出先から戻った際は、必ずハンドソープで手を洗う」と回答した人は、約7割。一方で、自宅にいる場合は「食事前にハンドソープを使って手を洗う」人が4割未満でした。

自宅で手を洗わない理由は、「家の中はきれいだから」「家の中だから大丈夫という変な安心感がある」など。

「うんうん、だよね~」と、つい頷いてしまいます。


出典/写真AC

ライオンはその結果をうけて、家の中で過ごしていれば、手が菌などで汚れにくいのかを実験。

市販のハンドソープで手洗いした後、テレビを観たり、おやつを食べたりして4時間自宅で過ごした後と、公園の遊具で2時間遊んで帰宅した後の、2パターンの手のひらの菌の付着量を調べました。

その結果、「帰宅直後に手を洗ってから自宅に4時間いた際」と「公園の遊具で2時間遊んだ後に帰宅」の“手のひらの菌の付着量”を比較したところ、なんと両者は、同じくらいであることがわかったというのです(図1)。


図1/手のひらの菌付着量の比較(出典:ライオン株式会社)

つまり、家の中で過ごしていても、外出先から帰った時と同程度の菌が手に付着する可能性があるんです!

ハンドソープで手洗いすると抗菌・抗ウイルス効果が持続!

さらに、ライオンは、手洗い後の抗菌・抗ウイルス効果が、どのくらい持続するかを調べました。

市販のハンドソープに配合されている成分で手を洗った場合と、水道水のみで手を洗った場合で、手の菌・ウイルス量を評価。

市販のハンドソープの成分は、①石けん系成分であるラウリン酸等の脂肪酸、②シャンプーなどによく使われるPOEラウリルエーテル硫酸塩の2種で行いました。

その結果、手洗いの30分後の比較で、水道水で洗うよりも、ハンドソープの成分を使用した方が、抗菌・抗ウイルス効果があることがわかりました。
さらに、市販のハンドソープ成分の中でも、①石けん系成分である脂肪酸で手を洗った場合、1時間程度効果が持続することがわかりました(図2、図3)。


図2/各種水溶液の抗菌持続性評価結果(n=2)(出典:ライオン株式会社)


図3/各種水溶液の抗ウイルス持続性評価結果(n=2)(出典:ライオン株式会社)

家にいても、食事前などはハンドソープで手洗いを

いかがでしたか?

家で過ごしていても、菌やウイルスが手に付着することがありますし、せっかく手を洗っても、水洗いでは感染対策としては不十分だということです。

個人的には、あまり神経質になりすぎるのも問題だと思いますが、トイレの後や飲食前など、ポイントをおさえつつ、ハンドソープで手洗いすることが大切のようです。 


自分のため、家族のために、正しい手洗いを習慣にしていきたいですね。

メイン画像/写真AC

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