2023.10.01

食べる

【さんまクイズ】新鮮でおいしいさんまを選ぶ2つのポイントは…「頭」「背中」「お腹」「尻尾」のどれとどれ?

管理栄養士のともゆみです。秋の味覚の代表的な魚といえばさんまですよね。以前放送していたテレビ番組『謎解き戦士!ガリベンガーV』では、そのさんまを特集していました。新鮮でおいしいさんまを選ぶにはどこを見ればいいのか、2つのポイントがあるというのです。さて、それはどことどこでしょう?シンキングタイム、スタート!

【魚をきれいに食べる裏ワザ】さんまの骨を一瞬で取り除く方法をお試し!「え、頭を中骨ごと引っ張る⁉」

スーパーなどに並んでいるさんま、どこを見て選んで購入していますか?
せっかく買ったさんまなのに、おいしくなかったらがっかりしちゃいますよね。
さんまを選ぶポイントを学んで、毎回おいしいさんまをゲットしましょう。

さっそくクイズです。
新鮮でおいしいさんまを選ぶポイントは次のうちどれとどれでしょうか?

1.
2. 背中
3. お腹
4. 尻尾

どこの部位も大切なポイントに見えてきますが…

答えは…

1の「頭」と2の「背中」です。

それでは解説していきます。
さんまを研究して28年(番組放送時)という専門家、一般社団法人漁業情報サービスセンターの渡邉一功先生が教えてくれました。

新鮮でおいしいさんまの基準

新鮮でおいしいさんまを選ぶには基準があります。その基準は…
「頭」と「背中」にあります。

脂が乗ったさんまは「背中」が大きくふくらみます。背中が丸く盛り上がっているものを選びましょう。

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そして、鮮度がいいかどうかは「顔」に出てきます。
まず、クチバシが黄色いものを選んでください。黄色いものは新鮮な証拠。鮮度が落ちると茶色に変わっていきます。

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そして目が透き通っているものを選んでください。
時間が経つと、透き通った印象から徐々に濁ってきます。

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そこのポイントを頭に入れてスーパーで購入してきました。

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大丈夫そうです。
普通に塩焼きにしてみます。

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おいしそうです。食べてみます。

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脂の乗りもよく、ジューシーでやわらかい。臭みもなくおいしいです。このさんま、当たりです♪
言っていた通りに買ってみて、大正解でしたね。


さんまの一生

さんまは日本近海からアメリカ西海岸まで北太平洋の海域に生息しています。日本近海のさんまは、四国や紀伊半島南部の黒潮で生まれ、春になると、水温の低い海域を目指し北上していきます。初夏にエサのプランクトンが豊富な千島周辺の親潮流域まで移動し、そこで栄養を蓄えます。夏の終わりごろに南下をはじめ、北海道の東側でさんまが獲れ始めます。産卵を控えたこの時期が脂が乗って最もおいしいさんまになります。南下するに従い、長旅でエネルギーを消耗し、だんだんとやせ細り、脂が落ちてきます。最も脂が乗っている時期はさんまの脂肪は20%にもなりますが、産卵後は5%と激減するそう。寿命は2年ほどで、同じ海流を回遊します。

さんまに寄生するアニサキスの食中毒予防のために調理の際には十分に加熱してください。

旬のさんまは良質の脂質がたっぷりと含まれ、動脈硬化をはじめ、生活習慣病に役立ちます。おいしくて体に良いさんま。新鮮でおいしいさんまは、背中が丸く盛り上がっていて、クチバシが黄色、目が透き通っています。参考にしてみてください。

参考文献:
サンマ/秋刀魚/さんま : 旬の魚介百科 (foodslink.jp)
https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fish/sanma.htm


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