冬といえば鍋♡いろんな鍋レシピを試すのは楽しいけど、何となくマンネリ化してきたような…。そんなみんなの鍋ライフに旋風を巻き起こすちょい足しアイデアを、金沢のゆず農家・多田礼奈さんが教えてくれました！なんでも「ゆずを丸ごとドボンして煮る」とのことですが…それは反則技のような…。こりゃ作って確かめるしかありませ〜ん！1杯にゆず1個分の果汁!?「贅沢ゆずうどん」作ってみた！意外に酸っぱくない！二日酔いにも♡【ゆず農家直伝】レシピを教えてくれたのは、石川県金沢市でゆずを栽培する多田礼奈さん。
「ゆずの収穫シーズンは何にでもゆずを入れて食べています（笑）。鍋に入れてもおいしくて、特に相性がいいのはしょうゆベースのスープ。市販の鍋用スープでOKなので、ぜひ作ってみてください！」（多田さん）
市販スープでいいなら手軽にチャレンジできそう♪ では、作ってみます！
シメまでウマイ！「ゆず鍋」
材料（4人分）ゆず…1 個（約220g）
寄せ鍋スープ（市販）…1回分
具材（白菜、長ねぎ、タラ、鶏肉、豆腐など）…適量
今回は多田さんが教えてくれた通り、市販の鍋用スープを使って作ります。スープをつくる手間を省けるだけでも、かな〜り助かりますよね。
企業努力によってすでに完成された鍋用スープの味が、ゆずとどんなマッチングを生むのでしょうか。楽しみです…！
作り方1. ゆずは半分に切って種を取りのぞく。具材は好みの大きさに切る。
2. 鍋にスープを入れて熱し、沸騰したら具材とゆずを入れて煮込む。
鍋にぎゅぎゅっと具材を詰め込んだら、半分に切ったゆずを重ねて、そのままドボン！あとはグツグツと煮込んで完成を待つだけ♡
4．具材に火が通れば出来上がり！
フタを開けると、ゆずの香りがファ〜〜！黄色く輝くゆずは、煮込まれてグジュグジュっとやわらかくなっています。
煮込んだゆずをお玉でギュッと潰し、ゆずの果汁を全体に行き渡らせて、いただきま～す！
ひと口食べると…爽やかな香りが口いっぱいに広がり感動！鶏肉やタラを入れたので、こってりめな口当たりになるかと思いきや、ゆずの酸味と香りのおかげでかなりさっぱり。これは、いくらでも食べてしまう無限鍋だ！
ゆずと鍋の相性が良すぎて、さらにゆずを絞り入れます！「追いゆず」必須のおいしさです。
さて、一通り食べ終えたら、シメのラーメンを投入！ゆず皮を浮かべたら、食べる直前に果汁をひと搾りして、いただきますっ♡
キャーーー！おいし〜〜〜〜！
スープ・具材の旨味・ゆずの風味が凝縮されてとんでもないことに。ゆずの爽やかさで、お腹いっぱい鍋を食べたはずなのにスルスルっと箸が進んでしまいました（笑）。
いつもの鍋にゆずをちょい足しするだけで、感動なおいしさに仕上がる今回のレシピ。生のゆずが手に入ったら絶対試してほしいです！
ゆずは皮にも果汁にも栄養たっぷり◎
ゆずといえば、お風呂にゆずを入れる「ゆず湯」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実は、ゆずは捨てるところがないと言われるほど、栄養が豊富に含まれています。
「ゆず皮に多く含まれるビタミンCは、体内の組織の老化を防ぐ抗酸化作用が期待でき、鉄分の吸収を助けるため貧血予防にもつながります。ビタミンCは、果汁よりも皮に多く含まれるため、捨てずにぜひ食べてくださいね」（多田さん）
ゆず果汁に含まれるのは、カリウムやカルシウム、疲労回復に役立つクエン酸など。また、ゆずの苦味成分には、悪玉コレステロールを抑制する働きもあると言われています。
「ちなみに、ゆずの種を触るとヌルヌルしていますが、これはペクチンによるものです。ペクチンは、美白・保水効果があるんですよ。なにからなにまで、ゆずって本当に栄養たっぷりなんです」（多田さん）
食べておいしい＆身体に嬉しいゆずを、ぜひいろんな料理に取り入れてくださいね！
きよし農園
多田礼奈さん
石川県金沢市出身。23歳で亡き祖父の農園を引き継ぎ、「きよし農園」代表となる。金沢ゆず、ヘタ紫なす、白ねぎを主品目とし、環境に優しく美味しい野菜作りを目指し農作業に励む傍ら、2022年5月には野菜の直売や地元食材を使ったスイーツやお弁当を提供するお店「Siii」をオープン。そのほかにも「金沢ゆず香るん祭り」の企画・運営や、他分野とのコラボなどを通じ、地域農業の発展のため幅広く活動している。
きよし農園ホームページ：https://kiyoshinouen.jp/
きよし農園インスタグラム：https://www.instagram.com/kiyoshinouen.reina/
Siiiホームページ：https://siii-seasonalfood.com/
SiiiInstagram：https://www.instagram.com/siii_seasonalfood/
