2023.02.16

食べる

【すき焼きの裏ワザ】高級料亭の味を安価で再現する方法を試してみた♪え、割り下が白いんですけど…

管理栄養士のともゆみです。今の季節は鍋ばかりでなく、すき焼きもよく食卓に上りますよね。でも鍋と違っていろんなアレンジがあるわけでもなく、いつも同じ割り下にほぼ同じような具材と代わり映えしません。ところが先日放送のテレビ番組『我流しか勝たん!』では、おうちのすき焼きが高級料亭の味になるという我流ワザを紹介していました。しかもその我流ワザ、安価な食材で叶ってしまうとか。何やら割り下が白いんですけど…一体何を足すのでしょうか?

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お店で食べると6000円ほどの値段はするすき焼き。秘伝のこだわり抜いた割り下を使った一流料亭の味を、なんと牛乳を使って再現するという方法があるそうです。牛乳とめんつゆを10:1の割合で合わせた割り下を使ってすき焼きを作るというもの。シチューみたいになっちゃうんじゃないの?と思いつつ、その理由を解説していました。

牛乳を入れただけでおいしくなるのはなぜ?

教えてくれたのは、牛乳料理研究家の小山浩子さん。
「ミルクがだし汁なんです。しょうゆのとがった塩味がマイルドになり、また、牛乳の甘みで砂糖を入れなくてもおいしさが完結するんです。高級料亭でも牛乳を隠し味に使っているところもあるんですよ。牛肉の風味を引き出す最強のお鍋なんです」とのことでした。

さっそく作ってみます。

牛乳を使った割り下で作る「すき焼き」の材料と作り方

【材料】
牛薄切り肉…150g
白菜…200g
焼き豆腐…1/2丁
長ねぎ…1/2本
生しいたけ…2個
にんじん…20g
春菊…適量

〈割り下〉
牛乳…150ml
めんつゆ(4倍濃縮)…15ml

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【作り方】
1.  白菜は4cmくらいの大きさに切ります。春菊は半分長さにし、焼き豆腐は4つに切ります。長ねぎは斜め切りに、にんじんは3mmくらいに薄く切り、生しいたけは飾り切りをします。

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2.  牛乳にめんつゆを入れて合わせておきます。

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3.  鍋(今回はスキレットを使いました)に牛肉以外の材料を入れて、割り下を入れます。

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4.  3を強火にかけて、フタをします。

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5.  沸騰してきたらフタを開け、牛肉と春菊を入れます。
牛肉に火が通ったら出来上がりです。

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確かに、具材はすき焼きですが…。
おいしそうではありますが、全体に白いんですけど。どんな味になっているのでしょうか?

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おぉ、思っていたよりすき焼きです。牛乳を使っているので洋風になるんじゃないかと予想していましたが、めんつゆのおかげで和風感がちゃんと出ています。めんつゆが少ないので薄味ですが、牛乳のまろやかさと甘さに加えてコクがあるので、もの足りなさはありません。普通の「すき焼き」のような甘辛い濃い味付けではありませんが、これはこれでおいしいです。

牛乳の健康パワー

牛乳は栄養バランスに優れ、その吸収率も高い食品です。中でも体内に吸収されにくいカルシウムの消化吸収率が高いのが特徴です。その理由は牛乳のたんぱく質に豊富に含まれているカゼインが吸収を助けるためです。骨や歯を丈夫にし、自律神経に作用してイライラを鎮める働きが期待できます。牛乳に豊富に含まれるたんぱく質が体を作り、ビタミンB2は皮膚や粘膜を健康に保つため、風邪予防にも役立ちます。

高級料亭のようなすき焼きの味になったかと言うと、そうではないのですが(笑)、まろやかで上品な味ではありました。このレシピだと牛乳が多くてちょっと極端な感じもしますので、すき焼きのたれに牛乳を少し入れてみるのもアリかと思います。参考にしてみてください。

参考文献:
からだによく効く食べ物大事典 監修 三浦理代 池田書店

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