2023.03.02

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【農家直伝】レモンで懐石料理風!?「ひじきのレモン酢和え」作ってみた!和えるだけで最強ビジュ♡

レモンを使った料理って洋食が多い印象ですが、レモン農家の西村孝子さんによると「和の素材とも相性抜群」だそう。今回紹介する「ひじきのレモン酢和え」もその一つ。実はこのレシピ、西村さんが営む農家レストランで提供している「レモン懐石」の一品なんです。レモンと乾物って一体どんな味わいになるんでしょうか…?想像つかな~い!というわけで、さっそく作ってみましょ♪

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西村さんが住む愛媛県上島町は、瀬戸内海に浮かぶいくつかの離島から成り立つ町。西村さんが住む「岩城島」は、レモンの産地として有名なんですって。




「上島町はレモンのほかにも海産物がおいしいんです。今回紹介する『ひじきのレモン酢和え』は町の特産品をたっぷり使った料理とも言えますね」(西村さん)

島では海で採れたひじきをゆがいて、乾燥させたものを保存しておくとか。普段から気軽に使える食材として、大抵どこの家にも常備してあるそうです。

今回は、できるだけお店の味に近づけるために、長ひじきの乾燥タイプを使って作ります♪
ちなみに長ひじきとは、歯ごたえのある茎の部分のことで、やわらかい葉の部分を使った芽ひじきとは食感が異なるそう。

瀬戸内の味を堪能!「ひじきのレモン酢和え」



材料(4人分)
いりこ…ひとつかみ(30~40g)
にんじん…1/2本
ちくわ…1本
長ひじき(乾燥)…20g
きゅうり…1/2本
ゴマ油…適量

[A]
レモン果汁・砂糖・醤油…各大さじ1

作り方
1.にんじんときゅうりは千切り、ちくわは薄く輪切りにする。







2.乾燥ひじきを水に20分ほど漬けて軽く戻しておく。





3.[A]を混ぜ合わせておく。





4.フライパンにゴマ油を中火で熱し、いりこをカリカリになるまで炒める。



「いりこを加えることで旨味がさらに増しますよ!香ばしくカリカリになるまで炒めてくださいね」(西村さん)



5.にんじん、ちくわを加えてサッと炒め、戻したひじきも加えてさらに炒める。







焦げ付きそうなら、少し水を足してくださいね。

6.[A]を回し入れて炒め煮にする。





7.器に盛り付けてきゅうりをトッピングしたら完成。



今回はレモンを絞った後の皮を器にしてみました!色のコントラストが美しい~!ちょっと料亭で出てきそうな見た目じゃないですか!?



さっそく一口食べてみると、いりことひじきの旨味がジワ~ッと溢れて滋味深い!いりこはカリッカリになるまで炒めたので、香ばしさがいいアクセントになってます。
普段、芽ひじきを選ぶことがほとんどで、長ひじきは初めてだったのですが、シャキシャキした食感がヤミツキに♪



レモン酢の爽やかな香りと酸味で後味もさっぱり。和風のお惣菜なのに、レモンのおかげでサラダ感覚で食べられるのが面白いですね!
ひじきといりこでカルシウムもたっぷり。いつもはひじきが苦手な子どもたちも、今回は珍しくパクパク食べてくれました!



和風素材のひじきも、レモンを使うだけでいつもと違う味わいを楽しめます!ぜひ、チャレンジしてみてください♡

岩城島を訪れたらチャレンジしたい「レモン懐石づくり体験」

西村さんはレモンを栽培する傍ら、農家レストラン「でべそおばちゃんの店」のオーナーという顔も。店では島のレモンを使った懐石料理を楽しめます。事前に希望すれば料理づくりの体験もOKだそうです。



「体験に来た人にはまず、うちのレモンを丸かじりしてもらうんです(笑)。皆さん最初は恐る恐るなんですが、食べた後はレモンの香りとまろやかな酸味に驚いています。無農薬の国産レモンだからこそできることですよね」(西村さん)

輸入レモンは、防腐剤やワックスの心配があるものもありますが、新鮮なレモンを皮ごと食べられるのは、産地ならではの体験ですね!



西村さんたちと一緒に作る料理は、こちら。

脇役になりがちなレモンを堂々主役にした料理がズラリと並びます。
ひじきのレモン酢和えはもちろん、レモン寿司に、レモンじょうゆで食べる刺身など全10品。
レモンの皮や葉を使った盛り付けも美しいです!

「わたしたちの作るレモンのおいしさが少しでも伝わったらうれしいです」と西村さん。

レモン懐石づくり体験についてもっと知りたい方はこちらをチェックしてくださいね。

https://www.kamijima.info/activity/remon-kaiseki/

農家レストラン
でべそおばちゃんの店

西村孝子さん

愛媛県北東部の岩城島で、防腐剤やワックス不使用のレモンを生産。2006年からは自宅をレストランとして開放し、自身で育てた無農薬レモンをふんだんに使った「レモン懐石」を提供。「レストランを続けているのは『人もうけ』がしたいから。人との繋がりが嬉しいんです」との言葉どおり、温かな接客も人気を呼んでいる。レストランは完全予約制なので、利用日の5日前までに連絡を(利用は4名~)。

営業時間:11:00~14:00(7~9月は休業)
電話:0897‐75‐2843
ホームページ(上島町公式観光総合サイト):https://www.kamijima.info/eat/debeso/

レシピ写真/大村夏子 写真提供/上島町観光協会 取材協力/JAおちいまばり

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