2023.02.16

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【スギ花粉緊急対策】例年の2倍の飛散量に備えよう!「え、ワセリンで⁉」…その方法を【看護師が解説】

看護師のmocaです。今年のスギ花粉の飛散量は全国的に例年より多くなる見込み。関東では昨年の2.1倍、例年の2倍にもなると予想されています。今年は十分に対策をしていく必要がありそうです。2月2日放送の『あさイチ』では、様々な花粉症対策を紹介していました。なかでもちょっと意外だったのが、ワセリンを使ったある方法。今回はあさイチで紹介していた外出時の花粉症対策についてまとめていきます。

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2023年の花粉飛散傾向

【例年比】(過去10年平均値)


出典:日本気象協会HP

日本気象協会は今年の花粉飛散量について、例年と比べ中国、四国、近畿、北陸地方ではやや多く、東海・東北は多くなると予想。
関東甲信では例年の2.0倍と非常に多く飛ぶ見込みです。

【前シーズン比】

出典:日本気象協会HP

前シーズンと比較すると九州から東北にかけて飛散量は多くなり、特に四国、近畿、東海、関東甲信では2倍以上と非常に多くなる見込みです。

【花粉の飛散時期】

出典:日本気象協会HP

スギ花粉は九州、四国、中国、関東の一部では2月上旬から飛散が始まり、3月上旬にピークを迎える地域が多くなります。
また今年は大量に飛散するためにピークの時期が長くなる可能性があるそうです。

今年の花粉はとくに手強そうなので、気合を入れて対策をした方がよさそうですね。

ワセリンを使った花粉症対策とは...

『あさイチ』では今年の花粉を乗り切る方法について、日本医科大学 耳鼻咽喉科の大久保公裕教授を取材していました。
大久保教授によると、大切なのは「とにかく花粉を体に入れないこと」!

花粉を体に入れないために大久保教授が伝授したのが、ワセリンを使ったある方法です。

天然成分である石油から精製されたワセリンには、肌に油膜を作って水分の蒸発を防ぐ保湿効果や外部刺激から肌を保護する効果があります。
石油を精製する際に不純物をほとんど取り除いているため、肌への負担が少なく赤ちゃんの肌にも使うことができるんですよ。

そのワセリンを使ったちょっと意外な方法とは、




『綿棒を使ってワセリンを鼻の入り口周辺1㎝に塗る』というもの!



本当にこれだけで花粉を防げるのか、にわかには信じがたいですが、大久保教授によると鼻の入り口で花粉がワセリンにくっつくことで、花粉の侵入をある程度防ぐことができるのだそうです。

鼻の入り口に花粉がくっついている状態って大丈夫なの?と思いますよね。大丈夫です。花粉は鼻の奥の粘膜でアレルギー症状を引き起こすため、問題がないといいます。

また花粉はカプセルのような殻に包まれていて、鼻水と触れることでその殻が破れて強いアレルゲン物質が放出されます。
水を弾くワセリンが花粉を包み込むことで花粉の殻が破れるのを防ぐこともできるそうです。

ワセリンの塗布を外出前の1日1回行い、さらにマスクを併用することで効果を高めることができるそうですよ。

実際にわたしも綿棒にワセリンを取り鼻の入り口周りに薄く塗ってみたのですが、ワセリンは臭いが全くないので違和感なく過ごせました。

ただ花粉症がひどくなって鼻をかむ回数が多くなると取れてしまいそうなので、花粉症の症状が出る前や軽いうちから実践した方が良さそうです。

ワセリンは安価でドラックストアや薬局で簡単に手に入りやすいです。
とっても簡単な方法なので、ぜひ試してみてくださいね。

外出時の花粉対策

番組ではその他にも以下のような対策を紹介していました。
・表面にツルツル加工をされたコートを着る。
・顔や髪に花粉がつくのを防ぐために、ツバが大きい帽子を被る。
・ファンデーションは厚めに塗る。
・首や胸元の肌を守るために、絹やコットンなどのツルツル素材のスカーフを巻く。
・目からの花粉の侵入を防いでくれるカバーつきの花粉症対策メガネをかける。


出典:zoff公式サイト

花粉症対策メガネの有効性について

5分間で目に付着した花粉数を比較する実験では次のような実験結果が得られたそうです。
【5分間で目に付着した花粉数】
・メガネなしの場合・・・791個
・普通のメガネの場合・・・460個
・花粉対策メガネの場合・・・280個

この実験結果から通常のメガネをかけるだけでも40%の花粉をカットでき、花粉対策メガネをかけると65%もカットできることが分かります。

大久保教授は「花粉が多いシーズンは花粉対策メガネで通常のメガネより25%減らせます。これだけでもだいぶ症状を抑えることができる。」と言います。
メガネは花粉のついた手で無意識に目を触るのを防ぐことができるのもメリットの一つですよね。

暖かくなってくると外出の機会が増えますが、外では特に多くの花粉に暴露することになるのでしっかりと対策をして出かけるようにしてくださいね。

メイン画像:写真AC

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