2023.02.26

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【新説・花粉症対策】家に入る前に服についた花粉をはたく…は間違い⁉100均のアレを使うのが正解だと?

看護師のmocaです。東京都は平年よりも5日ほど早い2月10日に、スギ花粉の飛散が開始したと発表しました。環境省の発表によると、今年のスギの雄花の量は12の都道府県において「過去10年で最大」なんだとか。2月9日放送の『バケット』では、外から室内に花粉を持ち込まないための新説を紹介していました。家に入る前に服をはたくよりもっと良いのはどんな方法なのか、詳しくまとめていきます。

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花粉症対策の基礎知識

暖かくなってくると、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどに悩まされる花粉症。
外から室内に花粉を多く持ち込んでしまうと、屋外にいるときよりもかえって症状がひどくなってしまう場合もあります。

2月9日の日本テレビ『バケット』で花粉症対策について解説していたのは九州大学病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師の村上大輔医師。
村上医師は「今花粉症でない人でも対策がおろそかになると、花粉症になってしまう恐れがあります。それを防ぐには花粉を家に持ち込まないなど基礎知識を身につけることが大切です」とコメントしていました。

確かに今年はとくに花粉が多く飛ぶそうなので、花粉症デビューする人も多くなりそうです。
また自分は花粉症ではないからといって対策を講じずに花粉を家のなかに持ち込んでしまうと、花粉症のある家族に影響が出てしまいます。



出典:イラストAC

そこで番組では花粉を持ち込まないための新説を紹介していました。
これまで散々、外から帰ったら部屋に入る前に「服についた花粉をはたいて落とす」と言われてきましたが、最近ではこの説はまさかのNGなんです!

それについてテレビ番組『バゲット』ではクイズを出題し解説していました。


【花粉症クイズ】

以下の文章の間違を指摘しなさい。
「今日は晴天、花粉もきっと多く飛んでいたはず…。
家に入る前に玄関前で上着を入念にはたいてから扉をゆっくり開けて入り、そのまますぐに着替えた」

この文章の間違いは『玄関前で上着を入念にはたいて』という部分です。
番組MCは「『扉をゆっくり開けて』が間違いでは?ゆっくりしていると花粉が家のなかに入ってしまうから」と回答。

今まで服についた花粉を落とすために上着をはたいていた方も多いのではないかと思います。
これをやってはいけない理由について村上医師は「服をはたくと花粉が舞い上がってしまい、花粉を鼻や口から吸いこんでしまうだけでなく、舞った花粉がそのまま家の中に入り込んでしまうこともある」と解説していました。

実際にどのくらい花粉が舞うのかを可視化した映像では、服をはたいたときに大量に花粉が顔の方まで舞い上がっていました。

では服についた花粉を正しく除去するにはどうしたらいいのでしょう?

正しい花粉の除去方法

「玄関前で粘着クリーナーやウエットシートなどを使って、洋服をそっと拭き取ると花粉が舞うのを防げます」と村上医師は言います。



たしかに粘着クリーナーなら花粉をしっかりキャッチしてくれますよね。

粘着クリーナーやウエットシートは大体どこのご家庭にもありますし、100均やドラックストアでも手に入るので実践しやすそうです。
なるべく花粉が散らないように『そっと拭く』というのも重要なポイント。
花粉が舞い込みやすい玄関に空気清浄機を設置するのも効果的ですよ。

花粉を持ち込まないための対策

そのほかにも花粉を外から持ち込まないためには以下のような対策があります。

・外出時の服装は花粉がつきにくいポリエステルやナイロン素材の、表面がツルツルしている物を選ぶ。
ウールやフリース、コーデュロイなどの素材は表面が凸凹していて、花粉が付着しやすいので避けましょう。



・外出前に静電気防止スプレーを洋服に吹きかける。
静電気防止スプレーを吹きかけておくと衣類への花粉やホコリの付着を減らすことができます。
出典:花王公式サイト

・顔や髪の毛にも花粉は付きやすいので外出時にはツバの広い帽子を被るか、帰宅後にはすぐにシャワーを浴びる。

いかがでしたか?
ちょっとした工夫で室内に持ち込む花粉の量を減らすことができるので、花粉症対策の参考にしてみてくださいね。

出典:PHOTO AC

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