最近、雑誌でも紹介された人気のお料理系YouTuber、武島たけしさん。黒いスーツにサングラス、かわいい黒猫のエプロンをつけ、こだわりの男飯を紹介している御方です。ちょいワルな奇をてらった感じですが、作る料理は秀逸なんです！本日はそんな武島さんのレシピの中から「極みソース焼きそば」を作ります。つけ麺用の極太麺を使い、3種のソースで仕上げるパンチの効いた“夏に食べたくなる系”焼きそばです！【群馬ケンミン熱愛】ご当地グルメ「桐生ポテト焼きそば」に挑戦♪麺の極上食感はフライパン2つ使いが秘訣
女性向け雑誌にも紹介されたお料理系YouTuber武島たけしさんとは？
武島たけしさんのYouTubeチャンネル「武島たけしの極み飯」は、47万人以上が登録する人気チャンネル。オリジナル料理はもちろん、漫画や本で出会った「おいしそう かつ おもろそう」な男飯を紹介しています。
このチャンネル、普通のお料理系動画とはちょっと（…いやかなり）違ったスタイルなんです。黒いスーツにティアドロップ型のサングラスをかけ、その真逆のテイストのかわいいエプロン姿で料理をし、テレビ版『孤独のグルメ』をハードボイルド系にしたようなナレーションで、料理を解説しています。
その淡々とした口調が心地よくて聞きやすいんです。しかも、そっけない口調ながら、めちゃめちゃ丁寧に解説してくれていて、武島さん本来の人柄を表しているような気さえします（笑）。
そして、この特徴的な武島さんのキャラ…どこかで見たと思ったら、漫画『極主夫道』の主人公「龍」に寄せている…というか、そのまんまでした（笑）。チャンネルの概要欄にも、“『極主夫道』『侠飯』『肉極道』『紺田照の合法レシピ』『孤独のグルメ』あたりが好きな人は楽しんでいただけるかと…”と書いてありました。
…やっぱりね（笑）。
武島たけしさんの紹介が少々長くなってしまいましたが、「極みソース焼きそば」をさっそく作ってみましょう。
極太麺と3種のソースで仕上げる「極みソース焼きそば」材料と作り方
【材料】1人分つけ麺用の極太麺…1玉
キャベツ…60g
豚バラ薄切り肉…60g
にんにく…1/2かけ
ラード…適量
魚粉…適量 ※かつお節で代用OK！
ウスターソース…大さじ1
中濃ソース…大さじ1 ※とんかつソース、お好み焼きソース、焼きそばソースで代用OK！
オイスターソース…小さじ1
カレー粉…小さじ1/5
めんつゆ（ストレート）…適量
塩…2つまみ
サラダ油…微量
卵…1個
◆仕上げ
紅しょうが…適量
青のり…適量
今回は中濃ソースの代わりにお好み焼きソースを使います。また、にんにくは小さかったので1かけ使用。ちなみに、武島さんが使っていた麺は、東洋水産「山岸一雄監修つけ麺専用中華麺」。手に入らなかったので、わたしは、日清「麺の達人つけ麺用極太麺」を使うことに。
また、武島さんが使用した魚粉はだしパック。中身について説明はなかったので、わが家にあった、かつおぶし、さばぶし、むろあじぶしなどが入っただしパックを使うことにしました。
【作り方】1. 適当な大きさに切った豚バラ肉をめんつゆに浸します。
今回2倍濃縮のめんつゆを使ったので、めんつゆと同じ分量の水を加えて“ストレート”と同じ濃さにしました。分量は、2倍濃縮のめんつゆ50ml、水（分量外）50mlです。
2. キャベツをひと口大に切ります。
にんじんやもやしなど、焼きそばに合う野菜は数あれど、野菜をたくさん使うと“焼きそば”なのに麺より具材が多くなりがちに。また、野菜の水分が出すぎて味がぼやけることもあるので、武島さんは焼きそばに入れる野菜は多くても2種類にしているそうです。
3. 器にウスターソース、中濃ソース、オイスターソース、カレー粉、皮を剥いてすりおろしたにんにくを入れ、混ぜます。カレー粉を加えることでソースがよりスパイシーになり、味に奥行きが生まれるそうです。ただし、多く入れすぎるとカレー焼きそばになってしまうので、入れすぎ注意！とのこと。
4. 鍋に麺がしっかりかぶるくらいたっぷりの水を沸かし、塩とサラダ油を入れたら、まずはキャベツを下茹でします。茹で時間は20～30秒。塩を入れることで野菜の色が鮮やかになります。また、事前に7割ほど火を通すことで炒める時間を短縮出来、かつ、油で野菜の表面がコーティングされることに。そのため、野菜から出る水分の量が最小限になって、味がぼやけにくくなるんですって。
めちゃめちゃ考えていますよね。
茹でたキャベツはザルにあげ、水気を切ります。表面についた水分が蒸発しやすいよう、なるべく広げて置くのがいいとのこと。
5. 4のお湯をそのまま使い、お湯が沸いたら麺を入れます。茹でる時間はパッケージに表記されている時間でOK。
わたしが使用した麺の茹で時間は、5分でした。
茹で上がった麺はザルにあげて流水で洗い、表面のぬめりをとります。
麺を手でギュッと握って、水気をしっかり切ります。
6. フライパンにラードを入れ、ラードが溶けたら、麺を広げて入れます。弱中火でしばらく放置。
麺の表面が少しこんがりして、香ばしい小麦の香りがしてきたら、麺を混ぜて炒めます。
5分ほど弱中火で放置したら、麺の表面に少し焼き目がつきました。
カリッとした麺とモチッとした麺のコントラストを楽しむそうなので、焼き目をつけるのは片面だけでOKとのこと。
…いろいろ、こだわりがありますね（笑）。
麺をフライパンの端に寄せ、空いたスペースに豚肉を入れます。めんつゆにつけた豚肉は、手でギュッと握って水気を絞って入れましょう。火加減は特に言っていなかったので、中火にしました。
豚肉の色が変わったら、キャベツを入れ、さっと混ぜたら、
3を入れます。
火を強めの中火にしてソースを絡めながら炒め、魚粉を入れます。武島さんは、だしパックの中身をバサッと入れていましたがどれくらい入れるのか言っていなかったので、今回は1/2袋（4g）ほど入れることに。
魚粉が麺全体に絡んだら、焼きそばの出来上がり。
7. トッピング用の目玉焼きを作ります。
焼きそばを作るフライパンとは別のフライパンにサラダ油（分量外）を適量引き、卵を割り入れて目玉焼きを作ります。焼き加減はお好みで。
6の工程で、麺を放置している間に作ると効率的です。
8. 6をお皿に盛り、
7と青のり、紅しょうがをトッピングして出来上がり。調理時間は15分でした。
もう、めちゃめちゃいい香りがしています。3種をブレンドしたソースのスパイシーで甘い、なんともいえない、いい香り♡
あらためて麺をみると、太っ。いつも食べている焼きそばの1.5～2倍くらいの太さ。食べ応えがありそうです。
まずは卵を崩さず、麺だけでいただきます！
おお～、おいしい!!! 焼きそばで町おこしをしている、B級グルメの焼きそばの味がします（笑）。もっちもちで香ばしさのある食べ応え満点の極太麺、それに負けないパンチのあるソース。お好み焼きソースを使っているからか甘みがあって、カレー粉と3種のソースが複雑に混じり合った奥深い味わいです。
豚肉にもしっかりめんつゆの下味がついているので、ソースや焼きそばと一体感が生まれます。また、キャベツはシャキシャキだけど硬すぎず、ちょうどいい食感。下茹でしたからか、キャベツの甘みもしっかり引き出されています。
では、卵を崩していただきます。
ありがちな表現ですが、黄身でまろやかになり、白身もひとつの具材として機能します。卵はある意味“味変”になりますね。半分くらい焼きそばを食べてから、目玉焼きを崩して食べると、味に変化が出て、最後まで飽きずに食べられそうです。
いつもわが家で食べている、細麺＋粉ソースももちろんおいしいですが、武島さんのレシピで作った焼きそばはレベチ（もう言い方古い？）。少々大げさに言うと、焼きそばの神髄を知ったような気分です（笑）。
武島たけしさんのこだわりが細部まで行き届いた、つけ麺用極太麺と3種のソースで仕上げる「極みソース焼きそば」。ぜひ、作ってみてはいかがでしょう。
『武島たけしの極み飯 / Kiwami-Meshi』
https://www.youtube.com/channel/UC1NciQ9_T2vwtI1oWuQSM-g
