2023.09.06

食べる

【野菜クイズ】スーパーのきゅうり…鮮度はどこで見分ける?「トゲ」「ヘタ」「先端の花」【きゅうり農家直伝】

きゅうりがおいしい時期ですね~。きゅうりのあのパリっとした食感とみずみずしさは、新鮮であればこそ!というわけで、今回、愛知県・JA西三河きゅうり部会青年部のみなさんに、スーパーに並ぶきゅうりの見分け方を教わりましたよ♪わたしは、今まで表面に色ムラがないかをチェックしてたんですが…実は見るポイントが違うと判明(汗)。詳しい説明に入る前に、まず次のクイズに答えてみて!


【きゅうり農家直伝】の肉巻きはやっぱり“きゅうり”を巻く♪え、きゅうりの水分が豚の旨味に変わるって!?


Q.新鮮なきゅうりを買う時、最初に見るべきポイントは?

①表面のトゲの有無

②ヘタの切り口のみずみずしさ
③花の有無

正解は…





②ヘタの切り口のみずみずしさ

でした!

「ヘタの切り口のみずみずしさをチェックすると、一番簡単に鮮度を見分けられると思います」と教えてくれたのは、愛知県・西尾市できゅうりを栽培する、JA西三河きゅうり部会青年部の安藤元哉(あんどう・もとや)さんと、織田和弘(おだ・かずひろ)さん。


愛知県西尾市は、温暖な気候と冬の日照時間が長いことから、きゅうりを始めとするさまざまな農産物が栽培されています。JA西三河きゅうり部会は、西尾市のきゅうり生産者40人で組織しており、11~6月に旬を迎える「冬春きゅうり」を年間約3,000トン生産しています。

新鮮なものはトゲや花があるという情報も聞いたことがあるので、どちらも違うのが意外でした!

確かに収穫したてのきゅうりにはトゲがあるものの、出荷作業で取れてしまうので、スーパーで見分ける時のポイントにはならないそうです。
先端に付いている花も、花付きの品種や、たまたま付いている場合がほとんどだとか。そうだったのか…!

「トゲは直売所や家庭菜園の場合だと鮮度の目安になるかもしれませんね。ちなみに、花は傷みの原因になるので、保存する時は取ってください」(織田さん)

おいしいきゅうりを見分ける三か条!



きゅうりの上手な選び方を聞いてみると、3つのポイントがあるようです。

「まず、ヘタの切り口がみずみずしく、乾燥していないこと。次に見るのが表面の色ツヤですね。鮮やかな緑色であればバッチリ!
多少の色ムラは、葉の影になった部分の色が薄いだけなので気にしなくて大丈夫です。
形は味に影響しないので、料理によって使い分けてみてください」(安藤さん)

チェックポイントが具体的になってスッキリ。今までわたしが気にしていた色ムラは関係なかったのか…。
教わった見分け方を以下にまとめました!

◯見分け方その1…ヘタの切り口がみずみずしい


左:切り口が乾燥しているきゅうり 右:切り口がみずみずしいきゅうり

◯見分け方その2…表面が鮮やかな緑色でツヤがある



◯見分け方その3…形は料理によってお好みで!



ちなみに表面が白い「ブルームきゅうり」は、昔ながらの濃いきゅうりの味わいが楽しめるそうです!食べ比べしても面白そうですね♪

ベストな保存法は“畑を再現する”!?

ちなみにきゅうりは買ってきたらどのように保存するのが一番良いんでしょうか?これも聞いてみました。



「1本ずつキッチンペーパーでくるんでジッパー付きの袋に入れて野菜室で保存してください」(織田さん)



織田さんによると、保存する時は縦にしておくと良いとか。畑に実がなっている状態を再現することで、鮮度を保てるそうです。



きゅうりで保存といえば、塩もみのイメージがあるんですけど、どうなんでしょうか?

「塩もみするだけで長持ちさせるのは難しいんじゃないかと。
きゅうりを冷蔵できる期間は4~5日ほどで、塩もみしたきゅうりとそのままのきゅうりで違いはほぼないと思います。
冷凍保存は向かない野菜なので、買ってきたら早めに食べきってもらうのがベストです!」(安藤さん)

SNSで絶品きゅうりレシピを発信中!


手前右が安藤さん

今回お話を聞いた安藤さんは、青年部の中では「シェフ」と呼ばれるほどの料理の腕前。
青年部のSNSでも、さまざまなきゅうりレシピを発信しているそうです。

「きゅうりって生だけじゃなくて、加熱してもすごくおいしいんですよ!
いつもの炒めものも、材料をきゅうりに変えると一味違ったおいしさなので、ぜひ楽しんでほしいです。」(織田さん)

そんなわけで、数々のきゅうりレシピも教わってきました!
気になるレシピ記事は、『あたらしい日日』検索欄に「JA西三河 きゅうり」と入力してチェックしてみてください!


きゅうり部会考案レシピ一例:きゅうりの豚バラ巻き

ぜひみなさんも、きゅうりの見分け方や保存法を取り入れて、みずみずしいおいしさを堪能してくださいね♪

【公式インスタグラム】
JA西三河きゅうり部会青年部(nishimikawa_kyuri)
https://www.instagram.com/nishimikawa_kyuri/?hl=ja

JA西三河きゅうり部会青年部

愛知県西尾市で冬春きゅうりのハウス栽培を行う。ICTを活用したきゅうり栽培の先駆けで、畑の温度や湿度などのデータを蓄積、生産者同士で共有。その取り組みにより、10アールあたりの収量が全国平均の2倍以上に。「もっと西三河の冬春きゅうりを広めたい」という思いから、2020年からは青年部公式SNSもスタート。レシピ情報やPRイベントの様子などを通じて、冬春きゅうりの魅力を発信している。


取材協力/JA西三河きゅうり部会青年部 レシピ写真/大村夏子

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