2021.10.06

食べる

【農家が教えるおいしい目印】パッションフルーツの食べごろはシワにあり!買ったら一旦待ってみて~!!

スーパーなどでもだんだん見かけるようになってきたパッションフルーツ。買ってすぐ食べてもすっぱウマ~ですが、実は購入してから、常温で置いておくとさらに熟しておいしくなる果物。完熟の見極め時に注目したいのが、熟した証拠といえる果皮のシワなんです!でも、どのくらいシワが出たら食べていいの?と気になる方も多いはず。そこで、生産者の河井さんに詳しく教わりました!



教えてくれたのは、東京都八王子市にある河井農園の河井豊さん。八王子市ではパッションフルーツが特産品として生産されています。常夏ではない地域でもしっかり育つ、生命力の強い果物なんですよ。

パッションフルーツはすぐに食べず、追熟させよう!

河井農園のパッションフルーツ畑では、1個100~120gほどの卵形の果実がたくさん実っています。



熟すと自然に地面に落ちるパッションフルーツ。



「地面に落ちてすぐの状態でももちろんおいしいのですが、パッションフルーツには“甘みが増していくのを待つ”という楽しみ方もあるんです」と河井さん。


こちらは収穫したてのパッションフルーツ。果皮はつるつるです。

収穫後、常温保存するとさらに熟していく

パッションフルーツは、収穫後に一定期間置くことで追熟する南国フルーツ。キウイやバナナもそうですよね。

「左が収穫したてのもの。つるつるしています。右は3~4日常温で置いておいたもの。シワシワになっているのが分かりますね」(河井さん)



なるほど。たしかにシワが出てきています。これが、完熟した目印なんですね!

肝心の食べる部分にはどんな違いがあるんでしょうか。つるつる果実とシワシワ果実をカットしてみました。

収穫したてのものは、こんな感じ。



ゼリー状の黄色い果肉のなかに、噛んで食べられるプチプチした種が詰まっているパッションフルーツ。外側の果皮からはこんな中身が入っているとは想像がつかない!

次に、シワシワのものをカット。



追熟した果実は、とろっと感が増している気が。そしてなにより、香りが倍増しています!

「果皮がシワシワになればなるほど、酸味が和らいで、甘みをより感じやすくなるんです」(河井さん)

パッションフルーツは冷蔵庫に入れないで!

保存のコツはあるのでしょうか。

「冷蔵庫に入れると酸味が抜けづらくなります。南国の果物なので、常温保存してください。冷たい状態で食べたい方は食べる直前に冷やす程度がおすすめですよ」(河井さん)

追熟させてシワシワになってからも、1週間はそのまま常温で保存できるそうです。



買ってからおいしくなるまで置いておくだけでいいなんてラクチン! しかも長持ちするなんて最高です。

「パッションフルーツは香りもいいし、味もいい。華やかな味で食べるだけでも明るくなれちゃいます。なじみがない方も多いと思いますが、見かけたら食べてみてくださいね」(河井さん)


河井さんのパッションフルーツは八王子パッションフルーツ生産組合のホームページで購入できます!
 




河井農園

河井豊さん

東京都八王子市で200年以上続く農家を承継し、就農して今年で9年目。大学卒業後、小中学校生向けの学習塾の塾講師となり、4年間勤務ののち就農。JA八王子パッションフルーツ生産組合所属。河井農園では米や野菜を年間約30品目育てており、農業はお父さん、お姉さんとともに行いお母さんは自宅での野菜販売や出荷をサポートする家族経営。河井さんは4アールの土地でパッションフルーツを育てている。

写真/津田雅人 取材協力/JA八王子

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