2023.10.28

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【都市伝説では…ない】台湾では道端に「赤い封筒」が落ちていることが…絶対に拾ってはダメ!拾うとどうなる⁉

最近、テレビで海外ロケの映像を見かけたり、SNSで世界各地を旅する投稿を見かけたり。海外旅行を検討する人が、じわじわ増えてきているなと感じます。実は筆者もそんな一人。まずは、気軽に楽しめそうな台湾はどうかな♪と思っていたのですが…8月23日放送の『世界の何だコレ!?ミステリーSP』で、気になる話を耳にしました。「台湾には道端に赤い封筒が落ちていることが…拾うと大変なことになるらしい」っていうんだけど、いったいどういうこと⁉詳しく調べてみました。

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赤い封筒を拾った人は死者と結婚!?


画像出典:photoAC

紹介されていたのは、番組内の『巷で聞いた気になるナゾを調査 ミステリーインタビュー』というコーナー。街頭インタビューで、台湾の大学に留学中という日本人女子学生が、こんな話をしていました。

「台湾では、道端に赤い封筒が落ちていたら拾ってはダメだと言われていて。拾ってしまうと、死んだ人と結婚させられるんです」

なんと、赤い封筒を拾うと、物陰から亡くなった人の家族が現れ、どこかへ連れて行かれるのだとか!
そんな学生の話を受け、番組では台湾の大学で助教授を務める、林和君(リン・ホゥージュン)氏が登場。それが「冥婚(めいこん)」という風習の一つであると、詳しく解説をしていました。

「冥婚」とは何か?
筆者が調べたところ、未婚で亡くなった方の霊を結婚させる、“冥界婚”のこと。死霊結婚・死後結婚などとも呼ばれていて、東アジアの各地に、そうした風習が見受けられるそうです。

林助教授によれば、未婚の女性が亡くなると、その家族は赤い封筒に故人の写真や髪の毛を入れて、人が通る場所へ置いておく。そうして封筒を拾った男性に、亡き娘と「冥婚」するよう頼むんですって。
番組スタッフが、拾った男性が既婚者だったらどうするのかを尋ねると、「結婚しなければならない」と、きっぱり。
「それだけ思いが詰まった、古くからの風習なのです。台湾の人は、拾わないようにしています」

さらに、林助教授は“赤い封筒”についても言及していました。
台湾では、結婚式などでお金を包む時、「紅包(ホンパオ)」という赤いご祝儀袋を使います。そのため「冥婚の封筒とご祝儀袋が同じ赤い封筒だから、落ちていても見分けがつかない」そう。それは、勘違いして拾う人がいてもおかしくありませんね。

ちなみに番組では、拾った人がその後どうなるのか触れていなかったので、少し調べてみると…。
拾ったからといって、すぐ結婚!ではなく、拾った人と亡くなった人の相性を占い、その結果がよければ結婚することになる、とされているようです。
さらに、実際に入籍をするわけではないので、実生活でのリアルな結婚も可能。林助教授の「既婚者でも結婚(冥婚)できる」とは、冥婚を受け入れにくくさせないためなのかも…。
また、一説によれば「冥婚」をした男性は開運するとも言われるんですって。

本当に台湾の人は「赤い封筒を拾うな」と言われている?


画像出典:photoAC

でも、台湾の人は本当に、この「赤い封筒を拾ってはいけない」を、知っているのでしょうか?テレビが大げさに取り上げているだけでは?
そんな疑問を持った筆者は友人に頼み、台湾とダイレクトにつながる人に、聞いてもらうことにしました。

【1人目:台湾の男性と結婚した日本人女性】
まず1人目。台湾の男性と結婚した女性は、台湾に来た当初(20年ほど前とのこと)、語学学校で聞いたような記憶があるそう。旦那さんにも赤い封筒について尋ねてくれたところ、「もちろん知っている」という返答だったとか。さらに彼女は、他の日台カップル何組かにもリサーチしてくれたのですが…。奥様方(すべて日本人女性)はみんな知らず、台湾の男性陣は、みんな当然のこととして知っていた、という結果に。そのため、彼女の見解としては「台湾人なら、みんな知っている常識ということで問題ないと思う」とのことでした。
ただし、台湾で小学校に通っていた息子さんは、学校でそんな話は教えられなかったと言っていたそうなので、ある程度大人になってから、耳にする話なのかもしれませんね。

【2人目:台湾によく行っている日本人男性】
2人目は、現地在住経験もあり、今も出張で台湾へ行く機会があるという、筆者友人の旦那さん。仕事仲間の台湾人男性に聞いてくれたところ、「普通にあるらしい」との回答が。さらに、「都会、台北にもあるみたいですね。赤い封筒はお金が入っているイメージがあるから、間違って拾う人も」と、林助教授と同じような供述をしていました。
併せて、冥婚をテーマにした映画もあると教えてくれたのが、こちら。『僕と幽霊が家族になった件』です。



映画の公式X(旧Twitter)によれば、内容はコメディのよう。なるほど。映画のモチーフにもなるくらい、「冥婚」は台湾ではよく知られた風習なのですね。


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画像出典:photoAC

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