4. 3の煮込んだ牛バラ肉を器に盛り付け、小口切りした青ねぎと天かすを入れ、一味唐辛子をふりかけます。
TKGを添えて、武島流「肉吸い卵かけご飯」の出来上がり。
「千とせ」では、しょうゆにだしを加えたオリジナルのTKG専用しょうゆをかけるそうですが、武島流はTKGにはしょうゆはかけないとのこと。
調理時間は6分。あっという間に出来ました。切るものといえば青ねぎだけ。キッチンばさみで切れば、包丁もまな板も使わずに済みます。これなら、二日酔いで頭が痛くても作れそう。
武島流の食べ方は、肉吸いとTKGを混ぜたりせず、交互に食べるスタイル。口の中で、肉吸いとTKGを一緒にして楽しむそうです。
では、肉吸いのスープからいただきます!
お~、あっさりしたやさしい甘辛味。二日酔いでもこれなら食べられそうだし、もたれた胃にもやさしく染み渡りそう。
スープには、かつお節と牛肉の旨味がだしとなって、しっかり出ています。そこに、しょうゆの塩味と、みりんと砂糖の甘味がほんのり加わっている感じ。これだけではあっさりしすぎですが、天かすを入れることでコクが加わって、味に奥行きと余韻が出ているように思います。
牛バラ肉も弱中火で加熱したので、とってもやわらかいです。
では、武島流に卵かけご飯とともに肉吸いをいただきます。
肉吸いを食べてすぐ、卵かけご飯を口の中へ…。
あら、TKGとの相性も◎。
肉吸いがあっさり系なので、白いご飯より、卵の旨味とコクがプラスされるTKGの方が、バランスがとれる感じがします。卵を絡めたご飯をズルズルッと口にかき込んで、肉吸いをズズズッとすすると、口の中で、肉吸いの旨味と卵のコクが混ざって雑炊のようになります。二日酔いでも、スイスイと口の中に入っていきそうです。
ちなみに、卵に含まれるアミノ酸は二日酔いの原因である「アセトアルデヒド」を分解する働きがあるのだとか。武島さんは「二日酔いになったら卵を食べろ」 と、おばあちゃんに教わったそうですよ。
そして驚きなのが、武島流の味変。なんと肉吸いにカレー粉を入れるんですって!
やってみると、これがまた美味!かつおだしとカレー粉が合う~。カレー粉のパンチが効きつつも、そば店のカレーそばらしく、見事に調和します。カレー粉がかつおだしを尊重しつつ、味をちょうどよくキリッとさせる感じ。見事な味変だと思います!
大阪名物「肉吸い」を武島流にアレンジした、「肉吸いTKG」を作ってみてはいかがでしょう。かつお節のだしが香るとってもやさしい味で、体にじーーんと沁みわたります。カレー粉の味変もぜひ♪
<参考文献>
Web
『千とせ公式サイト』
https://www.chitose-nikusui.com/