2021.12.03

食べる

【さつまいもの保存は常温?冷蔵?】農家直伝の保存テクで鮮度キープ!身近なアレで包むだけだけで、おいしさ長持ち~

買ってきた野菜をすぐ冷蔵庫にしまう…は、野菜によってはダメな場合もあるってご存じですか?実はさつまいもは、冷蔵保存NGの野菜。冷やすと傷んでしまうんです!農家に教わった正しい保存法をマスターして、旬のおいしさをできるだけ長持ちさせましょう!


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さつまいもは常温保存で鮮度をキープ!



話を聞いたのは、茨城県行方市でさつまいもを栽培する髙木雅雄さん。さつまいもの正しい保存法を教えて下さい!



「さつまいもは寒さに弱い野菜なので、常温保存が基本です。気温が5℃以下になるとすぐに傷むので、冷蔵庫には入れないでください。10~18℃くらいの場所に保管しておくと長持ちしますよ」(髙木さん)



さつまいもが寒さに弱いとは知りませんでした!髙木さんに教えてもらった保存法を、さっそく実践してみましょう!

保存の手順
1.さつまいもを新聞紙で1つずつ包む。



2.段ボール箱に入れて保管する。



「新聞紙で包めば乾燥を防いでくれるので、結構長持ちすると思いますよ。野菜室なら大丈夫と思う方もいるかもしれませんが、野菜室は10℃以下なのでさつまいもは入れないでくださいね」と髙木さん。

ちなみに、さつまいも農家では収穫後のさつまいもを貯蔵庫と呼ばれる倉庫へ入れるのだそう。髙木さんの自宅にも大きな貯蔵庫があるんです!



「さつまいも農家に貯蔵庫は欠かせません。収穫したらすぐに、室温32℃・湿度90%以上に保った貯蔵庫で4日間貯蔵するんです。さつまいもの皮の下にコルク層(皮を保護する組織)ができて、傷みにくくなるんですよ」(髙木さん)

湿度90%…!まるでサウナみたいな環境です。

4日間貯蔵した後も一定の温度・湿度を調整し、引き続き貯蔵庫で熟成させるとか。一番おいしい状態で出荷できるように、工夫しているんですね!



こんな時どうする?さつまいもQ&A

さつまいもを買う時や、保管する時に気になっていたことがあったので、この機会に聞いてみました!

Q.表面についている黒っぽい液は何?食べてもいいの?



「さつまいもを切ると出てくる白い汁を、ヤラピンというんですが、それが酸化したものです。新鮮ないもから出てくる物質なので、おいしいいもを買う際の目安にもなりますよ。ちなみに、ヤラピンには整腸作用もあるんですよ」(髙木さん)



Q.芽が出ているものは食べてもOK?

「じゃがいもと違って、さつまいもの芽に毒はありません。取り除いて食べれば大丈夫ですよ。ただ、芽が出ると味が抜けやすいので、芽が出始めたら早めに食べることをおすすめします。18℃以上だと芽が出やすいので、保管場所の温度も注意してくださいね」(髙木さん)



おいしいさつまいもが出回る季節。保存に気をつけて、長くおいしく楽しみましょう!

髙木雅雄さん

茨城県行方市で、妻の裕子さん、息子夫妻と一緒にさつまいもを栽培。行方産の焼きいもは、一連の取り組みが評価され、2017年には農林水産祭の最高賞「天皇杯」を受賞。今では、カナダ、フランス、タイに輸出するほどの人気ぶり。行方産のさつまいもは、首都圏のスーパーなどで購入できる。JAなめがたしおさいonline storeでは、すぐに食べられる冷凍焼きいもが購入可能!

JAなめがたしおさい 甘藷部会連絡会
住所:茨城県行方市島並857-35
電話:0299-72-1880
HP:https://ja-ns.or.jp/

取材写真/加藤優里 レシピ写真/菊地菫・石塚修平 取材協力/JAなめがたしおさい

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