2022.01.21

食べる

【戦前レシピ】大根の葉で「乾菜」作ってみた!保存が効いて栄養価も上がって◎【サステな昭和暮らし】

またまた突然ですが、当メディア「あたらしい日日」の背景には、月刊『家の光』という家庭雑誌の存在があります。その歴史は古く、大正14年の創刊。古い雑誌を眺めていると、面白い記事に出くわすことが多々あるんですよ。そこで、料理だったり家事だったり、古い記事のなかから興味深いものをピックアップ! そのアイデアを再現してみようと思います。当時の制作者の思いは違うはずですが、あらためて今見返すと“サステナブルな思想”に通じるものがたくさんありました…。

【画像を見る】大根葉で作る乾菜は保存が効く!おやきにも!


記事の内容は…




料理大好き、手抜き料理が得意なkimikoです。
またまた「あたらしい日日」編集部から、内容指定の執筆依頼がありました。家庭雑誌・月刊『家の光』の古~い料理記事を、令和の現代に再現して、記事を書いてほしいとのリクエスト。さっそく記事を読んでみました…。

ダイコンの葉っぱを干して乾燥させ保存するという内容になっています。

なるほど、ダイコンをまるっと1本、無駄なく使い切りたいと。「ビタミンAが多いのですから」、「(捨てるなんて)たいへんもつたいないことだと思います」とあります。うんうん、わかりますとも。だから乾菜にすれば、もう捨てるところはありませんよね♪

ダイコン葉は、和え物や炒め物に利用することがよくあるので、さっそく始めようとすると、何と葉っぱのついたダイコンって売っていない! 近所のお店を回ったけど、ご丁寧にダイコンの葉っぱは切り落として販売されているのです。この記事にも、ダイコン葉は捨てることが多いと書いてあることから、昔から捨てていたのでしょうか?

さて困ったと思い悩んでいたら、ちょうどタイミングよく手に入りそうな予感。以前、温泉に行った際立ち寄った道の駅に葉付きの大根あったなぁと(←うろ覚えです)。それほど遠くないので行ってみたら…ありました! さっそく購入です!

余談ですが、道の駅でも半分以上はダイコンの葉っぱは切り落としてあったことにビックリ!

ではさっそく作っていきます!

ダイコン葉で乾菜を作ってみた!



道の駅で購入してきた立派なダイコンです。



ダイコンを買うときに葉っぱが立派なものを選んだのは初めてです。



ダイコンは、寒い日にピッタリな「ふろふきダイコン」でいただきました。
おいしかったですよ。



記事には、「よく水洗いをした菜を空鍋に入れ、蓋をして火にかけます。葉自身の水分で真青に茹だります」と書いてありましたが、「さっと熱湯をくぐらせてもよい」とも書いてあったので、軽く湯通しします。



記事にもあったように、真青に美しくゆであがりました。



温泉から帰ってきて、夕食の支度をしながらの作業だったので外はもう真っ暗。S字フックに引っ掛けて物干し竿にかけます。



翌々日の朝はこんな感じ、チョット乾燥してきたかな?



1週間後。カラカラです。

ここから1週間、紙袋にいれ食器棚の扉がない場所に置いておきました。
置く場所が難しい…。湿気があったらカビそうなのでちょくちょく様子を見ていましたけど、今なら乾燥剤を入れてジッパー付きの密封袋に入れるとバッチリかな。



心配すぎて心遣いが半端なかったですが、1週間後でもカラカラのままです。少し色が落ちたような気がします。



少しだけ水で戻してみました。

何と、記事にあったように青い菜に戻りました。茹でたての青には及びませんが、近いくらいにはなっていました!
これを、いよいよ調理します。



乾菜を水で戻し「乾菜のゴマ炒め」を作ります!

【材料】
乾菜…1株
ゴマ油…大さじ1
白いりゴマ…適量
しょうゆ…大さじ1
酒…大さじ1



乾菜をみじん切りにする。
フライパンにゴマ油を引き、乾菜を入れ中火で約1分炒める。

油がなじんだら、しょうゆ、酒、白ゴマを加え、水分がなくなるまで約1分炒める。
(白ゴマが飛び散るので注意してください)



「乾菜のゴマ炒め」ができあがりました。
ほろ苦で、乾菜の歯ごたえがありゴマの香りと味もしっかりしていておいしいです。
このまま、熱いご飯のおともにバッチリですよ。

ではアレンジにチャレンジ!

乾菜のゴマ炒めを使って「おやき」を作ります!

【材料】
乾葉のゴマ炒め…1株分
もち米…1合
焼のり…適量
しょうゆ…大さじ2
酒…大さじ2
砂糖…小さじ2



もち米を研ぎます。
炊飯器でもち米を炊きます。
(もち米は水の吸水率が高いので、研いだあとすぐに炊くことができます。炊飯器の使用方法を確認くださいね)



炊き上がったもち米をボウルに移し、すりこ木でつく。
米粒のかたちが少し壊れ、固まりになるまでペッタンペッタン♪



お茶碗やボウルにラップをひき、もち米を入れ、真ん中に乾菜のゴマ炒めを入れる。
ラップをまん丸に丸める。



まん丸いボールのようなおにぎりができました。



ラップを外しても固まっています。



ラップをゆるく巻き直す。



上からつぶして、平らなお餅にする。



しょうゆ、酒、砂糖を合わせ、タレを作る。



少量の油を引き(分量外)、おやきをフライパンにのせ、弱火で約3分ほど焼きます。
焦げ目がついたらひっくり返し、反対面も弱火で約3分ほど焼きます。

焼き目がついた面に、ハケでタレを塗る。
数回ひっくり返しながら、たれを塗って香ばしくする。



おやきの中は、こんな感じ♪



お好みで焼きのりに包んでできあがりです。

もち米の焼き目が香ばしいですね! そこにタレの甘さ、乾菜のゴマ炒めのほろ苦さがゴマの香りを際立てていて、おやつやお昼ごはんにピッタリな一品ができあがっていますね。

もち米なので、消化も良くてお腹いっぱい大満足の一品です。
冷凍保存もできますので、たくさん作って常備することもおすすめです。

大根葉は干して乾燥させると、ビタミンなどの栄養が生で食べるときより増えます。
食べやすくて、保存もできるし、栄養満点でお腹いっぱいになるいいことばかりの「乾菜のゴマ炒めのおやき」をぜひ、お試しくださいね。

Pick up

Related

Ranking