2022.02.06

食べる

【農家直伝!こんにゃく下処理の正解ワザ】アク抜き&味がしみ込むコツ!ちょっとの手間で全然違う⁉

ローカロリーで食物繊維もたっぷり、ヘルシーな食材のこんにゃく。でも、アク抜きの方法はイマイチよくわからないし、味もしみ込まない……と敬遠しがちな人も多いのでは?「そんなのもったいない!」というのは、こんにゃく芋の大産地、群馬県沼田市でこんにゃく芋の栽培とこんにゃく加工を手がける遠藤春奈さん。今回は、こんにゃくの下処理の正解ワザを教えてくれました♪

【画像を見る】こんにゃく芋農家に教わる!こんにゃく下処理の方法とは…



こんにゃくを買いに行くと「アク抜き不要」という表示があるものと、ないものがあります。結局、アク抜きはした方がいいんでしょうか? しない方がいいんでしょうか?

「アク抜きするかしないかは、こんにゃくの原材料や製造方法によって違うので、説明書きに従ってください。“アク抜き不要”と書いてあればしなくて大丈夫ですが、何も書いていないならアク抜きをしましょう! アク抜きすることで独特の臭みが和らぎ、味がなじみやすくなりますよ」(遠藤さん)

こんにゃくのアク抜き法

1.こんにゃくをよく洗い、食べやすい大きさに切る。



2.沸かした湯にこんにゃくを入れ、2分ほど茹でてザルにあければ完了。



茹でるだけとはいえ若干の手間がかかるアク抜き。面倒な場合は“アク抜き不要”なこんにゃくを選びましょう。



「生のこんにゃく芋を擦りおろして作る、昔ながらの製法だとアクが含まれますが、現在の主流の製法(精製したこんにゃく粉を原材料に使う製法)だと、アク抜き不要に仕上げることができるんですよ」(遠藤さん)

こんにゃくに味がしみ込む裏ワザ!

表面つるつる、切ってもつるつるのこんにゃく。時間をかけて煮込んでも、なかなか味がしみ込みませんが…

「その解決法は調理前のひと手間にアリ! 2つのやり方があるので、調理法や好みに合わせて試してみてくださいね」(遠藤さん)

やり方①:包丁で切りこみを入れる



「こんにゃくの表面に包丁で切りこみを入れると、調味料がなじみやすくなります」と、遠藤さん。



切り込みを入れれば、焼くだけでこんにゃくステーキに! 一口噛むとジュワッとソースが香る絶品に仕上がります。

やり方②:砂糖か塩でもむ



適当な大きさにカットしたこんにゃくをビニール袋に入れ、砂糖か塩(こんにゃく大1枚300gに対して大さじ1)を入れ、2~3分揉みこめばOK!

「こんにゃくから水分を抜いて、調味料を入りやすくする、“浸透圧”を応用した方法です。出た水分を捨てて水洗いしてから調理してくださいね」(遠藤さん)

手作りこんにゃくだと味がしみ込みやすい!



遠藤さんが運営する工房のこんにゃくは、全て手作業で作られています。

「手作りのこんにゃくは手で練り込みます。そのときに大小さまざまな気泡ができるので、味がしみ込みやすいんです。手作りこんにゃくを買うことも、味をしみ込ませるワザかも」と、遠藤さん。



なかなか奥が深いこんにゃく。ぜひ、いろいろなレシピに挑戦してくださいね。

こんにゃく工房 迦しょう

遠藤春奈さん

神奈川県の高校を卒業後、海外へ留学し、日本語教師などの仕事を経て結婚。2005年、群馬県沼田市に移住・新規就農し、こんにゃく芋の栽培農家に。大規模経営となった畑は主に夫が作業し、本人は、伯父から引き継いだ「こんにゃく工房 迦しょう」で、商品開発から販売までを手がけている。

こんにゃく工房 迦しょうHP
https://konjac-kasho.com/
こんにゃく工房 迦しょうInstagram 
https://www.instagram.com/konjac.kashosan/
こんにゃく工房 迦しょうFaceBook
https://www.facebook.com/konjac.kasho

こんにゃく工房写真/Max Houtzager レシピ写真/菊地菫 取材協力/JA利根沼田

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