2022.01.14

食べる

【農家直伝!里芋の選び方】新鮮おいしい里芋は切り口の色でわかる!サイズが違えば食感も変わるってホント⁉

寒~い冬に旬を迎える里芋。煮っころがしでも作ろうかな~と買いに行っても、土だらけで袋に入っているのを見ると、「いったい何をポイントに選べばいいの…?」と迷ってしまいますね。そこで、掘りたての新鮮な里芋をいつも見ている里芋農家に、おいしい里芋の見分け方を教わりました!

【画像を見る】里芋の鮮度は…切り口を見れば一目瞭然!



教えてくれたのは、東京都国分寺市で里芋を栽培する小坂農園の小坂知儀(ともよし)さん、千鶴(ちづ)さん夫妻です。

里芋の鮮度はココの色に出る!

さっそく小坂農園で掘りたての里芋を見せてもらいました。



「里芋栽培は最初に種芋を埋めるところから始まります。種芋が育つと大きな親芋になり、親芋から子芋が、さらに子芋から孫芋がでてきます。普段消費者のみなさんが食べているのは子芋と孫芋です」と知儀さん。

親芋から子芋をはずしてもらうと、くっついていた部分が白く露出しました!



「鮮度を見るのに注目したいのがこの部分です。市販のものもよく見てみるとわかるはず。ここが白くない、赤い斑点が出ている、乾いている里芋は新鮮ではない、と判断できます」(知儀さん)



また、芋の形が左右対称なものは栄養がしっかりといきわたっている質の良い里芋なのだそう。

土付きのものは、全体にしっとりしているものがおすすめです。

里芋の大きさによって、食感や味に違いがあるの?

スーパーなどでは中くらいのサイズの里芋を見ることが多いですが、ときどき小さい里芋がぎっしり入っている袋が割安で売られていることも。食感や味に違いはあるのでしょうか。



「小さい里芋は孫芋。味に違いはありませんが、なめらかで水分も多く、親芋や子芋に比べて柔らかいんです。皮を剥く手間があるので小さいと面倒、と思われる人もいますが、つるんと皮を剥く方法もあるので、ぜひ小さな里芋も食べてみてくださいね。食感を活かして茹でたてをそのまま食べるのがわが家の定番です」と千鶴さん。

一方で、気になるのは、この巨大な親芋です。お店で見かけたことはないけれど……。


右が親芋、左が子芋。こんなに大きい里芋初めて見ました!

「親芋は見た目が大きいし、子芋や孫芋よりも火が通るのに時間がかかることもあって、産地によってはそのまま捨ててしまうこともあるそうです。でも、親芋は、コロッケの具にしてもおいしいし、揚げたりするとカリカリになって食感もいい。見かけたらぜひ食べてみてほしいなあ」と千鶴さん。

小坂農園では軒先の直売所や無人販売コーナーで、100円で売っています。や、安―い!



「里芋栽培が盛んな地域であれば、直売所などで親芋を見かけることがあるかもしれません。僕らの農園がある国分寺も多くの農家が里芋を育てていて、親芋を直売しています。ぜひ探してみてくださいね」(知儀さん)

この日、お土産にもらった親芋をさっそくわが家で煮物にしてみました。



ぬめりが少なめで、固くしまった食感。ねっとりというよりもさくっとした食感で、ねっとりが苦手な家族にも大好評!

親芋はサイズが大きい分、皮を剥く手間も少なめなところも良かったです♪

みなさんも、親芋、子芋、孫芋を見つけたら、ぜひ食べ比べしてみてくださいね。

小坂農園

東京都国分寺市に江戸時代から続く農家。小坂知儀さん・千鶴さん夫妻と両親で家族経営をしている。栽培面積は合計2ヘクタール。地元の児童館や保育園の子どもたちのために収穫体験も行う。減農薬栽培で年間約100種類育てる野菜は、自宅敷地内の直売所、国分寺ファーマーズマーケット、スーパー、レストラン、小学校・中学校の給食の他、毎週土曜日にアークヒルズのアーク・カラヤン広場で開催される「ヒルズマルシェ」でも販売。

取材写真/菊地菫 レシピ写真/柳本操 取材協力/JA東京むさし

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