2022.03.10

食べる

【農家直伝!】特売の大根1本を丸ごと自家製切り干し大根にしてみた!本当においしく作れる?【徹底検証】

特売で大根をゲットできたら、作ってほしいのが切り干し大根! 東京都葛飾区の農家は、収穫した大量の大根で切り干し大根を作り、長~く上手に保存しています。屋外はもちろん、屋内でも簡単に切り干し大根ができると聞いて、屋外と屋内で切り干し大根を作って比較してみました。果たして結果はいかに…さっそく見ていきましょう!

【画像を見る】えっ、切り干し大根ってうちで作れるの?半信半疑で試したところ…



切り干し大根の作り方を教えてくれたのは、東京都葛飾区にある田中農園の田中よし子さん。息子の重孝さん、義娘の美奈さんと3人で農業を営んでいます。

「大根は収穫したら専用のスライサーで細切りにして、1~2日程度天日干しをしてからハウスの中で切り干し大根にします。わが家の切り干し大根はおいしいって評判なんですよ」(よし子さん)



生の大根は1週間ほどしか持ちませんが、切り干し大根にするとなんと1か月は持つのだそう!

「長く保存できる切り干し大根は、みなさんのおうちでも簡単に作れるんですよ。大根が豊作だったこの冬に、ぜひ作ってみてくださいね」とよし子さん。さっそく切り干し大根の作り方を聞きました。

干せば長持ち!おうちで切り干し大根の作り方


スリーコインズ「ドライフードネット」330円
本体サイズ:直径24㎝×50㎝(広げたサイズ)

まず用意したのが、干し野菜に欠かせない乾燥用ネット。スリコで購入したので、お値段税込み330円ナリ~。
3段仕様でたくさん干せます♪ 



干し野菜用のネットはスリコのほか、ダイソーなどの100円ショップでも売っているので、探してみてくださいね。ザルを使ってもできますよ。



そして、今回の主役はスーパーの特売でゲットした大根1本(約650g)120円!



大根は皮を剥かずに細切りにして、葉と一緒にネットに乗せていきます。ポイントは、大根同士が重ならないように乗せること。重ねて干すとうまく乾燥せず、カビが発生することがあるので気をつけてくださいね。



風通しのいいところにおいておけば屋内でも1週間弱で完成するとのことで、今回はわが家の窓際(屋内)と、ベランダ(屋外)にセット。わが家のベランダは日当たりも良いのでベランダの方が早くできそうだな~。


干し大根を作る際の天敵は湿気。屋外で干す場合も、雨の日は屋内に入れましょう。

さて、ここから比較していきますよ!

干して2日目(天気:晴れ)


干して2日経過し、様子を見てみると…早くも乾燥してきています。



晴れていたので、やや屋外の方が乾燥しているかも? この感じだとあと数日でいけそうです。

干して3日目(天気:くもり)


2日目と比べると差がなくなっています。どちらもしっかりと乾燥しているので、あと1日くらいで完成しそう!

干して4日目(天気:晴れ)


葉もしっかり乾燥しました。これで完成としましょう!
意外にも屋内も屋外も特に差はなく、どちらも4日で切り干し大根が完成しました。
屋内と屋外、できあがりのタイミングも一緒ですし、どちらで作るかは好みでいいと思いますが、屋内で作ると天候を気にせず作れるので楽ですね。



完成した大根1本分の切り干し大根がこちら。重さは37グラムで、生の大根に比べて重さ95%減! スゴイ…。

「天気が良い日には、天日干しもチャレンジしてみてください。甘みが増しておいしくできますよ」(よし子さん)

乾燥したら保存用袋などに入れて、常温で保存できます。
今回はこの自家製切り干し大根を使って、サッと作れる切り干し大根サラダを作ってみます♪

加熱いらずで混ぜれば完成!「切り干し大根サラダ」



材料(4人分)
自家製切り干し大根…大根1/2本分(約18g)
ツナ缶(オイルタイプ)…1缶
マヨネーズ…大さじ1
和風だし(顆粒)…小さじ1
白いりゴマ…適量



作り方
1.切り干し大根はたっぷりの熱湯(分量外)にひたし、戻す。



熱湯を入れた直後はまだ乾燥していますが、2分ほどで、この通り!

2.1の大根の水気をしっかりと絞り切り、ツナ、マヨネーズ、和風だしを加えて和える。



3.白ゴマをまぶしてできあがり!



切り干し大根は、漬物のようなコリコリとした歯ごたえが特徴。やみつきになる食感を楽しみながら1口また1口と食べていたらあっという間に食べ終わってしまいました!



ご飯にもぴったりなので、作り置きしてお弁当のおかずにもよさそうです。

今が旬の大根はたくさん買って切り干し大根にするのが正解!ぜひ作ってくださいね♪

※記事中で登場した商品は掲載当時の情報であるため、在庫状況、価格などが異なる場合があります。
※切り干し大根は高温・多湿の環境ではうまくできません。季節は秋~春先にかけてがおすすめです。屋内で作る場合は気温・湿度が低く、風通しがよいところで作るようにしてください。


田中農園

田中よし子さん

葛飾区で昔から栽培されている「新宿(にいじゅく)ねぎ」をはじめ、枝豆、小松菜などを栽培している「田中農園」。息子の重孝さんを中心に、親子3人で「東京都GAP認証」のエコ農産物を生産。葛飾元気野菜直売所やJA東京アグリパークに出荷するとともに、自宅の庭先にある「田中直売所」でも安心・安全な地元野菜を販売している。

住所:東京都葛飾区高砂7-21-16
電話:03-3600-8384

レシピ写真/あたらしい日日編集部 取材写真/研壁秀俊 取材協力/田中農園

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