色も香りも美しいバラの花びら。乾燥させれば、香りも長持ちするポプリに変身!バラ農家から教わった、自宅でできる簡単ポプリの作り方を、使い方とともにご紹介します。
教えてくれたのは、農薬を使わず、ハーブエキスを使った病害虫の予防法でバラを育てる「ひかりフラワー」の中村久子さん、裕美子さんです。
乾燥させるだけ!簡単ローズポプリの作り方
「エディブルローズは、乾燥させると香りがぐっと濃くなるので、ローズポプリにするのもおすすめです」(久子さん)
ポプリとは花やハーブ、果物の皮などを乾燥させ、その香りを楽しむもの。香り高いバラはポプリの代表的な材料です。
エディブルローズを乾燥させたポプリ。右側の瓶は、粗塩と合わせたもの。
材料(作りやすい分量)
エディブルローズ(食用バラ)…手のひらに山盛り2杯程度
作り方
1.皿や密閉容器などの器にキッチンペーパーを敷き、その上にエディブルローズを広げる。
2.1を直射日光が当たらない風通しのよい場所に4~5日ほど置く。
3.花びらが1枚1枚完全に乾燥すればできあがり。
※乾燥までの期間は、季節や場所により異なります。バラの香りをいつでもどこでも!ローズサシェ久子さんが教えてくれた活用法は、ポプリの香りをそのまま楽しむ「サシェ(香り袋)」。ローズポプリをそのまま布袋に入れて、リボンで結びます。
サシェにすれば場所を選ばずバラの香りを堪能できます。例えばレターセットの置き場所にサシェを入れると…バラがほのかに香るレターセットに。
サラダやバスソルトにぴったり!モイストローズポプリモイストポプリとは生の花びらに天然塩を混ぜ、香りを全体に移したもの。
「ローズポプリを粗塩と合わせて置いておくと塩にも香りが移るので、モイストポプリができますよ。乾燥させた(ローズポプリの)状態でもモイストポプリになるので生の花びらよりも手軽に作れます」(久子さん)
材料(作りやすい分量)乾燥させたエディブルローズ(ローズポプリ)…小さじ1
粗塩…大さじ3
作り方1.ローズポプリ、粗塩を用意する。
2.煮沸消毒した保存瓶に粗塩、ローズポプリを加えて混ぜ、蓋をしめる。
3.冷暗所で保存し、3日ほど置く。
※食用として扱う場合、1か月を目安に食べきること。
「バラの魅力は、つぼみが花開くのを愛でたり、飾って楽しんだりするだけでなく、花を摘んだ後もその香りや風味を存分に楽しめること。品種ごとに違う、バラの華やかな香りを通して、バラの魅力を伝えていきたいですね」(久子さん)
バラの魅力を余すところなく堪能しましょう!
ひかりフラワー
中村久子さん・裕美子さん
バラ農園をはじめて18年目。サステナブルな農業を目指して10年前から無農薬を実践。土からこだわり、天然のハーブエキスを使って無農薬のバラ苗の育成を行う。約500品種を取りそろえたバラ園で苗を選んだら、その場で購入が可能。ネット販売も行っている。久子さんと裕美子さん母娘のほかスタッフで農園を営んでおり、営業時間は午前10:00~午後5:00。月曜休(営業時間など詳細はホームページで確認を)。
ホームページはhttps://hikarirose.com/