みずみずしい食感が持ち味のれんこんですが、鮮度が落ちると食感や風味が悪くなりがち。では、スーパーなどで新鮮なれんこんを選ぶとき、どこに注目したらいいんでしょう…? そんな疑問に千葉県のれんこん農家・糸川有美さんが答えてくれました! なんでも、切り口の色とある部分の穴の形をチェックするだけで、鮮度が丸わかりなのだとか。これは詳しく話を聞かなくては!
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・切り口が白いもの・中心の穴が形崩れしていないものそれぞれ詳しく見ていきましょう!
切り口が白いもの「れんこんの白さは鮮度の象徴。鮮度がよいものほど白く、時間が経つと茶色っぽく変色していきます。特に切り口を見ると分かりやすいですよ!」(糸川さん)
こちらは新鮮なれんこん。切り口は白く、ツヤツヤしています。
一方、収穫してから時間が経ったれんこんは、切り口が部分的に変色し、カサカサ。
「れんこんは切り口からどんどんと水分が抜けてしまいます。ここが白くてみずみずしいものを見つけたら、間違いないですね!」(糸川さん)
中心の穴が形崩れしていないもの切り口と合わせてチェックしたいのが真ん中の穴の形だとか。
「掘りたてだと、切り口の真ん中部分にある穴の形がしっかりしています。時間が経つと穴の形が崩れるので、鮮度を見分けるいい目安になりますよ」(糸川さん)
では、先ほどの断面写真を再度比べてみましょう。
まずは新鮮なれんこん。赤丸で囲った中心部分の穴の形はきれいな楕円形です。
一方、収穫してから時間が経ったれんこん。赤丸で囲った中心部分は…なるほど、ゆがんでいます!
新鮮なれんこんの中心には、きれいな形の穴!押さえておきたいポイントですね。
ちなみに、れんこんにはなぜ穴があるのでしょう。
「れんこんの穴はれんこんが呼吸をするための通気口。れんこんが育つ田んぼの泥の中は酸素が少ないため、根の部分に穴をあけて水上の葉と繋がることで、呼吸しているんです」(糸川さん)
知っているようで知らない方も多いはず。れんこん豆知識、食卓の話題になりそうです♪
収穫したてのれんこんは大人気!糸川さんが育てるれんこんは、収穫したその日のうちに、農産物直売所やスーパーの産直コーナーに並びます。
「うちのれんこんを手にした方は、『れんこんってこんなに白かったんだね』と驚かれます」(糸川さん)
店頭に並べたそばから売れていくことがほとんどだとか。
「収穫したてのれんこんは本当にシャキッシャキで、一度食べたら驚きますよ。直売所などで収穫したてのれんこんを見かけたら、ぜひ手に取ってみてくださいね」(糸川さん)
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糸川農園
糸川有美さん
茨城県出身。夫の敦さんとともに、千葉県成田市でれんこん農家として新規就農。金澄系の品種を中心に約2.5ha(ヘクタール)で栽培している。有機質肥料による土づくりにこだわったれんこんは消費者から好評で、JA成田市の宝田農産物直売所のほか、地域のスーパーなどに出荷。現在、3人の子育てに奮闘中。※糸川農園ではアルバイトを募集中。問い合わせは090-4950-5006(敦さん携帯)まで。