2022.06.27

食べる

【バナナ農家直伝】おいしいバナナの見分け方は…シュガースポットだけじゃない!味の違いはココを見よ!

皮に黒い斑点(シュガースポット)があるのがおいしいバナナ…という話は有名ですよね。わたしも黒い斑点が出るまで“自宅熟成”させてから食べていました。ところが! 熊本県でバナナを栽培する高木明日香さん曰く「もっと大切なチェックポイントがあるんですよ」とのこと。これは気になります~。どこを見るんだろ? 興味津々でお話を聞いてきました。

1本400円!話題の【国産バナナ】食べてみた!到着時は青バナナなのに自宅追熟でもちもち新食感◎

教えてくれたのは、熊本県八代市で国産バナナを生産する高木さん。そもそもどんなきっかけで、国産バナナの栽培に取り組むようになったのでしょうか。

「大きなビニールハウスがたまたま手に入ったので、せっかくだし熱帯のフルーツを栽培してみようかな~と実験的に育ててみたらハマってしまって。いざやってみると奥深くて楽しいんです!」(高木さん)


高木さんの育てるのは三尺バナナという品種。もちもちとした食感と爽やかな甘みが特徴です!

高木さん直伝のおいしいバナナを見分けるポイントはこの3つ!

・お尻がきゅっとしている
・全体が張っている
・シュガースポットが全体の30%ほど出ている

では、詳しく解説します!

“お尻がきゅっとしている”バナナは傷みナシ

最初に見てほしいのが、バナナのお尻、茎と反対部分にある黒い部分(赤丸部分)です。



「バナナのお尻は花が付いていたところで、フィンガーティップと呼ばれています。この部分が大きかったり、開いていると傷んでいる場合があるので、きゅっと小さく締まっているものを選んでくださいね」(高木さん)

丸みのあるバナナは実がぎっしり

そして、バナナの角に丸みがあり、パンッと張ったバナナが良いとか。



「皮が角ばっていなくて、丸みがあれば、実がしっかり詰まっている証拠ですよ」(高木さん)

シュガースポット30%がベストタイミング!

食べごろのバナナを見分けるコツは、皮の黒い斑点“シュガースポット”を見るといいそう。



「シュガースポットはすでにチェックしている方も多いと思うんですが、大切なのがその割合。全体の30%くらいなら、そのバナナは食べ頃ですよ」(高木さん)



今までシュガースポットは見てましたが、割合までは気にしてなかった! 具体的な目安があると、店頭でチェックする時もわかりやすいですね。

「完熟バナナはスムージーやお菓子作りに使うのもおすすめ。甘みが強いので風味をしっかり活かせますよ」(高木さん)

日持ちさせたい派は青くてハリのあるバナナが◎

食べるまで少し日が開くなら、青みがかっていてハリのあるバナナがおすすめです。



「すぐに食べない場合や、数日かけて食べる場合はシュガースポットが出ていなくて、皮にハリがあり、青めのものを選びましょう」(高木さん)

とはいえ、「バナナはどんどん熟していくので、良い時期を見極めて早めに食べるのが一番」と高木さん。食べるタイミングとのバランスを考えて、買うようにしたいですね!

茎が茶色かったり傷があっても味には無関係!

バナナの茎が茶色く変色してることがありますが、そのあたりはどうなんでしょう?



「茎が茶色いのは乾燥しているだけ。気にしなくて大丈夫です。また、傷に関してもバナナは皮が厚いので、よほどの大きな傷でなければ味には影響しません」(高木さん)

バナナにも旬はある?

年中手に入るイメージのあるバナナですが、バナナにも旬ってあるんでしょうか。

「バナナは温度が一定の南国生まれのフルーツなので旬はありません。でも、ハウス栽培で通年収穫している国産バナナは、季節によって温度が多少変化するため、バナナの味にも差があります」(高木さん)



国産バナナは温かくなる6~10月になると、他の時期と比べて実の数が多く収穫できるそう。

「個人的には、越冬した4~5月のバナナが好きですね。寒い時期を経験したバナナは甘すぎなくてさっぱりした味わいなんです」(高木さん)

四季によって味に違いが出るのは国産バナナならではですね!

収穫は2人体制で慎重に

バナナの収穫作業はすべて手作業。1株につき4段に連なったバナナは80~120本ほど、重さは40kgにもなります。



「うちのバナナは小ぶりの品種ですが、それでも重さはそこそこあります。なので2人体制で協力しながら収穫するんですよ」(高木さん)

贈答用としてもニーズのある高木さんのバナナ。それだけに、キズをつけないよう細心の注意を払いながら作業しているそうです。


高木さんのバナナギフト。プレゼントに大人気です!

高木さんのバナナは株式会社たかきのホームページで注文可能。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!


株式会社たかき

高木明日香さん

江戸時代から続く農家の生まれ。熊本県八代市で無農薬の国産バナナを栽培する。「バナナを通じて地域を盛り上げたい」という思いから、地域の保育園児を招待してのハウス見学や、地元酒造メーカーとバナナ酒の開発などもおこなう。

株式会社たかき HP 
https://www.takaki-komekoubou.com/

写真/石塚修平 バナナの樹/PhotoAC 取材協力/JAやつしろ

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