2022.10.26

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【温故知新SDGs】「洗剤いらず」「長持ち」「プラスチック不使用」エコすぎる“ヘチマたわし”作ってみた!

【初めてのグリーンカーテン】シリーズも今回で最終回。猛暑の今夏、大活躍したヘチマのカーテンの実で、昔ながらのヘチマたわしを作りたいと思います。これ、ボディスポンジにはもちろん、食器洗いにもうってつけ!少々の油なら洗剤ナシで落とせるし、スポンジより断然長持ち、マイクロプラスチックも出ないと、環境に優しい優等生なんです。それじゃ、実をグツグツ煮るところから始めます♪

【残暑レシピ】手に入ったら試して!「ヘチマのチャンプルー」トロトロ食感♡【初めてのグリーンカーテン】

すっかり秋めいてきましたが、皆さんお元気ですか?わが家のグリーンカーテンから、こんなに立派なヘチマを収穫できました。ここまで大きく育てたのは訳があります…そう、ヘチマたわしを作るため!



ヘチマたわしとは、ヘチマを乾燥させた天然のスポンジのこと。



市販のスポンジはプラスチックから作られたものが多いので、環境への影響も気になりますよね。ヘチマたわしなら材料はヘチマだけ!作る際の環境負荷も少なく、身近なところからエコに貢献できます。そしてなにより、汚れ落ちがとってもいいんです!


ヘチマたわしの断面写真を見てみると…細かな繊維が!

少々の油汚れなら、この繊維のおかげで洗剤を使わなくてもOK。また、熱にも強いので煮沸消毒もできちゃいます。いいことづくめなヘチマたわしを、さっそく作っていきましょう!

煮て乾かすだけ!「ヘチマたわしの作り方」

作り方
1.ヘチマを好きな大きさにカットする。



キッチン用スポンジとして使いたい場合は10~15㎝ほどの長さがオススメ。1本丸々ボディスポンジにしてもいいですね◎使う場面を思い浮かべていろいろなサイズに切り分けてください♪

ちなみに、わたしはこのタイミングで、来年のグリーンカーテン用に種をいくつか取っておきます♪

2.大きな鍋にヘチマと水を入れ、グツグツと煮る。



煮ているうちに皮がだんだんと柔らかくなってきます。

3.全体に火が通ったら鍋からヘチマを取り出し、流水で冷やしながら皮を剥ぐ。



かなり熱いのでゴム手袋必須!ペロ~ンときれいに剥がれますよ♪

4.全体を洗い流しながら中の種を取り出し、しっかり乾燥させて完成!



種をしっかり取りのぞいたら、天日干し~!



なんとも気持ちがいい写真が撮れました(笑)。

数時間干したらすっかり乾燥し、あっという間に完成!



短くカットしたものはすべての種を取り除けましたが、こちらは食器洗い用の少し長いタイプ。…なので見えますか?種が取り切れず少し残ってしまいました(笑)。ここはご愛敬♡

繊維の穴に糸を通して縛れば、水切りもラクチン。では、使ってみます!



わが家は食器洗剤として粉石けんを使っています。たわしに粉石けんをまぶして…ゴシゴシ♪


石けんは環境負荷も少なく、食器洗いにぜひ使ってみてほしいアイテム。ヘチマたわしを石けんに擦りつけて揉みこめばしっかり泡立ちます。

おお!使いやすい~!洗っているうちに取りきれなかった種がポロン、と出てきました(笑)。

気になる汚れ落ちはバツグン。しっかりとした繊維が汚れをごっそり取ってくれます。作りたてはやや硬さを感じますが、使い続けるうちになじんできて、柔らか~くなりますよ。お手製たわしを使うと、いつもの洗い物時間もなんだか愛おしいです♡

万能!ヘチマたわしのおすすめ使用法

お手製ヘチマたわしは、今わが家の台所スポンジとして欠かせない存在になっていますが、もうひとつ、おすすめの使い方があります。

それが…石けん置き♡



薄く切ったヘチマたわしに石けんを置くと、あら~いい感じ!水がしっかり切れるので、いつでも清潔に保てます。

そして、このヘチマたわし作りで気がついたことが。ヘチマの茹で汁でなんだか鍋がきれいになっているんです!



調べてみると、ヘチマに含まれるサポニンという成分に秘密が。サポニンは天然の界面活性剤と呼ばれているそうで、石けん代わりに洗濯などに利用する民族もいるのだとか。たしかにトロ~リとして泡立つ感じがします。たわしを作るのに煮汁がたくさん出るので、わたしも洗い物に活用したいと思います!


わが家のグリーンカーテンにはまだまだたくさんのヘチマが(笑)。しばらくはヘチマたわし作りが日課になりそうです。

完成したヘチマたわしは、お友達へのプレゼントにもおすすめです♡

より多くの人が、小さな取り組みを続けることが、環境への負担を減らすことに繋がると思います。身近なところからエコ活動!ということで、ヘチマたわし作り、皆さんもぜひ試してみてくださいね♪ そして、来年の夏は一緒にグリーンカーテンを育てましょう!


参考サイト:帝京大学薬用植物園管理室 薬草・野草のページ「サポニン(saponin)はなぜ泡立つか ?」:http://www2.odn.ne.jp/had26900/constituents/mechan_saponins.htm

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