まったく農業とは縁のない環境で育ち、サラリーマン生活をしている人が「農業したい!」と思ったら…。なにから手をつけて、どんな手順を踏んで、夢に近づいたらいいんでしょう? というわけで今回は、東京で働いていた女性が、夫婦でメロン農家になるまでの道のりをQ&A形式でご紹介します。この4月から農業研修をスタートさせた、小林麻衣子さんのお話です。ハウス内の気温を26℃〜30℃に保ちながらメロンを栽培しています。小林さんは今年の3月まで農業関連の出版物の編集者をしていました。もともと農業に関心があったことから選んだ仕事ですが、取材等で農業の現場へ行くにつれ、「自分で農業をやりたい!」と思うようになったといいます。でも、もともとサラリーマン家庭で育ち、学校で農業を学んだ経験もなかったので、「どうしたら夢が叶うのか、わからなかった」。そんな彼女が始めたのが情報収集でした…。
Q.就農の情報をどうやって集めましたか?A.新・農業人フェアに参加したほか、ネットを中心に情報収集しました。
https://www.shin-nogyojin-yumex.com/コロナ禍だったので、現地の人と直接話をするのに苦労しました。
参加した新・農業人フェアでは、自治体が来る予定のブースがなかったり、オンラインに切り替わったりしていたので、直接担当者と話す機会がほとんどありませんでした。逆にいえば、オンラインになったことで、気軽に遠方の自治体の説明会に参加できるようになったのはよかったかも。
Q.研修までのスケジュール感を教えてくださいA.新・農業人フェアで、現在住んでいる町の出展ブース(オンライン)があったので、その場で話を聞きました。ブースには自治体の担当者と農家の方がいらして…。新・農業人フェアに参加してから9か月後には、現地で研修を始めていましたね。以下、ざっくりとしたスケジュールです。
7月………新・農業人フェアに参加する
8月………北海道へ現地見学に行く
9月上旬…面接のため現地を訪問
9月下旬…面接を通過。農業研修生として内定
3月………移住
4月………農業研修スタート
9月の面接は、町長をはじめ町役場の担当課の課長、次長…そして、地元のJAからは参事、支店長、営業部長…、そして、新規就農受け入れ農家さんと、10名以上はいらっしゃいました。面接はこの1回だけでした。