2022.12.17

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【高校生の最新トレンド】流行っているワードに関西弁の「知らんけど」がランクイン!どう使う⁉試してみた

「人はいつおばさんになるか」と言うことを考えて止まないわたしですが、あるひとつのanswerとして、「流行についていけなくなった時」があるのではないでしょうか。何が流行っているかをキャッチできない、キャッチしても何故それが流行るのか、面白さが理解できない。そんな時、人はおばさんになるのではないでしょうか。知らんけど。

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今Z世代にはどんな言葉が流行っているの?

ちなみにですが、わたしが記憶にある「若者の流行言葉」と言えば、「チョベリバ」「MK5」「ナウい」「マブい」に始まり、「草」「ワロタ」「激おこぷんぷん丸」を経由して「ぴえん」へと続く、そんなイメージです。
非常に移り変わりが早く、そしてわたしは20代後半あたりからそう言った流行言葉というものに疎くなっていました。早い。おばさんになるのが非常に早い。

正直なところ、「激おこぷんぷん丸」や「草」などはまだ理解できるというか、多分ノリなんだろうなぁという感覚でしたが、「あざまる水産」や「ぴえん」は全く意味がわかりませんでした。
いきなり水産て、何の会社?「え~ん」というのが泣く、という表現なのはわかりますが「ぴ」はどこから?

そんなわたしに今回、あたらしい日日編集部からこんなミッションが下されたのです。
「流行語の『知らんけど』、使ってみてください」

え、「知らんけど」がなんで流行語なの?
まずそこからクエスチョン。これは地道に検証していくしかありません。ぴえん。

2022年高校生的流行語大賞というのが発表されているのを発見したので、1~5位をまとめました。



何にも知らなかった。大草原不可避。
関西弁が流行っている背景には「Y2Kブーム」がある模様です。
Y2Kブーム、すなわちYear 2000ブーム。
2000年代に流行したものが、今の若者には逆に新鮮!ということで今風にアレンジが加えられつつ、ファッション・カルチャーなどで取り入れられているそうです。
その流れでネットスラングを活用する人が増えたとか。

確かに、「w」や「草」などはもともとはネットスラングですよね。
わたしと同世代の人(30代以上)は「2ちゃんねる(今の5ちゃんねる)」で使われていた言葉が、急に表の世界で若者が使い始めたので驚いたのではないでしょうか。

ネットスラング的に関西弁が使われていたことから、若者の流行語に「知らんけど」が入ってきた、という流れなのでしょうか。
また、「知らんけど」をタイトルにした楽曲がリリースされていて、流行の後押しになったとか。

「知らんけど」はどういう時に使われるのか

概要はあらかた分かってきました。
では実際に使うにあたって、どういう時に使うのでしょうか。

本場関西の方が使うのは、
①言っていることのエビデンスが取れていない時
②エビデンスはあるけどイキっているように見せないために
だそうです。

とにかく、自分の言っていることに確証があろうとなかろうと「わたしはこれを言います」という強い意志を持って発言する時の潤滑油的な言葉なのだと推察します。

確かに、関西弁にはそういうパワーがある気がします。


出典:photo AC

たとえば画像の女性が、「どうしてそんなことしたの?」と言っていると想像すると、何だかキツめの叱責を受けている気がしませんか?

では「何でやねん!」と言っていると思ってください。
ほら、それなら叱責と言うよりツッコミですよね。
心なしか表情も柔く感じられるから不思議です。


出典:photo AC

この男性も、「そこを何とかお願いします」と言っていると思うと気持ちが重く感じますが、「堪忍な」と言っていると思うと、親しみが湧いてきますね。

「知らんけど」もきっとそういうニュアンスが含まれた言葉なのでしょう。
丁寧に大意を示すと、
「飽くまでもわたしの個人的な見解ですが」とか「知ったかぶりをするわけではありませんが」
と言った感じでしょうか。

習うより慣れろ

ここまでネットであらゆる情報をかき集めながら「知らんけど」の実態について調査してみました。
それでは実際に使ってみましょう。
とは言え、私的な会話をここに書き起こすのも何ですし、実際のところどんな反応があるかをお見せするのは難しい、ということで。

Twitterで呟いてみました。
こういう実験、本来はインフルエンサーの方にやってもらった方が反応が大きくて面白いのでしょうが…



日常生活で思ったこと、雑感系のつぶやきです。
用法としては①です。エビデンスはありません。

ちなみに、このツイートにはいいねが14件ついていますが、他のツイートと比べると大体平均くらいでしょうか。
エビデンスは無くとも、リプライも少々頂きまして、反応としてはまずまずといったところ。



続いてこちらは豆知識系。
②の用法です。バナナというぶどうは実在します。

このツイートにはいいねが5件、リプライは無しです。
何の脈絡もなくいきなり果物の豆知識を呟かれても、反応しづらいのはわかります。

この結果を踏まえてわたしが思った素直な感想ですが…
「知らんけど」を付けたおかげで、いつもの「こんなこと呟いて、何か反論されたらどうしよう」とか「反応薄いのやだな」という気持ちはかなり軽減されました。
何たって「知らんこと」ですから。
発言者であるわたしでさえ「知らんこと」なら、それを聴いている人(見ている人)がどう思おうと、それこそ「知らんけど」と思える!という利点がありました。

裏を返せば、日頃はいかに無意識に、自分の発言に責任感を持っているのかを実感。
高校生くらいの頃は確かにそこまで深く考える事はありませんでしたが、当時はTwitterをはじめとするSNSなんて存在しませんでしたし、気軽に何かを発信できるような時代ではなかったことを鑑みると、SNS最盛の昨今に「知らんけど」はかなりフィットする言葉だと思います。
関西圏の方は時代に関係なく使っていらっしゃったのでしょうけど。

とは言え、使うタイミングと相手は選びましょう

責任感に押しつぶされそうな時、ちょっとユーモアを加えて場を和ませたい時などにコミュニケーションの潤滑油として「知らんけど」は有用かもしれません。
しかし一方で、ある程度相手に影響を与えそうな場面(悩みを相談された、アドバイスを求められた、説明を要求された等)で発言の末尾に「知らんけど」をつけると、信用を失いそうな不安があります。

TPOを弁えるのはコミュニケーションの基本!
適切な場面で使うてもろて。知らんけど。

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