食欲がない日でもツルッと食べられるそうめん。そんなそうめんのスタンダードな食べ方は「茹でてつけつゆで食べる」ですが、その基本の食べ方の“最高峰”を見つけました。それが、料理研究家のリュウジさんが紹介している「そうめんの世界一おいしい食べ方」。茹で方からつけつゆの作り方までリュウジさんのこだわりが満載。“これ以上の食べ方はない”と断言するほど自信ありげ。よし、“世界一”を試してみよう♪たっぷりの旨味ニラポン酢で食べる「無限ニラ豚そうめん」に挑戦♪豚肉の甘み♡ラー油のパンチ！【リュウジレシピ】リュウジさん伝授！世界一おいしいそうめんの食べ方「至高のそうめん＆めんつゆ」
【材料】1人分手延べそうめん…100g
◆つけつゆ ※以下の分量で3～4人分できるとのこと
かつお節…6g
しょうゆ…60ml
みりん…60ml
日本酒…大さじ2
うま味調味料…6振り
砂糖…小さじ1/3
冷水…250ml
卵黄…1個分
リュウジさんが使っていたのは、リュウジ家の定番そうめん「揖保乃糸」。「揖保乃糸」でなくてもOKですが、コシがある“手延べそうめん”を使うのがおすすめとのことです。
【作り方】1．つけつゆから作ります。
かつお節にラップをせず、電子レンジ（600W）で50秒加熱します。
加熱したかつお節は指で揉んで粉状にします。
2．鍋にしょうゆ、みりん、酒、
1、うま味調味料、砂糖を入れて混ぜます。火にかけ、煮切ってアルコールを飛ばします。火加減は言っていなかったので中火にしました。
しょうゆはつゆの味つけ、みりんは甘みとコク、お酒は風味と旨味のために入れるそうです。かつお節の旨味成分イノシン酸と、昆布の旨味成分と同じうま味調味料のグルタミン酸の相乗効果で旨味をアップさせるとのこと。
3．2分ほど沸騰させ、味見をしてアルコールの味がしなかったら、
2に冷水を入れます。
これでつけつゆの完成。そうめんを茹でる間、冷凍庫で冷やします。おそらく、“すぐ食べる”こと前提で冷水を使い、冷凍庫で冷やしたのだと思うので、事前に作って冷蔵庫で冷やしておくのもよさそうですね。
4．そうめんを茹でます。
底の深めのフライパンにたっぷりの湯を沸かします。鍋よりフライパンは口が広いので吹きこぼれしにくいそうです。また、そうめんを茹でている間、小麦がかなり出るので水は多めにたっぷり沸かすのが良いとのこと。今回は直径約26㎝、深さ約10㎝のフライパンいっぱいの湯で茹でることに。
沸騰したらそうめんを入れます。そうめんは菜箸でやさしくほぐします。そうめんを触りすぎると表面が傷つくので、あまり触らないようにとのこと。
茹で時間は袋に記載している一番短い時間で茹でます。「揖保乃糸」の茹で時間は「1分半～2分」と記載されているので、1分半茹でます。
茹で上がったそうめんはザルにあげ、流水で洗い、表面のぬめりを軽く取ります。
そうめんが冷めたら、水気を軽く絞って、ボウルに入れた氷水の中でやさしく洗い、ぬめりをさらに取ります。
そうめんがキンキンに冷たくなったら、ザルにあげ水気を軽く切ります。そうめんを手で握って、二回ほどギュッとザルに押し当てるくらいでOK。水気はしっかり切りすぎないのがポイントだそうです。
5．茹でたそうめんは、2～3本の指に巻き付けて、一口サイズにして盛り付けると食べやすいとのこと。
やってみましたが、そうめんがツルっとしてうまく巻きつけられず（苦笑）。不器用なわたしには意外と難しい。もたもたしていると“そうめんがのびる”と焦りもして…。
まとまりが悪く、きれいではありませんが、とりあえずOKとします。
6．冷やしたつけつゆは器に入れ、卵黄を浮かべて“月見ダレ”にします。今回は、あえて、青ねぎやしょうがなど薬味を使わないそうです。
調理時間は5分。つけつゆは自家製とはいえ、調味料を混ぜて沸騰させ、水を入れるだけなので、あっという間にできます。事前につけつゆを作って、冷蔵庫で冷やしておくとそうめんを茹でるだけなので、3分もかからずに用意できますね。
では、いただきます！
まず、卵黄を割らずにつけつゆだけで食べてみます。
お～、おいしい。市販のめんつゆより甘さ控えめで、ちょっと辛めのおいしいつけつゆです。かつお節をたっぷり使っているので、香りが高く、旨味が深い。粉末にしたかつお節がそうめんと絡んで、さらに味わい深さが増します。
このつけつゆ、そうめんだけでなく、そばにも合いそう。というか、そば店で出てくるちょっとしょうゆ辛いそばつゆにそっくり。本格的な味わいです。
そうめんは高級手延べそうめん「揖保乃糸」なので、言うまでもなくおいしいです。しっかりぬめりをとって、冷やしたので、つるんとしたのど越しがより際立っているようです。
では、黄身と絡めていただきます。
ご想像のとおり、つけつゆがよりマイルドになります。黄身によって、粉末状のかつお節とつけつゆがよりそうめんに絡みやすくなるので、濃厚さが増すように感じます。
めんつゆは買うものだと思っていましたが、家庭でもここまで味わい深いつけつゆができるのは驚きでした。使う材料も特別なものではなく、おそらくどの家庭にもあるであろう身近な材料なのもポイント高いです。
世界一おいしいそうめんの食べ方だとリュウジさんが自信満々で紹介している「至高のそうめん＆めんつゆ」。ぜひ作ってみてはいかがでしょう。
