2023.08.23

食べる

【農家直伝】きゅうりが肉汁を閉じ込める!?超ジューシーな「きゅうり餃子」作ってみた!パリッシャクジュワ~♡

餃子のタネには刻んだキャベツや白菜を使うのが定番ですよね。でも、きゅうり農家さんはやっぱりきゅうりを入れるそうです!今回、愛知県・JA西三河きゅうり部会青年部のみなさんから「きゅうり餃子」のレシピを教わりました。水分が出ちゃうんじゃ…とちょっぴり不安になりますが、ある裏ワザでべしゃべしゃにならず、きゅうりが肉汁を吸ってジューシーに仕上がるんですって!コツを詳しく聞きつつ、さっそく作ってみましたよ♪

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JA西三河きゅうり部会青年部が考案する、オリジナルきゅうりレシピ



愛知県西尾市は、温暖な気候と冬の日照時間が長いことから、きゅうりを始めとするさまざまな農産物が栽培されています。
JA西三河きゅうり部会は、西尾市のきゅうり生産者40人で組織しており、11~6月に旬を迎える「冬春きゅうり」を年間約3,000トン生産。同部会青年部では、「夏以外でもおいしくきゅうりを食べてほしい」という想いから、SNSできゅうり料理のレシピを多く紹介しているそう。



今回のレシピを教えてくれたのは、同青年部の安藤元哉(あんどう・もとや)さん。餃子と聞いてさっそく疑問が浮かんでしまったのですが、きゅうりを入れてタネがベシャベシャにならないんですか?

「よくぞ聞いてくれました!きゅうりはそのまま使うのではなく、塩もみしてギュッと水分を絞ってからタネに混ぜ込むんです。塩味もつくし、きゅうり独特の食感や風味も楽しめますよ。」(安藤さん)

安藤さんによると、きゅうり餃子は人気レシピの1つだそうで、消費者からも「おいしかったです」と反響があるとか。ますますどんな味なのか気になってきました~♪

シャクシャク食感が楽しい♪「きゅうり餃子」



材料(25個分)
きゅうり…2~3本
豚ひき肉…200g
餃子の皮(普通サイズ)…25枚
塩…小さじ1/2(塩もみ用)
ゴマ油…適量

[A]
酒…大さじ1
しょうゆ…小さじ1/2
塩…小さじ1/3
おろしにんにく…適量
水…大さじ1

作り方
1.きゅうりは5mm程度の厚さの半月切りにし、塩もみしてから10分ほど置いたら水気をギュッと絞る。







ぎゅ~っとよく水気を絞るのが今回のポイントですよ!



2.ボウルに豚ひき肉と[A] を入れて白くなるまでこねたら、1を加えて混ぜ合わせる。









3.2を餃子の皮で包む。



タネの量は大さじ2くらいを目安に調整してくださいね。



4.フライパンを中火で熱したらゴマ油をひき、3を並べる。1分経ったら水(分量外)を注ぎ入れ、フタをして4~5分蒸し焼きにする。水気がなくなったらフタを取り、水気を飛ばして焼き色がついたら完成。







フタをして4~5分



水気を飛ばしたら完成!



パリパリに焼き上がりました~!餃子の表面がきつね色になっているのを見るとテンションが上がりますね(笑)。
ゴマ油の香りが食欲をそそります。



冷めないうちにいただきまーす!パクッ。



…わっ、きゅうりのシャクシャク食感の後、一気に豚肉の旨味がジュワ~ッと広がりました♡
水気をよく絞ったきゅうりが、肉汁を閉じ込めてるんですね!こんなにジューシーな餃子初めてです。

皮のパリパリ感も相まって、一口また一口と箸が止まりません!
シンプルな味付けかつ食感が楽しいので、次々と食べられちゃいます。

食べてる途中に「25個、1人でいけそうじゃないか?」という危険な考えが頭をよぎりましたが、夕飯を考えて泣く泣く途中で箸を置きました…(笑)。



餃子って何を付けて食べるかも楽しみの1つですが、きゅうり餃子の場合は「レモン果汁+黒胡椒」が断然おすすめでした!
黒胡椒を多めに入れるとお酒も進んじゃうこと間違いなし。
さわやかな風味のきゅうりとレモンにピリッとした黒胡椒がベストマッチなんですよ~。

定番の酢じょうゆダレをつければ、メインのおかずとしてもバッチリ!おかわり必須のおいしさですよ♪

ジューシーなのに後味さっぱりな「きゅうり餃子」は、わが家で定番入りの予感。
みなさんもぜひ、作ってみてくださいね!

使うのは“あの野菜”の苗!? きゅうり栽培のフシギ

今回、JA西三河きゅうり部会青年部のみなさんに、日ごろの農作業についてもお話を伺いました。きゅうり栽培について話を聞いてみると「他の野菜の苗も必要なんです」とのこと。一体どういうことなんでしょうか?

「きゅうりの苗をかぼちゃの苗に接ぎ木して育てるんです。多くの方は、なぜ他の野菜の苗を?って思うかもしれませんね。でも、それにはちゃんと理由があって、わたしたちが育てている冬春きゅうりは11~6月に旬を迎えるので、寒い冬を乗り切るために強いかぼちゃ苗の土台が必要なんですよ。病気を防ぐ目的もあります」(安藤さん)



かぼちゃの苗に接ぎ木するのは、おいしいきゅうりを作るために欠かせないことなんですね!
安藤さんたちが栽培しているのは「三河みどり」というブランドのきゅうり。3~5月が出荷のピークだそうです。



「9~10月に苗を植えて、1か月後から収穫がスタートするんです。そこから毎日収穫と出荷作業に追われるので体力勝負ですね。今シーズンの出荷は終わったので、片付けや土の消毒など次に向けた準備をしているところです(取材時の6月時点)。来年も新鮮なきゅうりを、みなさんに届けられるように頑張ります!」(安藤さん)

部会では毎年約3000tを生産し、主に愛知県内のスーパーに出荷。首都圏でも一部のスーパーで取り扱いがあるそうです。マスコットキャラクターの「きゅりん。」が目印なので、見かけた方はぜひ手にとってみてくださいね!

【公式インスタグラム】
JA西三河きゅうり部会青年部(nishimikawa_kyuri)
https://www.instagram.com/nishimikawa_kyuri/?hl=ja


JA西三河きゅうり部会青年部

愛知県西尾市で冬春きゅうりのハウス栽培を行う。ICTを活用したきゅうり栽培の先駆けで、畑の温度や湿度などのデータを蓄積、生産者同士で共有。その取り組みにより、10アールあたりの収量が全国平均の2倍以上に。「もっと西三河の冬春きゅうりを広めたい」という思いから、2020年からは青年部公式SNSもスタート。レシピ情報やPRイベントの様子などを通じて、冬春きゅうりの魅力を発信している。

レシピ写真/大村夏子 取材協力/JA西三河きゅうり部会青年部 

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