手延べそうめんに比べ低価格ながら、コシが弱く味が劣るとされる、機械で作る大量パックの激安そうめん。料理研究家リュウジさんは、そんな激安そうめんも「調理次第でおいしくなる！」と、爆速レシピを考案してくれました。その名も「黄金たまごそうめん」。激安そうめんに足りないコシは酢を入れたお湯で茹でることで補う。さらにツルンとしたのど越しのよさは、卵豆腐を混ぜることで生み出すんですって♪
【リュウジ×印度カリー子】「スパイス香るゴマだれそうめん」に挑戦♪痺れる花椒で爽快～！複雑な旨味♡知っているようで知らない!?そうめんの豆知識
画像出典：photoACそうめんには大きく分けて2種類あるそうで、手作業で作る「手延べそうめん」と機械で作る「機械そうめん」。ちなみに、有名な揖保乃糸は手延べそうめん。パッケージに「手延べ風」「手打風」と記載されているそうめんは、機械そうめんだそうです。
商品によって違いはありますが、一般論として、手延べそうめんと機械そうめんを比べると、手延べそうめんの方が細くてのど越しがよく、コシもあるそうです。言い換えれば、機械そうめんは太めでコシが弱く、のど越しもイマイチ…というわけ。機械そうめんは、手延べそうめんのように長く伸ばさないためグルテンの組織が出来にくく、手延べそうめんほどコシがないらしい。食感がかなり違ってくるそうですよ。
ただ、味では多少劣るかもしれませんが、機械そうめんは手延べそうめんに比べ、価格がかなり安いので、物価の高騰が続く今、家計にやさしい食材であることは間違いありませんよね。
そんな激安そうめんも作り方次第でおいしくなる！とリュウジさんが紹介しているのが「黄金たまごそうめん」。ちなみにこのレシピは、やる気のない“虚無な日”でもパパッと作れるリュウジさんの人気料理シリーズ「虚無レシピ」のひとつ。意識高い系とは真逆の、意識低い系で“雑だけど旨い”レシピですって。
「黄金たまごそうめん」を紹介しているリュウジさんのX（旧Twitter）
ポストを見た人から「安くてもおいしいものはおいしい！その通り!!」「卵豆腐を入れるとは！」「素麺レパートリー増やしてくれるのありがたすぎます」といったコメントが届いていました。
激安そうめんで「黄金たまごそうめん」を作ってみた！今回、100g30円くらいで買った激安そうめんを使います。パッケージには「手延べ」と書いていないし、この安さから、間違いなく機械そうめんだと思われます。ただ、わたくし、グルメではないので、このそうめんをマズイと思ったことはないんですよね…。おいしいと思ったこともありませんが（笑）。
このいつもの食べ慣れたそうめんが、どう変わるのか楽しみです。
では、作ってみましょう♪
【材料】そうめん…100g
卵豆腐…1個(65g)
卵豆腐付属のタレ…1袋
ヤマサ「これ!うま!!つゆ」…小さじ2
ゴマ油…適量
塩…ひとまみ
◆そうめんを茹でるとき用
酢…小さじ2
お湯…1L
そうめん100gはわたしには多いので、70gで作ります。
ヤマサ「これ!うま!!つゆ」はリュウジさんがよく使う調味料。めんつゆと白だしのいい所どりの調味料で、だしの旨味と甘味が効いているのが特徴。洋食にも合う濃縮つゆだそうです。これを入れると、一発で味が決まるとのこと。
ヤマサ「これ!うま!!つゆ」500ml 321円（購入価格）【作り方】1. そうめんを茹でます。
鍋で1Lのお湯を沸かし、酢を入れます。
コシの足りない機械そうめんを茹でるときは、酢を入れてお湯を酸性にするのが良いとか。麺のでんぷんがお湯に溶け出すのを抑えられ、麺が引き締まり、コシが出るそうです。調べてみると、お酢以外に梅干しを入れて茹でることもあるようです。
茹で時間は表示時間より10秒ほど短めに茹でるとのこと。今回使用したそうめんの茹で時間は2分なので1分50秒茹でます。理由は言ってなかったのでわかりません…残念。
茹で上がったそうめんはザルにあげて、流水で洗います。酢はここで洗い流されるので、味に影響なし。
続いて、ボウルに入れた氷水で洗いながら冷やし、そうめんをギュッと握って水気を絞ります。
2. 器に
1と卵豆腐付属のタレ、「これ!うま!!つゆ」、塩、ゴマ油を入れ、卵豆腐をドンとのせて出来上がり。
衝撃的なビジュアル（笑）。調理時間は3分。爆速です！言うまでもなく、簡単。まな板も包丁も使いませんでした。
食べ方は、卵豆腐をぐちゃぐちゃと崩して、そうめんと混ぜて食べるそうです。
では、いただきます！
あら、あっさり♪
だしの風味が効いていて、ほんのり甘味もあります。上品な味付け。お酢の味もしません。
お酢を入れて茹でたことで、そうめんにコシが出たような、出ないような…。わたくし、味覚に鈍感なものでイマイチわかりませんが、いつもよりそうめんがギュッとしまっていて、ブヨブヨではないような気もします。いつもよりおいしいかも。
ドンと無造作にのせた卵豆腐も、よき仕事をしています。
なめらかな卵豆腐がそうめんによく絡み、旨味を補てんしつつ、ツルッとした食感も生まれます。わたしはゴマ油を3滴ほどしか入れませんでしたが、リュウジさんはひとまわしくらいかけていたので、ゴマ油の量を増やせば、さらにのど越しがよくなりそうです。
リュウジさんのX（旧Twitter）に届いていたコメントの中には、「スーパーで売っている冷たい茶碗蒸しだと、具も入ってる」との声も。確かに、市販の茶碗蒸しを卵豆腐の代わりに使うと、具も加わり、だしの風味もUPしておいしそうですよね。次回やってみよう。
続いて味変。
リュウジさんおすすめの味変はラー油とのこと。かけて食べてみましょう。
おっと、ラー油をかけたことで、やさしい甘味とだしの風味が消えました（笑）。その代わり、辛味が加わってパンチが出ましたが…わたし的には、かけないほうが好みかな。
激安そうめんをちょっとした工夫でおいしくする、リュウジさんの「黄金たまごそうめん」。やさしい甘味とだしの風味で二日酔いや食欲がないときでも食べられそうですよ。作ってみてはいかがでしょう♪
※記事内で紹介した商品は掲載当時の情報であるため、在庫状況、価格などが異なる場合がございます。＜参考文献＞
WEB
「三輪そうめん小西〜三輪そうめんを家庭用にお取り寄せ！手延べ製と機械製の違い〜」
https://miwasoumenkonishi.co.jp/
column/householduse-miwa-somennoodles
「池利そうめん〜手延べそうめんと機械麺との違いは？〜」
https://ikerishop.com/wp/913/
「商品検査センター〜『手延べそうめん』と『機械そうめん』の違いは何？〜」
https://kensa.coop-kobe.net/qa/kome/post-120.html
