2024.06.03

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【古代レシピ発掘】ローマの英雄カエサルが熱愛!2000年前のご馳走「アスパラガスのパティナ」って何⁉

2023年8月22日に放送されたEテレの特別番組『名将たちの勝負メシ』。歴史と料理という、2つの側面から名将を深堀りする内容で、ローマ時代の英雄として名を残すユリウス・カエサルを紹介していました。カエサルが愛した食材はアスパラガス。おいしいアスパラガス料理を征服先の人々にふるまうことで、味方につけることに成功したそうです。その料理が「アスパラガスのパティナ」。パティナって何?カエサルの勝負メシを再現してみます!

【シェフ三國の至高レシピ】アスパラだけなので豊かな香りや食感が♡「アスパラガスのグラタン」に挑戦!

『名将たちの勝負メシ』の解説者、ヤマザキマリさんX(旧Twitter)がこちら!



漫画家・文筆家であるヤマザキマリさんのX(旧Twitter)に、8月22日放送回の『名将たちの勝負メシ』の様子がポストされていました。右下の画像に写っている、スキレットに入った料理が「アスパラガスのパティナ」です。

ヤマザキマリさんは、番組でカエサルの人物像や歴史背景を解説。「カエサルは、史上最高の政治家であり将軍。人が生きていて楽しいなと思うことを、全部提供してくれる人」と紹介していました。

紀元前100年頃~前44年に生きていたカエサルは、紀元前58年~前51年にガリア(現在のフランスやベルギー辺り)に軍事遠征を。そして、ガリアのほぼ全土をローマ帝国の領土にすることに成功し、名声を高めたそうです。

この時のことを記したカエサルの著書『ガリア戦記』によると、古代ローマ軍は遠征先を制服すると征服地の食べ物を略奪せず、自分たちが持ち込んだ食材を栽培したのだそう。現在のヨーロッパで広く食べられているキャベツ、レタス、ワインなどは古代ローマ軍の進軍と共にローマ帝国から広がっていったんですって。

おいしい料理をふるまうことで、征服先の人々の心をつかんでいたカエサル。アスパラガスを使った彼の勝負メシ「アスパラガスのパティナ」を作ってみたいと思います!

カエサルの勝負メシ!「アスパラガスのパティナ」を作ってみた!

公式サイトのレシピを見ると、「アスパラガスのパティナ」には、日本ではなじみのないハーブ、「ラベージ」と「セイボリー」が使用されていました。調べてみると、「ラベージ」はセロリの葉、「セイボリー」はミントに似た風味と記載があったため、この2つで代用して作ってみます。



【材料】(4人分)
アスパラガス…150g ※今回は7本使用
玉ねぎ…1/2個
卵…3個
ラベージ…小さじ1/2 ※セロリの葉で代用
セイボリー…小さじ1/4 ※ミントの葉で代用
白ワイン…50ml
チキンスープストック…50ml ※チキンコンソメ(固形)1/6個を溶かしたものを使用
オリーブオイル…大さじ2
こしょう…小さじ1/2
塩…適量

1.アスパラガスを3等分に、玉ねぎをみじん切りにします。



アスパラガスの穂先はトッピングとして、茎部分はペーストにして使います。玉ねぎは炒めて使います。

2.ミキサーに穂先以外のアスパラガス、ハーブ、チキンスープストック、こしょう、塩を入れてペースト状になるまで攪拌します。



1/3の長さに切ったアスパラガスの茎を入れたため、ミキサーにかけてもなかなかなめらかになりませんでした。茎の部分は細かく切ってから入れた方がよさそうです。3分くらい攪拌すると、ペースト状になりました。

3.オリーブオイルを引いたフライパンを中火で熱し、玉ねぎを5分ほど炒めます。そこに白ワインを加え、水分がなくなるまで炒めます。



多めのオリーブオイルで玉ねぎを炒めます。中火で5分ほど炒めると、玉ねぎがほんのりと茶色くなりました。



白ワインを加えて3分ほど煮詰めると、水分がなくなりましたよ。

4.卵と2のアスパラガスペーストをよく混ぜたら、3のフライパンに流し入れます。軽く全体をかき混ぜたら、表面にアスパラガスの穂先を並べます。



卵とアスパラガスペーストを混ぜると、やや黄緑色の卵液になりました。



炒めた玉ねぎの上に卵液を流し入れ、軽くかき混ぜてから表面にアスパラガスの穂先を並べました。

6.アルミホイルでフタをして、弱火で15分ほど加熱します。



アルミホイルを被せて弱火でじっくりと加熱します。13分を過ぎて中を確認してみると、表面まで固まっていたので火を止めました。お皿に盛り付けたら完成!2000年前に食べられていたカエサルの勝負メシは、一体どんなお味でしょう?

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