ベランダ菜園やキッチン菜園など、コロナ禍の影響もあってこれまで以上に身近になってきた家庭菜園。栽培する中で出てくる「なんかうまくいかないんだよな~」というモヤモヤ、解消したくないですか?そんなとき頼りになるのが「種苗店」。おすすめの品種や栽培のコツなど、いろいろ相談できる心強い存在と聞いて、東京都あきる野市にある種苗店へ行ってきました!【画像を見る】野菜の種がずら~り!種苗店に行ってみた種と苗の“目利き”がいる店、それが種苗店!訪れたのはあきる野市の種苗店「野村植産」。店主の野村辰也さん・幸子さん夫妻が迎えてくれました!
店に入ると、目に飛び込んできたのは種の袋がズラリと並ぶ陳列棚!すごい品揃えです。
「種苗店という言葉を聞き慣れない方もいるかもしれませんが、簡単に言うと野菜や花の種と苗を販売している専門店。店よってはその他にも園芸に便利な道具や資材を扱っているところもありますね」(辰也さん)
種苗店は専門店ですが、農家や家庭菜園愛好者はもちろん、誰でも種や苗を購入できます。
個人経営の種苗店では、種や苗の種類にも店主の個性が現れるとのこと。野村植産は西洋野菜に力を入れているため、珍しい野菜の種がたくさん。西洋野菜専用の陳列棚もあります。
「西洋野菜はプランターやキッチンでも育やすいものも多いんです。育て方はもちろん、料理レシピも紹介しているのでいろんな方に手に取ってほしいですね」と話す幸子さん。
「苗はその時期におすすめのものを入荷しているので、迷ったら気軽に声をかけてくださいね」(辰也さん)
何を育てようか、種のパッケージや苗を直接見ながら悩めるのも楽しみの1つ。
地域特有の栽培情報は種苗店でゲット!菜園グッズなどを購入する場合、まず浮かんでくるのがホームセンターですが、種苗店とホームセンターの違いってなんでしょう?
ベテラン農家から家庭菜園愛好家まで、お客さんが途切れることなく訪れる野村植産。「ホームセンターの特徴は豊富な品揃えにあると思います。種や苗だけじゃなく、家具や生活用品まで、広く扱っていますよね。一方、種苗店は種と苗に特化し、情報面でも地域に密着している。ここがホームセンターと異なる点だと思います」と辰也さん。
情報面での地域密着…?どういう意味なのでしょうか。
「お客さんとのやりとりを通して、その地域ならではの気候や栽培についての詳細な情報が集まってきます。訪れる農家の方に今年の生育状況を聞いたり、時にはみんなで立ち話をしたり、栽培情報を共有する場になっているんです」(辰也さん)
栽培時期にしても種のパッケージどおりではない、その地域ならではの最適な時期があるのだそう。
「育てる場所が変われば土も変わるし天候も変わる。種苗店としてこの地域ならではの栽培情報を把握して、お客さんに提供するように心がけています」(辰也さん)
定番以外の品種に出会えたり、珍しい品種を取り寄せできるのは種苗店ならでは。
「種苗店同士のつながりもあるので、遠く離れた地域の固有種が欲しいという要望にも可能な限り対応してます。地元ならではの品種も扱っているので、まずは相談してほしいですね」(幸子さん)
ベテランの方によくある「珍しいものを育てたい」という要望にもバッチリ応えてくれます。栽培するコツを一緒に教えてもらえるのも便利!
野村植産では種や苗の販売のほかにも、地域の保育園を対象にした収穫体験や小学校への出前授業などを行い、農業の魅力を発信しています。
「地域との交流はこれから注力していきたいことのひとつ。目指すのは『変わった種が買えるおもしろいたね屋さん』です!」と話す野村さん夫妻。
地域の特色あふれる種苗店。興味のある方はぜひ一度訪ねてみてくださいね!
野村植産のホームページは
こちら野村さん夫妻が参加するマルシェの情報は
こちら東京西洋野菜研究会のホームページは
こちら
野村植産㈱
野村辰也さん・幸子さん
東京都あきる野市、JR秋川駅から徒歩10分の住宅街にある種苗店。バラエティに富んだ品揃え、きめ細やかな対応から、家庭菜園を楽しむ地域住民や農家からの信頼は厚い。西洋野菜を育てたことをきっかけに、2018年「東京西洋野菜研究会」を発足。マルシェやワークショップなど、西洋野菜の魅力を広く伝える活動を続けている。出前授業や栽培指導などを通して、地域の保育園や小学校の食育サポートにも注力。広い世代に向けて「土に触れ、食べるよろこび」を発信している。
ホームページは
https://nomuraseed.mystrikingly.com/
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