6.肉に焦げ目がついたら、玉ねぎを入れて炒めます。
7.玉ねぎがしんなりしてきたら、ウスターソースとケチャップを入れ、全体を混ぜながら炒めます。
8.砂糖、にんにく、黒こしょうを入れ、よく炒って酸味を飛ばします。
9.コンソメと水を入れ、グツグツと全体に味が行き渡るように混ぜます。
10.器に盛り付けて出来上がりです。
どんな料理かと思ったら…いかにも定食屋さんらしく、ケチャップ&ウスターソース味の豚肉炒めでした。でもケチャップとウスターソースからできたブラウンソースがとてもおいしい濃い目の味付けになっていて、例えるならハヤシライスっぽい仕上がりになっていました。簡単にできるのに箸は全く止まらず、「下町の洋食屋って、こういう味だよなぁ」と自分で作っておきながら、懐かしいものに出会ったような気持ちになりました。
洋食で玉ねぎを使うときは、オニオングラタンスープを作る時のように飴色になるまで炒める場合と、玉ねぎの食感自体も楽しむために大きく切る場合があります。特に定食屋さんで出てくる玉ねぎは火入れが絶妙で、生ではないのに火が入りすぎずにしんなりしていない状態で出てきます。火を入れるほどに甘くなる玉ねぎですが、あえて火を通し過ぎずに玉ねぎの食感を残しているため、肉とのバランスがよくて、そこにソースが絡むのでとても玉ねぎをおいしく感じることができます。この料理はまさにそれです。実に丁寧な仕事ですよね。
私自身は水口食堂さんには行ったことがないのであくまで想像ですが、注文したお客さんは平皿においしそうに盛られたライスに一度肉をバウンドさせ、ライスと一緒に口いっぱいにこの炒り豚を食べるのだろうなぁと思います。この味に合わせるのは絶対にライスです。汁まで残さずにライスにかけて食べたいくらい、おいしい定食屋さんの定食です。きっとマヨネーズを添えてもおいしいでしょうし、看板料理だというのもうなずけます。
とってもご飯が進む料理ですので、ぜひ作ってみてください!