3.フライパンを洗わずにバターを入れて、中弱火で溶かします。
4.泡が立ったら桜エビを加えて炒め、バターが茶色になったらしょうゆを入れ、すぐ火を止めて混ぜます。
5.黄身を避けるように、固まりきっていない
2の白身の上に
4をかけて出来上がりです。
桜エビをバターで炒めると、とんでもなくよい香りが部屋中に広がります。しかもそこにしょうゆが加わることで、コクの上に桜エビの香りを乗せたバターじょうゆになり、この時点で「おいしい」が確定になります。黄身を崩すと白身の上に広がっていき、桜エビと一緒に食べると白飯がいくらでもいけると思えてしまうから不思議です。しょうゆと焦がしバターの相性の良さは誰もが知るところですが、そこに桜エビを加えるという発想は見事です。一人前卵2つですが、もっと食べたくなります。
桜エビを獲っていいのは日本では実は駿河湾だけで、しかもたまたま深く入ってしまった網にかかったのが最初と言われています。その駿河湾も様々な原因によって、漁獲高が減ってしまっているそうです。駿河湾だけに限った話ではありませんが、自然のものを獲って食べるという行為はこうした開発によってできなくなってしまう可能性がありますので、意識することが大事ですね。桜エビが無くなるのは、わたしも悲しいですから。
目玉焼きの焼き方の好みは人それぞれですが、わたしは白身にちゃんと火が入っていて黄身がトロトロな目玉焼きが好きです。でもこの状態にするためには火加減がとても大事で、白身と黄身にどんなバランスで熱を加えるかがポイントです。水を少量加えてフタをして蒸す作り方などいろいろ試してみましたが、頭で描いている完成形にはなかなか到達せず、どうしたものかと思っていました。でも今回のレシピなら、熱した桜エビを白身の上に乗せることでピンポイントの火入れができますので、白身に完全に火が入っていなくても問題ないのです。この発想、すごいです。とても満足する目玉焼きができますので、ぜひ作ってみてください!