2024.04.23

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【じゃがいもクイズ】「男爵」と「メークイン」どっちが煮崩れない?混同しがちな2種を徹底解説【青髪のテツ】

こんにちは、スーパー青果部の青髪のテツです。今は新じゃがいもがおいしい季節ですが、じゃがいも自体は年中安価に買えるので、いつでも食卓の頼もしい味方ですよね。ところで、じゃがいもの主要な品種である「男爵」と「メークイン」って、どっちが煮崩れしにくいかわかりますか?普段から料理をしている人でも、パッと聞かれると意外に「どっちだっけ…」となるこの問い。今回はこの2つの品種の違いを徹底解説していきますよ。

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スーパーで働いていると、お客さんから「男爵」と「メークイン」の違いをよく聞かれます。
確かに頻繁にじゃがいも料理を作っていない限り、「あれ…どっちだったけっけ?」となりがちですよね。

また、そもそもの違いを知らないお客さんも、若い方を中心に結構いらっしゃいます。


さて、どっちが男爵でどっちがメークインでしょう?

そこで今回は、クイズ形式で「男爵」と「メークイン」の違いを出題していきますよ。
知っているよ、という方もぜひ復習として最後まで読んでいただけたらうれしいです。

まずは、2つの品種の見分け方の問題から!

Q1. 形が丸いのはどっち?







答えは…「男爵」です。

売り場では品種名が書かれているはずなので、覚えておく必要はあまりないかもしれませんが、男爵はまん丸に近い形をしていて、メークインは細長い形をしています。

たまにバラ売りコーナーで起こることなのですが、お客さんがカゴに入れたメークインを男爵の売り場に戻してしまうことがあります(あるいは逆のケースも)。
形が違うということがわかっていたら、そういうときに、誤って違う品種を買ってしまうことが防げるかもしれませんよ。
すごく限定的なシチュエーションですけどね…(笑)。

次は、調理における特徴の違いです。

Q2. 煮崩れしにくいのはどっち?







答えは…「メークイン」です。

じゃがいもには、でんぷん質の部分にペクチンという多糖類が含まれていて、細胞同士をくっつける働きをしています。
このペクチンは熱に弱く、加熱することで溶け出してしまい、細胞同士の接着がはがれて煮崩れが起こります。

メークインは、男爵と比べてでんぷんの量が少ないため、細胞を接着しているペクチンが溶け出しにくく、煮崩れしにくいという特徴があるんです。


茹でて皮を剥いた男爵(左)とメークイン(右)。でんぷん質の多い男爵は身が粉っぽく崩れやすい。一方、メークインはしっとりとして身がしっかりしている。

メークインの他にも、煮崩れしにくい品種として『インカのめざめ』『ニシユタカ』『ホッカイコガネ』などがあります。
逆に、煮崩れしやすい品種には男爵の他に『キタアカリ』があります。
※あくまでもわたしの経験での傾向を紹介しています。同一品種でも個体差があります。

では、最後に、味わいの違いです!

次ページ > 炒め物やポテサラで、味わいの違いを検証します!

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