2022.03.08

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【岩手県の郷土食】「ビスケットの天ぷら」作ってみた!まだ希少だった頃のお手軽スイーツ【料理温故知新】

みなさん、岩手県の西和賀町の郷土食「ビスケットの天ぷら」をご存知ですか?思わず聞き返してしまいそうな名前の食べ物ですが、その名の通りビスケットに衣をつけて油で揚げたものだとか。郷土食と言うのだから、昨日今日現れた今どきのグルメでないことはわかります。そもそも、おいしいんでしょうかねぇ?というわけで、実際に作ってみました。令和の今の気分(?)で、アレンジにも挑戦しましたよ~。

【画像を見る】食べるともちもち食感で美味!「ビスケットの天ぷら」

「ビスケットの天ぷら」ってどんなもの?


この郷土食について、ネットで調べてみました。

岩手県の西和賀町の方であれば誰もが一度は食べたことがある!という生まれた時から当たり前の食文化とありました。でもいつ頃生まれたのか、正確にはわからないようです。ただ、「食糧が、ビスケットが希少だった時代に、天ぷらの衣でボリュームをつけて食べ始めた」とか「西和賀町の冬は雪深く、冬に買い物に行くのが大変なので、保存のきくビスケットに衣をつけて揚げ、腹持ちを良くした」などが、発祥とされています。まぁ、それを聞くと、かなり古いんだなってことはわかりますね。

意外にも、厳密ではないですがスタンダードな取り決め事がありました。

①ビスケットは市販の「か~さんケット」
②天ぷらの衣はもち米粉ベース

とあります。ただ、あくまでも主流ということです。でも、もち米粉を使うにはそれなりの理由があるようで、外側がサクサク、中はモチモチの食感になるとか。時間が経ってからも、小麦粉で作る揚げものとは違い、硬くならず2~3日はモッチリした食感がキープできるとありました。

前置きはここら辺にして、ではさっそく作っていきましょう!

「ビスケットの天ぷら」の作り方

素朴な甘さで小さい子供から大人まで楽しめるおやつの「ビスケット」。
そのままでももちろん美味しいですが、天ぷらにしたらどんな味になるんでしょう?
ネットで材料や作り方などを調べてみました!



【材料】約15枚分

ビスケット…15枚
薄力粉…100g
だんご粉…100g
塩…ひとつまみ
砂糖…25g
水…180ml~200ml
サラダ油(揚げる用)…適量

※本来はもち米粉を使用するようですが、今回はスーパーでも手に入りやすいだんご粉を使用しています。

【作り方】
1.ボウルに薄力粉、だんご粉、塩、砂糖を入れて泡だて器でよく混ぜる。



2.水180ml~200mlを、硬さを調節しながら少しずつ加えてゴムベラで混ぜ、生地を持ち上げた時にスムーズに垂れるくらいの硬さにする。





3.サラダ油を天ぷら鍋などで180℃くらいに温めておく。
2の生地にビスケットを1枚ずつ入れ、ビスケット全体にまんべんなく生地をつける。



4.約180℃で温めておいた油にそっとビスケットを入れ、片面ずつ揚げる。
両面がこんがりきつね色になったら完成!





食べた感想は…?

揚げたてだと、外側はサクサク、中のビスケットは生地と一体化しモチモチの食感になっています。
ビスケットのほんのりした甘さが絶妙!油で揚げてはいますがそこまで重くなく、何個でも食べられちゃいそうな感じです。





そのままでも十分においしいですが、ちょっとひと手間加え、アレンジしてみました!

あんこ+きな粉



あんこを2枚のビスケットではさみ、まわりに生地をつけたら、きつね色になるまで揚げます。



仕上げにきな粉をふったら完成です。

あんこをはさむことで、一気に和スイーツに!もちもちの生地にがあんこがよく合います。

バナナ+チョコレート



ビスケットに生地を薄く塗り、その上に薄く切ったバナナとチョコレートを乗せたら、もう一枚のビスケットでサンドします。
その周りに、生地をまんべんなくつけましょう。
(生地をビスケットに塗ってから具を乗せることで、揚げた時に中の具がはみ出しにくくなります)
それをきつね色になるまで揚げたら、完成です!



揚げることにより、バナナとチョコレートに熱が加わってトロッとした食感に。
こちらもおいしい!

身近な材料で作れて、アレンジも色々楽しめちゃいますよ!

皆さんもぜひ、おうちで作ってみてくださいね。

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