2021.12.12

食べる

【昭和な給食】懐かし「冷凍みかん」の作り方!あの薄い氷の膜はどうやって?実は保存期間もアップします

管理栄養士のmotokiです。先日見ていたテレビ番組で冷凍みかんについて取り上げていました。冷凍みかんの皮についている氷の膜は、長くおいしく冷凍保存するために必要なんだとか。でも、ただ冷凍するだけでは氷の膜はつきません。いったい、どうやって? 実は難しいことはないんですよ、誰でも簡単につけられます。給食の冷凍みかんを思い出しながら、氷の膜がついた冷凍みかんを実際に作ってみました!

この記事の画像一覧をチェック!

冷凍みかんの作り方 

.みかんを軽く水洗いしてキッチンペーパーなどで水気を拭き取る。ラップを敷いた金属トレーの上に置き、冷凍庫で4時間以上凍らせる。



.みかんを冷凍庫で4時間以上凍らせたら、冷たい水にくぐらせる。



.再度ラップを敷いた金属トレーの上にみかんを置き、冷凍庫で2時間以上凍らせる。
 できあがった冷凍みかんはこちら!



表面がつやつやしていてきれいですね♪
しっかり氷の膜をつけることができました! 

.すぐに食べないときは、冷凍保存袋やビニール袋に入れ、冷凍庫で保存できます(約1か月保存が可能)。



常温のみかんと食べ比べてみた

冷凍みかんは30分~1時間程度常温に置いておくと食べやすくなるとのことだったので、30分待ってみることにしました。


左が冷凍みかん、右が常温のみかんです。

30分後。冷凍みかんは霜が溶け始めていました。



では、食べ比べてみます!

30分間常温に置いた冷凍みかんはちょっと皮がむきにくく感じました。部屋の温度は約18℃と低めだったので、もう少し長めに溶かした方が良かったかもしれません。

肝心のお味は、シャーベットのようにシャリシャリしていて、常温のみかんよりも少しだけ酸味を感じました。果物に含まれている主な糖は果糖です。果糖は5℃で砂糖の主成分であるショ糖の1.5倍の甘味を感じるそうです。しかし、みかんは果糖がそれほど多くないため、冷やしても甘味を感じることは少ないとのこと。

皮をむいたものをもう少し常温に置いて食べてみたら、最初に食べたものより甘味が増していました! 果糖の性質、おもしろいですね。

実証した結果わかったことは、冷凍みかんは30分以上常温に置いた方がおいしく食べられそうということ。
1時間程度常温に置いた半解凍のみかんは、常温のみかんと変わらず、甘くておいしかったです♪
 

みかんのカロリーと栄養素

可食部100g当たりの温州(うんしゅう)みかんのエネルギーと主な栄養素は以下のとおりです。

エネルギー 49kcal
食物繊維総量 1.0g
葉酸 22μg
ビタミンC 33mg

※参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂)

もう皆さんもご存じのとおり、みかんはビタミンCが豊富です。ビタミンCは皮膚や細胞のコラーゲンの合成に必須で、抗酸化作用があります。男女ともに1日当たり100mgのビタミンCの摂取が推奨されており、中サイズのみかんを2個食べると1日の推奨量の約半分を摂ることができます。
 

アレンジでさらにおいしく♪

冷凍みかんはヨーグルトやチーズなどの乳製品との相性が抜群!
おすすめの組み合わせはモッツァレラチーズ。角切りにしたモッツァレラチーズと冷凍みかんにオリーブオイルと黒こしょうをかけて和えればフルーツサラダ、蜂蜜をかければデザートとしての一品になります。
また、ホットワインに冷凍みかんとはちみつを入れてみてもおいしいですよ♪


食べきれないくらいたくさん買ってしまった時は、冷凍して長くおいしく食べましょう!


参考:みかんな図鑑 https://www.ito-noen.com/dictionary/tips/328/
   日本人の食事摂取基準(2020年版)

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