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2022.01.25

食べる

「ブルーシーフード」って知ってる?おうちご飯で貢献できる環境にやさしい“魚の選び方”【食べるSDGs】

「ブルーシーフード」という言葉を聞いたことがありますか?それは、資源量が豊かな水産物のことを指します。地球温暖化や乱獲などが原因で枯渇する魚介類が増えるなか、海の資源を守るために、環境に配慮された水産物を食べようという考え方です。これはSDGsの14番「海の豊かさを守ろう」に貢献します。ちょっと硬い話になりましたかね?やわらかく、詳しく紹介していきますね。

【画像を見る】ブルーシーフードって聞いたことある?

ブルーシーフードとは資源が豊かな水産物のこと…環境にやさしい選択!

わたしたちの生活にとって身近な魚介類は、地球温暖化や乱獲が原因で、資源量が枯渇している種類がたくさんあります。水産庁によると、資源量が豊かな種類は全体の約24%しかないと言われています。なじみの深いクロマグロやウナギも絶滅危惧種に指定されているんですよ。

枯渇している海洋資源を守るためには、どうしたらいいか。わたしたちの食生活を変えていくことが大切なんですね。資源量が豊かな水産物を優先的に消費することで、資源量が減っている水産物を回復させることができるんです。これは適切な管理漁業や養殖業などで成果が出ることが知られています。

生活シーンに落とし込んで、わかりやすく説明しますね。

何となく、「今日は魚が食べたいなぁ」と思ったとします。漠然と「青魚が食べたいなぁ」なんて時。「マサバ」と「マアジ」、どちらを選ぶのがいいのでしょう。実は「マサバ」は、比較的資源豊富なブルーシーフード。環境にやさしい選択ならマサバが正解です。「蟹が食べたいなぁ」なんて時。「ズワイガニ」と「毛ガニ」なら、どちらがブルーシーフード? ズワイガニでした。

また、ブリやカンパチ、マダイは養殖ができるので、ブルーシーフードに選ばれています。

魚を選ぶ基準に、ときにはブルーシーフードを据えてみようということです。ブルーシーフードを食べて、持続可能な漁業を続けて、子どもたちに豊かな海を残そうという考え方なんですね。

現在日本でブルーシーフードに選ばれているのは、およそ50種類です。「SAILORS FOR THE SEA」日本支局の「ブルーシーフードガイド」で確認できます。

簡単!おいしいブルーシーフードレシピを紹介します~



そうは言っても、どんな魚介類を食べたらいいの?というあなた。今回はブルーシーフードのひとつである「たらこ」とジャガイモを使った簡単でサステナブルな「タラモサラダ」のレシピを紹介します。

【材料】(作りやすい分量)
たらこ(生食用)…50g
じゃがいも…1個

A
マヨネーズ…大さじ2
オリーブオイル…大さじ1/2
レモン汁…小さじ1/2

塩…適量
こしょう…適量



1.じゃがいもをキッチンペーパーで包み、水分を含ませる。その上からラップで包み、電子レンジ600Wで3分加熱する。



2.じゃがいもの皮をむき、ボウルの中でつぶす。



3.2にAを入れ、混ぜる。塩とこしょうで味を整える。



15分ほどであっという間にできあがりました!たらこの塩気とマヨネーズのコクが絶妙なバランス。レモン汁を入れることで独特の生臭さも抑えることができます。そのまま食べてもおいしいですが、パンに挟んでサンドイッチにするのもおすすめめですよ。大人も子どもも喜ぶ一品になります♪

ブルーシーフードと言っても気構えず、身近な食材から取り入れていけばいいのです。ブルーシーフードガイドに載っていない水産物を「絶対に食べてはダメ!」というわけではありません。「今日は魚料理にしよう!」と思い立った時に、少しだけブルーシーフードのことを思い出してみてください。ガイドに載っている食材がスーパーで手に入れば、献立のひとつとして取り入れるだけ。

食べるだけのSDGs、あなたも今日から始めてみてはいかがでしょうか?

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