みなさん、野菜の「バター蒸し」って試したことありますか？ 水とバターを入れて野菜を蒸す、シンプルな調理法です。フレンチの「エチュベ」という技法とか。バターの風味が野菜にしっかりしみ込むけれど、脂っこくはならないといいます。温野菜をたっぷり食べられるし、野菜自体の旨味や甘さが膨らむそうなので、もう試さないという選択肢はありませんよね。さっそく白菜でチャレンジです！【画像を見る】白菜の「バター蒸し」が絶品！浅いフライパンを使うことが秘訣なんです！
この「白菜のバター蒸し」は、NHKの番組『あさイチ』で紹介していました。
作り方は、水とバターで野菜を蒸すだけ。たったそれだけ⁉ と思いますよね。でも、ちゃんとポイントはあります。野菜のバター蒸しを成功させるには、調理器具の選択が重要なんです。
正解は、底の浅いフライパンを使うこと。鍋はいけません。バターを含んだ水を熱して気化させ、その蒸気を野菜にまとわせるのが「エチュベ」。このとき底が浅い器具を使うと、なかで水蒸気がよく回るのだそうです。効率よく、野菜にバターの風味がつくというわけ。
簡単そうですよね。というわけで、さっそくチャレンジです！
「白菜のバター蒸し」の作り方
材料白菜…200ｇ
バター…10ｇ
水…1/3カップ
塩…ふたつまみ
こしょう…少々
バターは有塩でも無塩でもお好みで良いと書いてありましたので、わたしは無塩を使いました。
白菜を2cm幅にカットします。
水、バター、白菜を同時にフライパンに入れてからふたをして、中火にかけます。
煮立ったら3分間、中火で煮ます。
この時、ふたは絶対！ 開けてはいけません！ 3分間、我慢して待ちます。
バターの香りが蒸気と一緒に上がってきます。うーん、いい香り♪
3分たったらできあがり！ 早っ！ これだけ？？
フライパンに残った水分を飛ばしながら、塩、こしょうで味を整えます。ここはやっぱりブラックペッパーでしょう！
完成です。さっそく、食べてみました。
白菜の白い部分はしゃっきり、葉の部分はクタクタした食感です。
ほんのりとしたバターの香りと白菜の甘さはあるのに、脂のしつこさはありません。
バターを追加する「追いバター」も、アリかも？ と思えるくらい（笑）。
水だけで蒸した時には、特に白菜の甘みを感じたことはありませんでしたが、バター蒸しだと甘みマシマシですね。これは面白い！
続けて「れんこんとにんじんのバター蒸し」をやってみた！白菜なら、火が通りやすいし簡単なのかも？ 根菜ではどうかな？ と思い、れんこんとにんじんで試してみました。
れんこん…適量
にんじん…適量
バター…10ｇ
水…カップ1/2
れんこん、にんじんは7、8㎜にカットします。
根菜の場合、バターの量は変えなくても良いですが、水を多めに用意します。
水とバター、れんこん、にんじんをフライパンに全部入れてからふたをして、中火で煮ます。
根菜は7分待ちます。柔らかい仕上がりが好みでしたら、9分程度待ちます。水がなくなってきたら少し足します。
ここでも待ち時間の間は、ふたを絶対に開けてはいけません。
できあがり！ れんこんとにんじんには、淡路島のオニオンスパイスをふりかけてみました。
にんじんが甘ーーーい！ グラッセほどではありませんが、にんじんの甘みを存分に感じられます。
れんこんのシャキシャキ感がまた、おいしい！
「ブロッコリーとパプリカのバター蒸し」もやってみた！蒸し野菜といえば、ブロッコリーは外せないでしょう。彩りのきれいなパプリカと組み合わせてみました。
ブロッコリー…適量
パプリカ…適量
バター…10ｇ
水…1/3カップ
ブロッコリーは小房に切り分けます。パプリカは食べやすい大きさにカットします。
バターと水の量は、白菜と同じです。待ち時間も白菜と同じ3分です。
やっぱり、「当たり」です！
ブロッコリーの甘みが感じられます。パプリカの食感もシャキシャキしておいしい♪
他にも、かぼちゃ、じゃがいも、かぶなどいろんな野菜で応用ができそうです。
フライパンに、バターと水、好きな野菜を入れて蒸すだけなのですごく簡単！！これはリピ決定です！
待ち時間の目安とコツ
簡単な「野菜のバター蒸し」ですが、葉物野菜と根菜類は加熱時間が違うので、ご注意を。
葉物野菜は 3分。 柔らかい仕上がりにするなら 5分。
根菜類は 7分。 柔らかい仕上がりにするなら 9分。
調理器具は、鍋ではなくフライパンがベストです。
野菜は大きさを揃えて切ります。火の通りにくいものは下に広げるように、できるだけ野菜が重ならないように置くときれいに蒸しあがります。
必ずふたをして中火にかけます。水が足りないようなら、少し足します。
加熱時間中は、絶対ふたを開けないように！
水とバターと野菜だけでできる「野菜のバター蒸し」、簡単にできるので一人暮らしの方にもおすすめですね。
野菜を手軽においしく食べられる、こんなスゴ技。使わない手はありませんよ！
でひ、試してみてくださいね。
