おでんやぶり大根、そしておみそ汁…など、寒い時季に欠かせない野菜のひとつが「大根」。なかでも、おでんの味染み大根とおいしさといったら…もう!そんな大根を超時短で味染みさせちゃうという裏ワザを、テレビ番組『ZIP!』で紹介していました。それがなんと、冷凍するだけ。ちょっと眉唾ものと思ったわたしは、いつもの大根の煮たのと、冷凍した大根の煮たのを比較検証してみました。果たして、その結果は…。
この記事の画像一覧をチェック!
寒い時季に食べたくなるのが、おでん。芯まで味が染みた「大根」を食べると、ついほっこりしちゃいますよね。
でも、味染み大根を作るのには、結構時間がかかるし、時短なら圧力鍋を用意する必要が。
『ZIP!』では、特に用意するものはなく、時間をかけて煮るでもなく、味染み大根を作る方法を紹介していました。
それは…
大根を冷凍すること!だと言います。
大根は、冷凍すると細胞壁が壊れ、水分が染み出してきます。水分が出た後の隙間に即出汁が入り込むため、普通に煮るよりも早く味染み大根ができるというわけです。
理論的には理解できますが、本当にできるんでしょうか?いままで味が染み込むまで長時間煮込んでいたのに、それが冷凍するだけで時短になるって…ホント?
ということで、さっそくわたしは「冷凍しない大根」と「冷凍した大根」を、それぞれ同じ時間煮込んで比較検証してみることに。
用意するものはコレ
材料
大根…1cm厚さ程度の半月切り
冷凍用の保存袋…1枚
白だし…350ml
オイスターソース…小さじ1/2
下準備編まずは、材料を用意します。
大根は皮をむいて、1cm厚さ程度の半月切りにします。
半分は軽くキッチンペーパーで水気を取って、冷凍用の保存袋に入れて冷凍します。ステンレストレーに乗せて、高速で冷凍できるようにしました。
残りの大根は、そのまま煮る予定です。
一晩、凍らせた大根です。「冷凍大根」「冷凍していない大根」を実際に煮込んで実験開始!
冷凍大根ができたので、いざ、比較検証です。
では、まずは冷凍大根から。
白だし350mlの中に、冷凍大根を解凍せずに入れて煮込み開始です。
(解凍すると食感が悪くなるそうです)
沸騰してから、中火で10分間、煮込みます。
中火で10分間、煮込んだ後、オイスターソースを小さじ1/2を加えます。
オイスターソースを加えてから、1分間、中火で煮込んで、煮込み終了です。
お次は、冷凍しない普通の大根。
冷凍大根と同じように、白だし350mlの中に大根を入れて、煮込み開始です。
沸騰したら、冷凍大根と同じく10分間、中火で煮込みます。
10分間煮込んだ後、オイスターソースを小さじ1/2を加えます。
オイスターソースを加えてから、1分間煮込んで、煮込み終了です。
いざ!比較検証してみた!
「冷凍した大根」「冷凍していない大根」2つの煮物ができました。
見た目、切ってみて中まで出汁が染みているか、味と食感の3点で比較検証していきます。
見た目
画像を見てもこれは一目瞭然ですね!
鍋の中でぐつぐつ煮ている間は、結果の違いはあまり感じませんでしたが、白い皿に取ってみると、その差は歴然です!
どちらもちゃんと火は通っていますが、冷凍のほうが見た目の時点で、しっかり味が染みているのが判ります。
中味はどうなっているのでしょうか?
煮込んだ大根を切ってみました。
こちらも、冷凍した大根に軍配が上がります。中までしっかり味が染みているのが見てとれます。
味と食感はどうでしょうか?冷凍した大根に味がしみているのは判ったけど、食感も大事ですよね。
それぞれに煮込んだ大根を試食してみました。
普通に煮込んだ大根を食べてみると、やはりもう少し味が染みてほしい。出汁の味はほんのりしますが、物足りない感じ。食感はジューシーで柔らかいですが…。
冷凍した大根を食べてみると、味が染み染みです!おいしいです!冷凍することで、ふにゃふにゃになって食感が悪くなるんじゃないかと思いましたが、そんな事は全然ありませんでした。意外にしっかりしていて、悪い食感ではありません。これは驚きです!!
比較検証の結果をまとめてみました
大根は冷凍すると、超時短で味染み煮込みが作れるは…本当です!
冷凍することで、食感が悪くなることもありませんでした。以上です。
これからは、おみそ汁用やおでん・煮込み用など、用途に合わせてカットの仕方を変えて、冷凍庫に大根を常備しておこうと思います。
みなさんもぜひお試しください。