2022.03.15

磨く・整える

「誕生石」が63年ぶりに“改訂”されました!「え、私の石が変わっちゃうの⁉」…詳しく調べてみました!

昨年12月20日、誕生石が63年ぶりに改訂されました! そもそも改訂ってなんだ?って思いますよね。「わたしの誕生石が変わっちゃう⁉」と心配な方もいるかもしれませんが、ご安心ください。これまでの誕生石はそのままに、さらに10種類が追加されたとか。コロナ禍で痛手を被った宝石市場を盛り上げるための大きな変化です。今回は、新たに10種類を加えた誕生石のラインナップを徹底的に紹介します♪

【画像を見る】わたしの誕生石が変わっちゃう⁉いえいえ、10種類追加したんです!


誕生石の由来って?



恋人へのプレゼント、自分へのご褒美などを買う時に、重宝される誕生石。ですがそもそも誕生石の種類って、どうやって決まっていたのでしょうか?由来は諸説ありますが、一説には旧約聖書の「エジプト記」に出てくる高僧の胸当てに付いていた12種類の宝石がもとなのだとか。

63年ぶりに誕生石に変革が!!



これまで国や宝石を取り扱う業者によって、誕生石は結構バラバラだったようです。その国の風土に合わせた誕生石が、各地で取り入れられてきたからです。日本では、アメリカの宝石業界が決めた誕生石をもとに、1958年に日本独自の誕生石を制定したそう。それ以降63年間ずっと変わらずでしたが、コロナ渦で宝石を買う人が少なくなってしまったのをきっかけに、宝石業界全体を盛り上げようと全国宝石卸商協同組合が中心となって新たな誕生石が制定されたんです。今回の改訂で誕生石の種類に幅をもたせることで、わたしたちもより選びやすくなったんですよ♪

改訂後の誕生石一覧表

参照:全国宝石卸商協同組合 誕生石検索サイト

●印が付いているのが今回新しく誕生石の仲間入りをしたジュエリー。
新たに追加されたジュエリーの名前を見てみると、なんとなく聞いたことがあるものから初めて聞くものまで様々ですよね。


筆者が気になった誕生石を紹介♪

今回追加された宝石は全部で10種類ですが、その中でも筆者が特に気になった宝石を3つピックアップしました!

①モルガナイト(4月)

出典:一般社団法人日本ジュエリー協会

4月の誕生石といえばダイヤモンドをすぐに思い浮かべる人も多いかと思いますが、今回新しく追加されたのが「モルガナイト」。淡いピンク色が特徴の宝石です。名前の由来であるアメリカの宝石コレクター、ジョン・ピアポント・モルガンの誕生月が4月であったことと、日本の桜の花の色を連想させることから、4月の誕生石に定められたんですって。春らしいイメージの可愛いジュエリーですよね♪
ダイヤモンドに比べて比較的安価なので、今後プレゼントとして人気になってくるのでは⁉

②スフェーン(7月)

出典:一般社団法人日本ジュエリー協会

あまり聞き慣れない名前の「スフェーン」。美しい黄緑~緑色の宝石です。スフェーンは、自然のままだと結晶が楔(くさび)の形になるので、ギリシャ語で楔を意味するスフェノス(sphenos)から名前が来ているそうです。くさびは物と物とを固くつなぎとめる役割をしているので、「絆(きずな)」という意味合いも表すことができます。カットされると光が分散して角度によって様々な色に輝くので魅力的な宝石です。
癒されカラーの緑もちょっと気になりますね!

③クリソベリル・キャッツ・アイ(2月)

出典:一般社団法人日本ジュエリー協会

とっても珍しい名前の「クリソベリル・キャッツ・アイ」。クリソベリルは金緑石を示す鉱物名、キャッツ・アイはまるで猫の目のように見えるシャトヤンシー(猫目効果)を表しているとか。画像のように、宝石内部で反射した光が、宝石の表面に集まって白い光の帯が縦にす~っと入るんです。不思議な現象ですよね。神秘的な雰囲気もあるクリソベリル・キャッツ・アイは、和名では猫目石と呼ばれ、2月17日が「World Cat Day(世界猫の日)」、2月22日は日本における「猫の日」であることから、2月の誕生石として選ばれました。形が可愛らしいので身に着けたくなりますね。

選べる誕生石が増えた!

いかがでしたか? これまでよりも選べるジュエリーの幅が広がり、買う時の楽しみがさらに増えそうですよね♪ 新しく追加された誕生石の中には、従来の物よりも比較的安価で手が届きやすいものもあります。今年は自分へのご褒美やプレゼントに、新しい誕生石を選んでみてはいかがでしょうか。

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