2022.04.29

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電動自転車の【安全操縦テク】とは⁉押し歩きが安定する「3点支え」や「濡れた路面で転倒しない」テクも

先日、朝の情報番組『ZIP!』で電動アシスト自転車の操縦法について特集していました。子どもを乗せて重い荷物をかごに入れても、アシストのパワーでスイスイ進むから「助かる~」な反面、重い車体ゆえに上手く取り回せずケガや事故を起こしてしまうケースも…。今回は番組で紹介していた安全に運転するための「基礎テクニック」をお伝えします。ぜひ参考にしてください!

急な坂道も“押し歩き専用スイッチ”でラクラク♪パナソニックの電動アシスト自転車「ViVi」を試し押ししてみた!

番組では電動アシスト自転車を使って、安全運転の実験開始!



出典:photoAC

電動アシスト自転車の重量は、メーカーにもよりますが大体20㎏くらい。チャイルドシートを付けると30kg以上になります。
お子さんを乗せたり、スーパーの買い物袋を積んだりすればさらにハンドル部分が重くなり、バランスを崩しやすいですよね。
おまけに、坂道などを上る時はアシストしてくれて助かる反面、押し歩きする時はアシストの恩恵を受けられないのでコントロールが難しいという一面も。番組によれば、過去10年間の電動アシスト自転車・事故件数は2.3倍に増えているとのことでした。

番組では、自転車安全利用コンサルタントの北方真起さんが登場。重~い電動アシスト自転車を操縦するコツやテクニックを教えてくれました。

操縦テクその1 「3点支え」

駐輪場での方向転換。狭い場所なので、取り回しが大変ですよね。わたしは電動アシスト自転車を持っていませんが、ふつうの自転車でも前のかごに思い荷物を入れると不安定でグラグラすることはよくあります。


出典:photoAC  ※画像はイメージです

よくある方向転換の流れは…

①子どもを乗せる→②大きくハンドルを切って方向転換してUターン。

子どもを初めに乗せていると、一気に重量が重くなります。ハンドルが取られやすく、危険度が一気に上がってしまうのです。番組で実験に参加していた一般女性も「車体がかなり重いのでうまく操縦できないです」と話します。


出典:photoAC  ※画像はイメージです

ではベストな方向転換とは…

①方向転換をする→②子供を乗せる→③急にハンドルを切らずに大回りで行う

これが最も安全で確実に方向転換できる方法です。重い電動アシスト自転車を押し歩く際、さらに覚えておきたいテクニックが【3点支え】です。

①両手でハンドルをしっかり持つ(左右で2点)→②サドル(座る部分)に自分の腰辺りを当てる(これで3点)

このとき車体を少し自分の方に傾けて預けるようにすると、より安定して押し歩けるそうです。

実験に参加した一般女性も「グラグラしないですね。安定しています!」と驚きの表情。これは別に電動アシスト自転車に限ったことでなく、わたしのようなふつうの自転車に乗る人にもおすすめですね!


操縦テクその2 「雨の日の白線部分は避ける!」


出典:ぱくたそ

お次は、雨の日の操縦テクです。

雨がたくさん降っていれば、わざわざ自転車で家を出ることはないですよね。でも、家を出た後にポツポツ降り始めてしまったり、降り止んだ後の外出で路面が濡れているときなどは、わたしも危ない思いをしたことがあります。

実験に参加していた一般女性も、「濡れたマンホールのフタは滑る!印象があります」とコメント。でも、マンホールのフタ以外にも、あまり認識されていない危険スポットが…


出典:ぱくたそ

それは、横断歩道の白線部分です。

番組では実際にタイヤの滑りにくさを機械で測定。濡れた「コンクリート」の抵抗値(この数値が高いほど滑りにくい)が60~75なのに対し、「白線」は40~50という結果に。大きな差が出ました。

「横断歩道でブレーキをかけたり、方向転換をしたりする動きが転倒を引き起こすことがあります」と北方さん。

すっかり暖かくなってきましたが、冬など気温の低い日は凍結の可能性もあり、滑りやすいので要注意です。

【雨の日の白線部分では「急ブレーキ」「急ハンドル」を控える】

ぜひこれを覚えてください!


操縦テクその3 車道を走るとき、交通量が多く(駐停車中の車の)追い越しが難しい場合は「一度止まって」「歩道に上がり」「ゆっくり通らせてもらう」


出典:左上 警視庁ホームページ、右上 photoAC

みなさんは、道路上で上画像の「自転車ナビマーク」を見たことがありますか?

これは、自転車が通行すべき部分や進行すべき方向を表しているマーク。最近はこのマークが街中に増えてきましたよね。
ですが、交通量が多いところだとついついナビマークのある車道ではなく歩道を走ってしまう人も…。
こんな時、自転車に乗る人はどんなことに注意したらいいのでしょう?

実は知らない人も多いのですが、標識で自転車が通行するのを許可されている場所以外は、歩道を走ることは道路交通法で「原則禁止」されているんです。

北方さんいわく、「そもそも車道から歩道に乗り上がってくる、この行為自体がNGなんです」。

これはわたしも知らなかったです。でも広い道幅の道路で交通量が激しいと、車道を走るのはちょっとひるんでしまうんですよねぇ(笑)。後ろからぶつかってくるんじゃないかって、かなり怖いです。そんな状況下なら自転車を降りて、歩道を押し歩く方がいいかと思っちゃいますよね。

例外として認められているのは、「運転者が13歳未満、70歳以上の高齢者または身体の不自由な人の場合」「車道・交通の状況から見てやむをえない場合」です。
ただしこれらの場合はいずれも必ず「徐行すること」が条件となっています。
※参考:警視庁ホームページ 自転車の交通安全


出典:警視庁ホームページ

では、もしも自転車ナビマーク上を走っているとき、前に車が停まっていたらどう走行したらいいのでしょうか?
北方さんによると「よく見ることが重要です。それで、車両の右側を通行します」とのこと。
前に車を確認したら、まず一時停止し、前後左右をしっかり見て、車道側(車の右側)から追い越します。


出典:警視庁ホームページ

ただ、交通量が多くて追い越しが危険な時は、例外的に歩道の通行が許されます。

そのときは「一度止まって、歩道に上がってください」(北方さん)。

また、歩道に乗り上げるときは「一時停止」し「前後左右を確認」をしてから段差に気をつけて乗り上げましょう。

北方さんは「歩道に入るなら、通行させていただいているという意識を持って。ゆっくり通らせてもらうようにしてください」とも話していました。

確かに歩道は歩く人優先。
そこを自転車がビュンビュン走行していたら、歩いている人が怖いですよね。

【自転車で歩道を走る際は「一時停止」「前後左右確認」をしてから「ゆっくり走行」】

このことをお忘れなく!
自転車も歩行者もお互いに安全安心に通行できるように、周りをよく見て走行するのが大切です。

春は交通安全の季節♪電動アシスト自転車を快適に乗りこなしましょう!

いかがでしたか。

すっかり暖かくなってきて、自転車で街を颯爽と走り抜けたい人も多くなるかと思います。心も軽くなり浮足だってしまうこともあると思いますが、気を引き締めて事故のないようにしたいですよね。

これから電動アシスト自転車の購入を考えている方、ぜひ【安全操縦テク3つ】を身につけるようにしましょうね。

出典:photo AC、ぱくたそ、警視庁ホームページ

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