2022.05.29

食べる

【調理の裏ワザ】アスパラガスを茹でたら、〇やす!これだけで甘み倍増!もう果物か~いって件【農家直伝】

こんにちは!北海道の農家で、管理栄養士でもある井澤綾華(あやか)です。いま旬を迎えているアスパラガス、甘くて歯ごたえも最高ですよね~。素材の味を楽しむなら、茹でたてにマヨネーズをチョイが王道ですが、さらにひと工夫すると甘みが倍増するってご存じですか?それは、茹でたあとに〇やすこと!どのくらい甘くなるのか試してルポします!

【リュウジレシピ】アスパラガスは「生」で食べると信じられないほどうまい!シャキッと食感を試してみた


雪の下で冬を越し、暖かくなるとぐんと伸びて春の訪れを教えてくれる野菜です

茹でたあとのアスパラガスの甘みを格段にアップさせる方法、それはズバリ「冷やすこと」です!

茹でたて熱々のアスパラガスは、食べたい気持ちをぐっとこらえて、冷蔵庫で短時間冷やしてみましょう。すると、不思議! 格段に甘みがアップするんです。

おすすめの茹で方と冷やし方

1. まず根元から10~15㎝程の長さの皮をピーラーで剥き、根元を3㎜ほど切り落とします。
新鮮なアスパラガスなら、このプロセス無しでもOK!



2. お湯の量はアスパラガス全体が浸る程度に。
沸騰後に塩を少々加え、根元部分を先に入れます。



3. 30秒後に全体を浸します。
食べやすい大きさに切ってから茹でても。
茹で時間は1分が目安ですが、お好みの硬さで時間を調整してください。



4. 茹であがったらザルにあげ、粗熱をとったら冷蔵庫で30分~1時間冷やします。
この過程で甘みがぐ~っと増します!



5. きりっと冷やしたら、いざ実食!
シャキっとした食感、新種の果物!?って言ってもいいくらいスッキリ甘い~



茹でて食べるなら、買った日に全部調理して!

アスパラガスは鮮度が命!収穫後、呼吸を続けることでどんどん鮮度が落ちて、甘みも旨みも減っていきます。

購入後はなるべく早く熱を加えて、鮮度が落ちるのを止めましょう。

たくさん買った場合、茹でて食べる予定ならその日に全部茹でて、冷蔵庫に保管しておくのがおすすめ。鮮度が落ちにくくなるし、冷えて甘くなるしで一石二鳥ですよ!


収穫したては生で食べられるほどやわらかいですが、時間経過でどんどん鮮度が落ちていきます。

なぜ冷やすと甘くなる? 秘密は「果糖」にあり

野菜や果物には”糖”が含まれていますが、中でも「果糖」は特に甘く、冷やすとさらに甘みが倍増する性質があります。

果糖は「果」の字のとおり果物に多く含まれている成分ですが、アスパラガスにも含まれています。だから、冷やすとより甘みを強く感じるんですね。

アスパラガスのほか、スイートコーンやトマト、枝豆などにも果糖は含まれています。これらの野菜を家庭菜園で育てている場合、とれたてを常温で丸かじりするのも醍醐味ですが、氷水でシャキっと冷やしてから食べることで、素材の甘みをいっそう感じることができますよ。

新鮮なアスパラガス、茹でたてをきりっと冷やして、本来の甘さを味わってみてください!


井澤農園

井澤農園

井澤綾華(いざわ あやか)さん

北海道生まれ。札幌西高校卒業後、食のプロフェッショナルを志し、天使大学にて栄養学を学ぶ。在学中は、全国の農家との交流や札幌市内の食品ECでの勤務を通じて農業と食への知見を深め、並行して料理研究家としても活動。卒業後は管理栄養士の資格を取得し、フリーランスとしてレシピ提供や講演・執筆活動を行っている。北海道栗山町「井澤農園」4代目・孝宏の妻であり、三児の母でもある。
モットーは「食卓を支える生産者をより身近に感じることで、生活者の食をより豊かにしたい」。
井澤農園HP:https://izawa-farm.com/

写真/井澤 綾華

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