2022.10.06

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【養鶏農家直伝!】「す」が入る、固い…の失敗なし!「ホットプレートのなめらかプリン」作ってみた

卵と牛乳、砂糖で出来ちゃうプリン。でも、いざ作るとなると、「す」が入ったり、固かったり…。そんななか、素人でも絶対にうまく作れるプリンを、発見しました! 養鶏農家のおすすめレシピは蒸し器、ではなくホットプレートを使うんです。すると、温度が一定になって、なめらか~に仕上がるとか。真相を確かめるべく、さっそく作ってみましたよ~!

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今回話を伺ったのは、関東平野の西北の端にある比企丘陵に囲まれた埼玉県小川町「ぶくぶく農園」で養鶏を営む桑原花さん。

「母考案のレシピです。簡単に作れてとってもおいしいですよ!」(桑原さん)

おうちプリンが名店の味に!「ホットプレートのなめらかプリン」



材料(プリン型8個分)
<カラメルソース>
上白糖…大さじ4
水…大さじ2

<プリン液>
卵…4個
上白糖…100g
牛乳…400ml
蜂蜜…小さじ1
バニラエッセンス…少々

【作り方】
1.プリン型にバター(分量外)を薄く塗る。



2.カラメルソースを作る。鍋に上白糖と水を入れ、中火にかける。



3.グツグツしてきたら、火を弱め、鍋をゆすりながらきつね色になるまで加熱する。



4.カラメルが固まらないうちに1に分け入れる。



冷めると硬くなってしまうので、熱いうちに素早く入れましょう!



続いて、プリン液を作ります。

5.鍋に牛乳と上白糖を入れ、弱火でかき混ぜながら温める。



人肌よりやや熱いぐらいまで温めます。

6.上白糖を混ぜ溶かし、蜂蜜を加えてさらに混ぜる。



7.ボウルに卵を割り入れ、ボールの底と泡立て器をこすりつけるようにして混ぜる。



混ぜるときは、泡立たないようにゆっくり混ぜます。

876を混ぜ入れ、バニラエッセンスを加えて混ぜる。



98のプリン液を目の細かい茶こしで漉しながら型に入れる。



10.アルミホイルでぴっちりとフタをする。



11.ホットプレートにお湯(80~90℃)をはり、10を並べて、弱(140℃)の設定で30分間加熱する。



お湯の高さはプリン型の高さの半分程度を目安にしてください。



プリンを蒸す際にはとにかく高温NG!お湯がグツグツ沸騰するようなら「保温」に下げるなど調整しましょう。



12.爪楊枝を刺し、プリン液が出てこなければOK。粗熱をとり、冷蔵庫で冷やして完成!



粗熱が取れたところで、お皿にプリンをうまく出すコツを紹介します!

1.プリンの縁を、スプーンなどを使って押す。



2.皿をかぶせて、ひっくり返し、前後に素早く3~4回動かす。



プリンと皿はしっかり押さえて動かしましょう。



3.プリンが離れる手ごたえを感じたら、ゆっくりとプリン型を上げる。



無事きれいに出せました!



さっそく出来上がったプリンをすくってみると…びっくり、すが全くありません!誰かプリン入れ替えた!? と困惑したくらい(笑)。



肝心の味は、卵の優しい味と、とろとろの口当たりで最高! 今まで苦戦していたのがウソみたい…。極上のプリンがわが家で簡単に作れちゃいました。材料も作り方もとてもシンプルなので、休日などふいに思い立ったときにもすぐ作れます◎

「卵の味をしっかりと楽しめるプリンには、新鮮な卵をぜひ使ってください! おいしい卵で作るプリンは、うっとりするくらいおいしいですよ」(桑原さん)



養鶏農家に教わる!卵の豆知識

突然ですが、殻の色が違っても、卵の味は変わらないってご存じですか?



「殻の色は、卵を産む鶏の種類によって決まるので、味には関係ありません。うちは、ボリスブラウンという茶色の種類の鶏を飼っているので、とれる卵は全て茶色っぽい赤色卵。仮に白い鶏を飼えば、白い卵が産まれますよ」(桑原さん)


種類が同じでも、鶏によって卵の濃淡は異なります。濃い茶色から薄い茶色まで、同じ茶色でもさまざま!

ちなみに、ぶくぶく農園では、茶色い雌鶏のボリスブラウンのなかに、数匹、白色の鶏が混じっているのを見かけますが…。



「白いのは白色レグホンという種類の雄鶏です。雌鶏だけでも産卵はするのですが、雄鶏が群れにいた方が、雌鶏が落ち着いて過ごせるんです。なのでうちは雄鶏もいっしょに飼っています。雄鶏を入れると、雌鶏同士がけんかをしたときにも『まあまあ』と仲介に入ってくれたりするんです」(桑原さん)


ひよこの頃から雄鶏を混ぜ、一緒に育ています。

ぶくぶく農園ではひなを生後数日から鶏小屋で育てますが、卵を産めるまでに成長すると、草地に放します。

「天井もドアもない草地では、天敵のタカや、猫などがやってくることも。警戒すべき生き物が近づいてくると、雄鶏はガードマンのように高らかに鳴き、追い払ってくれるんです」(桑原さん)



ちなみにわたしたちが近づいたときにも、雄鶏は「コッコー!」と鳴き続けていました。雄鶏、なかなかの働きものです!

※1歳未満の乳児には、ぜったいに蜂蜜を与えないでください。腸内環境が未熟なため、「乳児ボツリヌス症」を発症する危険性があります。


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ぶくぶく農園

桑原 花さん

1990年生まれ。3人姉妹の長女。5歳のときに一家で埼玉県比企郡小川町に移住、父の衛さんが野菜、米麦、養蜂、養鶏などを営む。大学卒業後、NPOジーエルエム・インスティチュートの農業開発援助アシスタント業務でフィリピン・ルソン島北部に1年半駐在。実家で約1年の研修後、2016年に就農。現在690羽の平飼い養鶏を営む。卵は、JA埼玉中央「小川農産物直売所」や「デリカテッセンアーチャン」「自然食の店リフレ」(いずれも小川町)、「とうふ工房わたなべ」(ときがわ町※毎週日曜日のみ)、江東区の八百屋「野菜のちから」、世田谷区下北沢のサンドイッチ店「サンドイッチクラブ」などで販売する。

ぶくぶく農園ホームページ:http://www.jca.apc.org/~stet/

ぶくぶく農園インスタグラム:https://www.instagram.com/bukubukufarm/?hl=ja

写真/菊地菫 取材協力/JA埼玉中央

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