2022.06.17

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【おうちで海外ごはん】「空飛ぶヤコブさん」なる北欧料理を作ってみた!鶏肉とバナナのオーブン料理⁉

「空飛ぶヤコブさん」って一体誰? と多くの人が思うことでしょう。実はコレ、スウェーデンの定番家庭料理で、航空会社に勤めていたヤコブさん(父親)が冷蔵庫にある食材で子どもたちのために作ったことから名づけられた料理とか。テレビ番組『ノンストップ』でレシピが紹介されていました。用意する食材は鶏肉にピーナッツ、バナナ…と日本人のわたしに思いもしない組み合わせ。いったいどんなお味なのか、気になったので作ってみました。

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北欧料理専門店「リラ・ダーラナ」の遠藤芳男シェフが『ノンストップ』で紹介



こちらが『ノンストップ』の公式ツイッターです。遠藤シェフが手にしているのが「空飛ぶヤコブさん」ですね。耐熱皿に入っているのでグラタンのような料理でしょうか。表面が少しこんがりとしているように見えて、とてもおいしそうです。食べてみたくなってきました。北欧の家庭料理にさっそくトライ!

「空飛ぶヤコブさん」の材料は手に入りやすいものばかり



【材料 2人分】
鶏むね肉…250g
ベーコン(薄切り)…70g
バターピーナッツ…50g
バナナ…1/2本
ケチャップ…50ml
生クリーム…100ml

スウェーデンではソースを少しピリ辛味にするため、上記の材料の他にタバスコやチリソースを加えるそうです。今回はタバスコを少し加えてみます。

鶏肉とベーコンを炒めたら後はオーブンにお任せ!意外と時短料理かも

1.食べやすい大きさに切ったベーコンをフライパンで炒めます。



剥いだ鶏皮も一緒に炒めて旨味を抽出。ベーコンからも鶏皮からも油がたっぷり!

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脂っこい味が苦手なので、余分な脂はキッチンペーパーでふき取りました。鶏皮は炒めない方が良かったかな? 鶏皮がお好きな方は一緒にいただいても良いと思います。

2.鶏肉を入れて炒めます。



後ほどオーブンで加熱するので、鶏肉は表面の色が変わる程度でOK。10分弱炒めました。

3.耐熱皿に炒めた2を移します。





フライパンに肉汁が残っていました。もったいないので肉と一緒に耐熱皿に入れました。きっと旨味になるはず!
肉が焼けたらオーブンの予熱をスタート。200℃でセットしておきましょう。

4.バナナを1cm幅にカットします。



1cm幅にカットしたらバナナは10枚に。このバナナが「空飛ぶヤコブさん」のおもしろいところですね。

5.耐熱皿にバナナとバターピーナッツを入れます。



鶏肉とベーコンにバナナの味は合うのでしょうか? 初体験の組み合わせです。

6.生クリームとケチャップ、お好みの辛味調味料を混ぜてソースを作ります。



混ぜるだけでサウザンアイランドドレッシングのようになりました!

味見をしてみたら…まろやかで手の込んだソースのようです。今まで生クリームとケチャップを混ぜて使うことが無かったので、このおいしさには大発見! 大感激! 他の料理でも使えそうです。
本場スウェーデンの味に近づけるため、タバスコを10滴入れてみました。筆者は辛い味が苦手なためこの量でピリッとした辛さを感じましたが、辛党の方はもっと入れても大丈夫だと思います。

7.ソースをかけます。



ソースの淡いピンク色が北欧カラー(?)でとてもかわいい雰囲気。オーブンで焼くと表面はこんがりするのでしょうか?

8.あらかじめ余熱をしておいた200℃のオープンで10~15分、焼きます。



焼けました! オーブンから取り出したらソースが鮮やかなオレンジ色になっていました! 焦げ目はつきませんでしたが、予想外のソースの変化にびっくり!
オーブンは予熱が必要なので、肉を炒めている間にセットしておくとスムーズですよ。

思いのほかマイルドなおいしさ♡バナナは少〜しだけ存在感ありかも⁉︎



スウェーデンでは「空飛ぶヤコブさん」はご飯と一緒に食べるそうです。今回、一膳分のご飯と一緒に盛り付けてみました。サーモンピンクのソースが食欲をそそります。

食べてみると…想像以上にとてもマイルドで優しいお味。トマトクリームソースからにんにくを抜いたようなおいしさで、子どもでも食べやすいと思います。タバスコを10滴入れましたが、ほんのり辛みを感じる程度でしたよ。筆者は辛い物が苦手なためちょうどよい辛さでした。
鶏むね肉を使いましたが、パサつくどころかしっとりとしていて弾力もありました。オーブンで火入れしたのでジューシーに作れるのでしょうね。

気になるバナナは、ちょっと存在感があるかもという印象。バナナはそのまま食べたりスイーツにしたりという固定観念があるため、違和感を抱いてしまったのかもしれません。熱を加えているのでバナナの甘味が強くなり、とろっとした食感もソースにマッチしていました。バナナ好きな方はきっと気に入るはず。

ピーナッツの食感が他の食材に比べて硬かったため、個人的にはカシューナッツの方が全体的にマッチして一層おいしく作れそうだと感じました。もちろんピーナッツの味はソースにマッチしていて、おいしかったですよ。

一度にたくさん作れておもてなしにもぴったり



今回は16cm×25cm×5cmの耐熱皿を使って2人分を作りました。このサイズのお皿で4人分くらいは一度に作れそうです。ソースの色が華やかでマイルドな味わいなので、おもてなし料理や家族の誕生日メニューにしても喜ばれそうです。

「空飛ぶヤコブさん」は手が込んでいるように見えますが、30分くらいで作れました。
肉を炒めている間にオーブンの予熱、オーブンで焼いている間に洗い物ができるので、効率よく作れるメニューだと感じました。子育て中の働く方におすすめです!

そもそも、「空飛ぶヤコブさん」は働くお父さん(ヤコブさん)が子どものために考案したものとか。スウェーデンは共働き率がとても高いのですが家族の時間を大切にしているお国柄のため、仕事を早く終えて父親も料理するのが当たり前なのだそうです。

そしてスウェーデン人はバナナが大好きな国民としても有名。ヤコブさんの家にもきっとバナナが常備してあったのでしょう。子どもの好きなものを入れて料理を作るのは、万国共通だと思います。「空飛ぶヤコブさん」からそんな家族の背景が思い浮かびました。

北欧料理をいただく機会はめったにないため、おうちに居ながら北欧を旅したような気分を味わえました。素材の味を活かした「空飛ぶヤコブさん」は、日本人の味覚にもマッチすると思います。気になる方はぜひ作ってみてくださいね。


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