スーパーの果物コーナーに柿がずらりと並んでいますね。先日「焼き柿」を作ってみて、焼くだけでトロッとした食感と甘さも増したことに驚き、柿スイーツをもっと極めたくなりました。調べてみると「柿プリン」がなにやらず～っとバズっているようです。さらに人気の料理系バラエティ『相葉マナブ』でも、昨年秋に「柿プリン」を作っていました。柿は牛乳と撹拌すると自然に固まるというんです。その特性を利用した不思議なプリン作りにトライします！このおいしさ初・体・験♡トースターで焼くだけの「焼き柿」は口どけ最強！完熟マンゴー的にとろっとろ♡材料2つの「柿プリン」が柿と牛乳だけで固まるのはなぜ？
柿と牛乳を混ぜるだけで作れると話題の「柿プリン」。卵を使ったプリンは加熱すると固まる卵の性質を、ゼリーは冷やすと固まるゼラチンや寒天の性質を用いて固めていますよね。
では、卵やゼラチン、寒天を使っていない「柿プリン」がなぜ固まるのでしょうか？ それは柿に含まれるペクチンという成分が関係しています。
ペクチンは食物繊維の一種で、牛乳に含まれるカルシウムと合わさるとゲル化する性質があるそうです。
なるほど、「柿プリン」は柿と牛乳の成分が合わさって、自然と固まるようになっているのですね！ 食べ物の組み合わせの不思議を感じます。こちら『相葉マナブ』で紹介されていたレシピなんですが、本当に固まるのか試しに作ってみましょう！
ゼラチン不要！冷やすだけの「柿プリン」を作ってみた！
【材料】（直径約5cmのビン2個分）柿…160g
牛乳…80ml
1．柿は皮を剥いてひと口大に切り、種を取ります。
柿は完熟に近いやわらかいものを使うと固まりやすいそうです。種なしの柿だったので種を取る手間が省けました。
2．ミキサーに柿と牛乳を入れ、なめらかになるまで撹拌します。
やわらかい柿だったので中モードで1分くらい撹拌したら、なめらかになりました。
3．グラスなどに流し入れ、ラップをして冷蔵庫で2時間ほど冷やし固めます。
柿のミックスジュースをビンに入れたら冷蔵庫で冷やすだけ。なんとも簡単なレシピです！
4時間冷やしたけど固まらない！ジュース状の液体です！
冷蔵庫で4時間冷やしましたが、スプーンですくってみるとご覧の通り。ミックスジュースにした時とあまり変化がありません！どういうことでしょうか？調べてみました。
柿と牛乳を混ぜたのに固まらない原因は？
調べてみると、「柿プリン」が固まらなかったという方もいるようで、原因について書かれたサイトがたくさんありました。それによると、柿が熟していない、柿を切ってすぐに牛乳と混ぜなかった、牛乳ではなくカルシウムの少ない豆乳を使ったなどの原因が考えられるようです。
筆者の場合、柿を切ってからすぐに成分無調整牛乳と混ぜたので、柿の熟し加減に原因がありそうです。
今回使った柿はジュクジュクではないものの、結構やわらかめでした。これだと”完熟”ではないということでしょうか。このまま諦めるのは早いので、1日冷やすことにしてみます！固まりますように！
1日冷やせばなめらかプリンのように変化♪やさしい味わいで渋っぽさゼロ！
1日冷蔵庫で冷やしたら、表面がつるんとした状態に！傾けても流れる感じはなかったので固まったようです。上に、小さく切った柿を乗せてみました。
すくってみるとなめらかプリンのような状態！食べてみると、とろっとろでやさしい甘さ！やわらかいカスタードクリームのような食感です！ゼラチン不要、加熱もしていないのに、やわらかい口どけに仕上がっているのに驚きました！
そして柿と牛乳は相性抜群で、とってもおいしい。生の柿は甘いもの、渋いものの差が結構あったりしますが、牛乳と合わせることでクリーミー且つやさしい甘さになっています。淡いオレンジ色も気持ちがおだやかになる感じで素敵♪
筆者がずっと気になっていた、柿と牛乳だけで作る「柿プリン」。レシピにあった時間よりも大幅に冷やす時間が必要でしたが、柿が持つペクチンの作用だけでとろとろに固まったのが驚きでした。
今回のように、柿によっては固まりにくい場合もあるようです。気長に冷やしてみるか、柿の割合を多くしてみる、または牛乳の割合を減らしてみるなどの調整をすれば固まる可能性がアップするようです。
柿は秋にしかお目にかかれないフルーツなので、ぜひ旬の間にお試しくださいね。
＜参考文献＞
「アオハタ ジャムの豆知識〜ペクチンとは？〜」
https://www.aohata.co.jp/experience/knowledge/pectin.html
