2023.02.15

食べる

ビーズ?メンコ!?いいえ、お菓子です。【佐渡島発】「やせごま」作ってみた!金太郎飴式の模様ムズッ♪でも楽し♡

新潟県の佐渡島には「やせごま」という郷土菓子があります。上新粉ともち粉を合わせた生地に色をつけて、金太郎飴のように輪切りにして模様を作るんですが、これがとってもカラフルでかわいいんです♡作り方を地元の農家に教わったので、佐渡島から遠く離れたわが家でもやせごま作りに初トライ!はてさて、見よう見まねで作れるかしら!?

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佐渡島のお寺では、「涅槃会」(お釈迦さまが亡くなった2月15日の法要)を催すに当たり、色粉を使ったカラフルな「やせごま(※)」という餅菓子をお供えする風習があるそうです。
(※「しんこ」「やせうま 」と呼ぶ場合もあります)

涅槃会はお供えの花がない寒い時期ゆえ、代わりにきれいな色を付けたお菓子を供えるようになった、という説があります。

そんな由来に思いを馳せながら、さっそく作っていきますよ♪ 絵柄はお花が基本だそうですが、子どもと一緒に作るので、自由にいろんな絵柄にチャレンジしてみました。

上手く作るには練習あるのみ!?「やせごま」



材料

上新粉…300g
もち粉…200g
砂糖…48g
水…330ml~
色粉…3色ほど
※今回は家にあったウィルトンのアイシングカラーを使用しました。

道具
ボウル、まな板、包丁、爪楊枝、ラップ、蒸し器、オーブンシート、布巾

下準備



1. ボウルに上新粉、もち粉、砂糖を入れて軽く混ぜ合わせる。

2. 水を320mlほど入れてよく混ぜ、残りの水を様子を見ながら少しずつ加える。
(水を入れすぎると、柔らかくなりすぎて蒸すときにダレてしまうので注意。ヘラよりも手で混ぜた方が良いです)

3. 生地を分けて、作りたい絵柄に合わせてそれぞれ色をつける。
(蒸すと色が一段と濃く出るので、色粉は極少量でOK)

絵柄①モンシロチョウ

まずは、シンプルな形のモンシロチョウを作ってみました。

1.
羽や胴体の部分になる長細いパーツを作る。



パーツになる生地を切り分けます。白い生地が羽の部分、黒い細長い生地が模様と胴体の部分。

2. 各パーツの形を整える。



横からみたらチョウの羽になるように、形を整えます。

3. パーツを組み合わせて絵柄を作る。



パーツをくっつけて、横から見たら…無事にモンシロチョウの形になってますね!

4. 絵柄の生地を、背景になる生地で囲み、直径6cm、長さ10cmほどの円柱形に整える。



背景は、水色と黄色に決定。チョウの周りを生地で埋めていきます。



モンシロチョウの周りを水色と黄色でぐるりと囲んだ結果…こんな感じになりました。

5. 鍋に水(分量外)を入れて沸騰させ、蒸し器に4をセットする。硬く絞った布巾でフタをし、20分ほど加熱したら、生地が固まるまでしっかり冷ます。





今回は深鍋に粉ふるいを逆さにセットしてオーブンシートを敷き、その上に円柱形になった生地を乗せました。



モンシロチョウの横にあるのは、子どもが作った「うさぎ」です。蒸すときは、この上に布巾をかけて加熱します。蒸し上がったら粗熱を取り、ラップに包んでしっかり冷まします。

蒸し立てはほんのり甘いお団子の味。蒸し立てがおいしかったので、少しちぎってつまみ食いしちゃいました(笑)。

あとは薄くスライスしたら出来上がりですが、冷えて固くならないと包丁にくっついて切れないので、しばらく置いておきます。今回は、念には念を入れて一晩置きました。

(カット後の写真は記事の最後に掲載↓)

絵柄②花

モンシロチョウを冷やしている間、別の絵柄も作りました。定番の「花」です。

1. 花びらのパーツと中心部のパーツを作る。



ピンク色の生地が花びら、黄色が花の中心部です。

2. ピンク色の生地を5等分し、黄色いパーツを真ん中に、白いパーツを花びらの間に挟んで成形する。






3. 絵柄の背景となる白色の生地で囲んで円柱形にしたら、モンシロチョウと同様に蒸します。

(カット後の写真は記事の最後で↓)

絵柄③カラフル花吹雪

残った生地を適当に細長くして組み合わせ、花吹雪のイメージでまとめました。

1. 色付きの生地を細長くする。



2. 白い生地で各パーツを覆い、それぞれを適当に組み合わせて円柱形に整えたら完成。



しっかり冷ましたら、いよいよカット…!

一晩置いて、冷めて固まったやせごまを1cm厚にスライスします。



おお~、初めてにしてはうまくできたのではないでしょうか?

ただ、いきなり絵柄を作るのはやはり難しいですね。円柱形に成形した際に絵柄が潰れてしまうことも多かったです。先に下絵を紙に書いて、パーツに分けて設計図的なものを作った方が良いかも…。

何度も作るとイメージ通りの柄が作れるようになりそうですが、もし近くに名人がいるならば直接教わりたい!

ちなみに、小学生の娘はうさぎと猫を作りました。うさぎの目を入れるのを忘れてしまったので、スライスしてから黒ごまを載せています。

工作のような作業なので、柄を気にせずに小さなお子さんと楽しく作るのもおすすめだと思います。



食べるときはトースターで軽く焼いてそのままパクリ。素朴でおいしいです。甘いものが好きな私にはきな粉やあんこがあるとうれしいです。みたらし団子のたれも合いそうですね。

以上、佐渡の郷土菓子「やせごま」でした。材料こそシンプルですが、絵柄作りはすごく奥が深い…!作っている最中は、子どもとおしゃべりしながらも没頭し、とても穏やかな時間を過ごせました。お供え物を作っている、という気持ちも手伝ってくれたのかもしれませんね。ぜひ、みなさんもチャレンジしてみてください。

レシピ提供/JA佐渡

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