歯ブラシはどのくらいの頻度で交換していますか?「毛先が広がったら」とよく聞きますが、それ、もう古いんですって!日本テレビ『news every.』によると、今は「1か月くらいで交換する」のがベストとされているとか。毛先が広がっていなくても、1か月使用することで機能が落ち、ブラシに付着した菌が洗っても落ちにくくなるそうですよ。よし!この機会に意外と知らない歯ブラシの正しい使い方や選び方について、確認してみよう♪【歯磨きの新常識】磨いた後に口をゆすぐのは…1回⁉何ならゆすがなくてもいい⁉虫歯予防の鉄則とは?口腔内の健康は体全体の健康にも直結するんですって!画像出典:photoAC歯ブラシの正しい使い方や選び方、交換のタイミングの前に、まずは、歯磨きの重要性について、改めて確認しましょう。
歯科疾患の代表はむし歯と歯周病。そのむし歯と歯周病の原因となるのが、生きた細菌のかたまり「歯垢(プラーク)」です。歯垢の中には細菌が約600種類も存在し、歯垢1mgに細菌が約1~2億個存在しているそうです。
めちゃめちゃ多いですよね…。
歯垢はネバネバして粘着性が強いため、歯の表面にピタッと付着し、強くうがいしても取れないので、歯磨きが重要となるわけです。
ここで注目したいのが、現代日本人の国民病と言われている「歯周病」。
厚生労働省の調査(平成28年歯科疾患実態調査)によると、30代以上の3人に2人は歯周病の症状が見られるそうです。
歯周病は、歯垢に含まれる歯周病菌が主な原因となり、歯を支えている歯ぐきや歯槽骨(歯を支えている骨)などの歯周組織が傷害される病気。進行すると歯が抜けてしまうそう。
それだけでなく、歯周病によって腫れた歯ぐきから歯周病菌が血管内に侵入し、動脈硬化を促進させたり、心臓病や脳梗塞の発症リスクを高めたりするのだとか。また、妊娠している女性が歯周病にかかると、低体重児の出産や早産につながる可能性も専門家からは指摘されているとのことです。
つまり、口腔内の健康は、体全体の健康にも直結しているということ!
歯周病は初期の段階では自覚症状があまりないので、歯周病だと気づかず、徐々に進行してしまう怖さもあるんですって。
むし歯はもちろん、歯周病にならないもしくは進行させないために、日々の歯磨きでしっかり歯垢を取り除くことが重要になるわけですね。
ですが、毎食後歯磨きしても、自分に合わない歯ブラシや、使いすぎて機能の落ちた歯ブラシでは、歯磨きの効果をしっかり得られないそうです。
では、歯磨きの効果をしっかり得るため、どんな歯ブラシを使うのがいいのでしょう?
自分に合った歯ブラシの選び方とは?画像出典:photoAC番組に出演していた、歯ブラシ専門店「メガデント」の酒向淳店長によると、自分の口にあった歯ブラシの選び方のポイントは主に2つあるそうです。
ポイント1 ヘッド(ブラシ部分)の縦の長さが、親指の幅くらいのもの。
ポイント2 歯ブラシを握って親指を立てた時に、ブラシまでが1cmくらい空くもの。
なぜそれがポイントなのか、番組では説明がなかったので調べてみました。
一般的にヘッドの大きさの目安は、縦の植毛が3列で、ヘッドの長さが親指の幅もしくは人差し指の第一関節の長さくらいのものだそうです。ヘッドが大きいと歯垢が溜まりやすい歯と歯茎の間や奥歯などに毛先が当たりにくく、磨き残しにつながるとか。そのため、ヘッドは大きすぎない方がよいとのこと。
2のポイントに関しては、調べても理由はよくわかりませんでした。おそらく、奥歯までしっかり届く長さの目安なのかなと思いましたが…どうなんでしょう?
調べてみると、この他にも歯ブラシを選ぶ際のポイントがありました。
「毛の硬さ」は、「硬め」「ふつう(レギュラー)」「やわらかめ」とありますが、「ふつう」の硬さがベストとのこと。汚れを落とすことだけを考えると「硬め」が最適ですが、磨く強さに注意が必要とか。「硬め」の場合、たとえやさしく磨いても、歯茎が傷ついたり、歯がすり減ったり、歯茎が下がったりする可能性があるそうです。「やわらかめ」は歯茎を傷つけにくいので、歯茎が腫れていたり、重度の歯周病で出血しやすい人におすすめとのこと。ですが、毛先がやわらかい故に歯の表面で滑るので、歯垢や汚れを落としにくいため、少し長めに丁寧に磨く必要があるそうです。
そして、歯ブラシの選び方のほか、歯ブラシの交換時期も重要とのことです。