2022.01.09

食べる

【新顔野菜ビーツの“映え”レシピ】レモンと煮るだけ!「ビーツのコンフィチュール」肉や魚、デザートにも!

鮮やかな赤紫色が目を引く野菜、ビーツ。最近ではスーパーなどでも見かけますが、どう調理していいか分からない…という方も多いのでは? そこでオススメなのが、デザートはもちろん、肉や魚のソースにしたり、スイーツにかけたりして重宝するビーツのコンフィチュール(ジャムに似た保存食)です。鮮やかな色合いで、食卓が一気に華やかになりますよ!

【画像を見る】料理にチョイ足しで彩りアップ!「ビーツのコンフィチュール」



レシピを教えてくれたのは、東京都あきる野市で種苗店を営みつつ、ビーツの栽培を手掛ける野村辰也さん・幸子さん夫妻。

お店で西洋野菜の種を広く扱うほか、西洋野菜の普及活動として東京西洋野菜研究会を発足したふたり!

ビーツのことを、詳しく教えてくれました。

ビーツってどんな野菜?

「ビーツは生で食べてもいいんですが、火を通すと甘みが引き立って食べやすくなります。コンフィチュールは、ヨーグルトやスムージーに入れられて朝食にもぴったりなんです!」(幸子さん)



ビーツはその見た目から、かぶの仲間かな~と思っていたのですが、辰也さんから驚きの事実が!

「実はほうれん草の仲間。間引き菜はソテーやナムルにしてもおいしいんです。先日もマルシェで販売したのですが、独特の風味がクセになるみたいですね」(辰也さん)



葉を見ると確かにほうれん草と似ています!

ちなみに、ビーツは栄養分も豊富。血圧を下げる「カリウム」、抗酸化作用を持つ「ポリフェノール」、貧血を防ぐ「鉄」など、体に嬉しい栄養素が含まれています。

では、ビーツのコンフィチュールを作ってみましょう!



あれこれ使えて便利!「ビーツのコンフィチュール」



材料(4人分)
ビーツ…2個(500g)
てんさい糖(砂糖でも可)…150g
レモン(国産)…1個
水…適量

準備
ガラスの瓶などで保存するのが衛生的でおすすめ。瓶は以下の手順で煮沸消毒をしておきましょう。

1.鍋に水を張り、瓶を入れる
2.沸騰してから5分間加熱する
3.清潔なふきんや網の上にのせ、完全に乾かす

消毒後は、菌が付くのを防ぐため、瓶や蓋の内側を触らないようにしましょう。

作り方
1.ビーツは皮を剥いて5mm角に切る。



ビーツの魅力は何といってもこの鮮やかな色。調理しながらほれぼれ!



2.ボウルに1とてんさい糖を入れ混ぜて馴染ませたらラップをし、冷蔵庫で半日ほど寝かす。



半日後、ビーツの水分がたっぷり出てきました。



3.2を鍋に移し、ビーツが浸るくらいまで水を入れる。薄切りにしたレモンを入れ、かき混ぜながら弱火で煮込む。



ビーツから水分がたっぷり出た場合は水を加えなくてもOKです。

4.15分ほど加熱して煮詰まったら火からおろし、粗熱を取ってから瓶に入れて完成。



レモンの輪切りを取り除き、保存瓶に入れる。レモンも程よい甘さでおいしくいただけます。



ビーツのおすすめ調理法として、幸子さんが真っ先に教えてくれたのがこのコンフィチュール。

「ビーツには酸味がないのでレモンの輪切り1個分を入れても酸っぱすぎずおいしく仕上がります。コンフィチュールは冷蔵庫で1週間くらい保存できますよ」(幸子さん)

いろいろな料理に使えて便利なので、野村家では保存期間を待たずに食べ切ってしまうことも多いそう。



プレーンヨーグルトにひとさじ入れるだけで、いつもと違う味わいに! ヨーグルトの酸味とビーツのほのかな甘味がベストマッチです。

他にも、スムージーに入れたり、ソテーした肉に添えたりと用途はさまざま。



いつものサラダのトッピングに使えば、ほどよい甘味が加わり、鮮やかな色もアクセントに。


このほか、煮汁をカクテルなどに入れても色がきれいに出るそうです。

幸子さんの言葉どおり、まさに万能なコンフィチュールですね。

ビーツを見かけた際には、ぜひ作ってみてください!

参考/農林水産省Webサイト
https://www.maff.go.jp/hokkaido/kitami/kouhousi/attach/pdf/01.11.1zoom.pdf

野村植産㈱

野村辰也さん・幸子さん

東京都あきる野市、JR秋川駅から徒歩10分の住宅街にある種苗店。バラエティに富んだ品揃え、きめ細やかな対応から、家庭菜園を楽しむ地域住民や農家からの信頼は厚い。西洋野菜を育てたことをきっかけに、2018年「東京西洋野菜研究会」を発足。マルシェやワークショップなど、西洋野菜の魅力を広く伝える活動を続けている。出前授業や栽培指導などを通して、地域の保育園や小学校の食育サポートにも注力。広い世代に向けて「土に触れ、食べるよろこび」を発信している。
ホームページは
https://nomuraseed.mystrikingly.com/
東京西洋野菜研究会はこちら

写真/石塚修平 取材協力/JAあきがわ

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